やっぱり選挙に参加し、投票する事が重要だと再認識した話
自民党が衆院選で圧勝した。294議席から291議席に減ったけど、0増5減の選挙だったこと、過半数を超える議席数だった事を考えれば、3議席減は現状維持以上の成果だと思う。
伸び代がない状況からの現状維持など、本来ならば考えられない事だ。
なぜ現状維持が困難なのかはテストの成績に喩えると判りやすい。
100点満点のテストで前回100点をとった人が、次回のテストで成績を上げる事など不可能なのだ。逆に前回のテストが50点だった人が、次回のテストで成績を上げることは比較的容易である。
前回の衆院選で、自民党は98点の点数だった。今回はちょっと下がって97点だろう。成績は若干下がったが良く頑張ったといえます。
民主党は前回が18点位だったが、今回は10以上議席を増やして21点、共産党は8議席から21議席に増えたが、前回が3点だった点数が今回は7点になった程度だと思う。注:点数は議席数/3で計算した。
伸び代が無かった自民党が3議席減で収まったのは、安倍内閣の経済政策が評価されたからだろう。
安倍内閣は高く評価されていい。しかし、それでも今回の解散総選挙は容認しがたい。個人的には700億円の無駄遣いだったと考えている。
だから私は比例で共産党に投票した。生まれて初めての事だ。
解散総選挙に反発して投じた一票であるが、結果的にその1票が思いもよらぬ破壊力を発揮した。
終わってみれば、共産党が議席数を21議席に増やすという大躍進だった。2.5倍の大躍進には個人的に満足してる。なぜなら衆院で法案を提出するには20人以上の賛成が必要だからだ、
21議席になった共産党は、今後単独で法案を提出出来るようになったのである。明らかに出来すぎ
「私の一票がとんでもない破壊力を発揮した。」と大満足している。
実際には私の1票がというより私と同じ考えの人が少なくなかったという事なんだが、それでも大満足です。
「たった1票じゃ政治は変わらない。」と嘆くより、変わらなくてもいいからアクションを興す事が重要だと再認識した。
そのアクションは、スグに効果が現れないかも知れないけど、いつか必ず効果が出るものである。
ぺヤングのゴキブリ混入事故の要因を探る検証と、改善項目の提言
ぺヤングの製造工程を確認して検証してみる。
まるか食品の製造工程は、ブコメで教えてもらったWEBサイトで確認しました。
http://parasiteeve2.blog65.fc2.com/blog-entry-1145.html#4
先日のエントリで指摘した画像処理に関してですが、画像処理は行っていたようですね。
ただし確認したところでは画像処理が行われていたのは、製麺工程ではなくて添付物(ソースやかやく等)を入れた後でした。
製麺工程でのチェックは金属検知器とウエイトチェッカーのみだったようです。
このシステムでは、今回のゴキブリ混入はチェック出来なかったでしょうね。
添付物を入れた後で画像処理検査をしても、ゴキブリが添付物の陰になって映っていなかったでしょう。
ぺヤングの製造工程で行われていた画像処理検査は、間違いなく添付物の入れ損ないをチェックする検査で、製麺状態をチェックする検査ではありませんでした。
ちゃんと画像処理を行っていたのに、重要な工程でチェックしていなかったことが今回の事故に繋がった事は明白ですね。
画像処理を導入していたのに、チェックする場所が違ったのは不幸な事ですが、やはり未然に防げた事故だったと考えざるを得ませんね。
製麺後、またはフライヤー出口での画像処理を行っていれば・・・と思うと非常に残念です。
恐らく、まるか食品では過去に「ソースが入っていなかった。」とか「かやくが入っていなかった。」というクレームが入り、それに対応して画像処理機器を導入したのでしょう。この事からもまるか食品がお客様のクレームに真摯に対応していた事は伺えます。
それだけに非常に残念な騒ぎになってしまいました。
製造工程の不備について
まず製品が通過するラインに、異物混入防止の為のカバーがありません。
一般に食品工場では、製品がむき出しで通過する経路には上部に透明のポリカーボネー製のカバーが設置されています。
側面にカバーがある事もありますが、側面のカバーは異物混入を防ぐという目的よりも、作業者の怪我防止の意味合いが強いです。ぞくに言う安全カバーという奴です。
異物混入防止のカバーは、主にラインの上部に設置されています。防虫目的で上部と側面に設置されてるケースもあります。
まるか食品のラインには、私が確認出来た範囲で異物混入防止用のカバーはありませんね。異物混入防止カバーどころか、作業者の安全を確保する為の安全カバーも見当たりません。
これはちょっと・・・作業者の安全を軽視していると言われても文句が言えない状態です。
私が考えていた以上にブラック企業の様相ですね。
また画像の中心付近にアルミ製の扉が見えます。その扉を良くみてください。開きっぱなしですよね。食品の製造工場で扉が開けっ放しなんて通常考えられません。こんな状況ならゴキブリが侵入して来るのは当然と言えるでしょう。
厳しい言い方になりますが、今回の事故は起こるべくして起きた事故と言わざるを得ないでしょう。
生産設備について
生産設備については、古い設備は画像にあるフライヤーと製麺機がかなり古い設備ですが、他の設備は新しい物に更新されているようです。新しい設備に関してはSUS製ですね。新しい設備に関してはカバーが無い事を除けば合格だと思います。
残念な事に製麺機のシーター画像がありません。シーターとは材料をシートにする設備です。
大体3〜5個のローラーで生地を薄いシート状にする機械です。
実は、このシーターという設備は非常に危険な設備です。特に一番最初に生地をローラーに挿入するときが危険ですね。生地をローラーに挿入しようとして指を巻き込まれえるという事故が起きやすいんです。
最初の生地挿入を上手くクリアすれば、後はローラーのクリアランスを微調整するだけですから危険は少ないです。ただしロッドによって生地の醗酵具合が微妙に違うので、ロッドが替わる時には調整が必要です。厚みや重量に関して神経質にならなければ調整自体は難しくありません。
しかし私が一番重要視している設備の画像が確認出来なかった事は残念ですね。
新しいシーターなら自動で調整する機種があるらしいのですが、わたしはまだ見た事がありません。画像の製麺機をみると新しい設備ではありませんから、恐らく人が手動で調整するタイプのシーターだと思われます。
衛生管理のみならず安全管理も杜撰な印象ですから、労災等の発生件数も知りたいところですね。
全体的なイメージ
作業服や帽子の着用などは当たり前の事ですからここでは触れませんが、粘着テープでの作業者チェックやエアシャワー室、空気循環システムの導入など、衛生管理に関しては充分すぎるほどコストを掛けているようです。
ただし”工場の入り口は全て自動シャッター”にしているのに、工場内部にはアルミ扉があったり、先に指摘したように扉が開けっ放しだったり、細かな点で管理体制が杜撰だったり、従業員教育が行き届いていなかったりという印象を受けました。
製品の全品回収と一時的な操業停止は最良の選択だったと思います。
まるか食品に改善案を提言
さんざん長文を書いてきましたが、ここからが本番です。出来ればまるか食品の責任者に読んで欲しい。
安全カバー&異物防止カバーの設置
安全カバーや異物混入防止用カバーが無いのは致命的です。まずは危険箇所の安全カバー、カバーが出来ない箇所については、作業者の手足および衣服が機械に巻き込まれたりしないように、光電センサー等を利用して巻き込み事故を防止するように改善するべきです。
食品衛生も重要な項目ですが、生産現場で最も優先するべきは作業者の安全です。私は15歳の時から生産技術部門で育ちましたが、50歳近くになった今でも安全は何物にも勝ると考え続けています。いわば私の信条といえます。
また異物混入防止カバーも食の安全という意味で最優先事項だと考えます。
場所によってはSUS製のカバーでも良いですが、需要な部分については透明のポリカーボネートで見える化をして下さい。
ガラスやアクリル製では割れたり欠けたりして逆に異物になる可能性があります。
設備の部品について
設備に使用しているボルトやビス、ナットなどは少々高価になりますが、SUS製の物に変更しましょう。ユニクロメッキのネジだとメッキが剥離して混入したり、腐食して混入する可能性があります。ネジ類は全てSUS製に変更しましょう。
またエアーや水の配管ですが、これもSUS製に変更するべきです。当然、エルボーやユニオンなどの継手類もSUS製に変更しましょう。画像では一部に腐食箇所が見受けられます。
SUS製部品でも、鉄製部品からもらい錆する事があるので、鉄製の部品と接触するような箇所には注意が必要です。
全てをSUS製にするのが望ましいですが、費用や時間の関係上「はい!そうですね。」って訳にはいかないかも知れませんが、徐々に変更していくという対応では操業再開出来ないかもしれません。最低でも製品が通過する経路だけでも変更するべきです。
画像処理検査について
ソースやかやくの入れ忘れ防止対策として画像処理機器を導入してあるようですが、製麺工程の終わりで一度画像処理検査を行うべきでしょう。
実際に今回のゴキブリ混入事故は、フライヤーの直後で画像検査をしていれば、未然に防げた事故でした。
ただし画像検査でも、ゴキブリの足だけとかを検出する事は無理ですから「画像検査してるから大丈夫!」と安易に安心しないようにしましょう。
麺自体が縮れていますから、ゴキブリの足などは検出が難しいです。
またキノコバエやチャタテムシ、コクヌストモドキなどの小型昆虫を検出するのも難しい。
画像検査は、あくまでも比較的大型の昆虫類や異物の検出用だと考えてください。
昆虫類の混入防止
小型昆虫の混入は毛髪の混入に次ぐクレーム要因です。食品製造業者にとって、毛髪混入と小型昆虫混入は永遠の対策課題といえます。
クレームとしては毛髪が圧倒的に多いですが、小型昆虫混入も少なくはありません。
ただしまるか食品の製造現場では空気循環システムを導入しており、工場内部と外部との気圧の差をつける事で、外部からの小型昆虫が侵入する可能性は極めて低いですね。注意が必要なのは原材料や資材に付着して持ち込まれた卵が、工場内部で孵化して工場内で繁殖するケースです。
これは日々の洗浄・消毒・清掃を徹底し、設備裏や配線・配管の隙間、蛍光灯の傘や内部、配電盤内部のチェックを小まめに行って対処しましょう。
壁や天井にSUS板を貼って、工場内を清潔に保ちましょう。その場合は、SUS板のつなぎ目部分に小型昆虫が侵入するので、つなぎ目の隙間をシリコンコーキング等で埋める事が大事です。
食品工場には昆虫の餌になる物が多いんです。工場内は昆虫類にとって食べ物がふんだんにあり、水も豊富なパラダイスなんだと自覚しましょう。
床面の水勾配や水溜り
床面の水勾配は大丈夫ですか?床面に水溜りが出来ていませんか?その水は昆虫が生きる為の命の水ですよ。
建設時はキチンと水勾配があっても、地盤沈下等で床面にくぼみが出来たりします。だからといって床面を全部やり直すって訳には行かないから、水溜りが出来ないような工夫が必要です。
スグに対応出来るような問題じゃ無いので、まずはブラシや刷毛を使って小まめに掃きだすようにしましょう。
フライヤー周り
小まめに清掃してもフライヤーの周辺はスグに油だらけになりますよね。これは本当に頭が痛い問題です。
しかしフライヤー周辺だけでも全面SUSにすれば、清掃も楽になるし綺麗に保つことが出来ます。せめてフライヤー周辺だけでも全面SUSに変えるべきでしょう。
設備や支柱の更新
生産設備や現場の足場や支柱等を更新する時は、SUS製のものに更新しましょう。購入時は高額な出費になりますが、リスクの軽減や更新期間の長期化という事を考えれば、むしろコスト削減といえます。
これも今すぐに対応出来る項目じゃないですが、毎年予算を組んで徐々に改善する方向で考えてください。
従業員教育と意識改革
扉が開けっ放しだったり、床面が汚かったりの画像を確認しましたが、従業員教育はどうなっているのでしょうか?
どんなに企業が設備投資して異物や昆虫の混入防止を試みても、従業員の意識が低いと無駄な投資になってしまいます。
従業員には、安全や衛生教育を徹底して行ってください。衛生管理や防虫対策などの委員会を作り、委員をローテーションさせるシステムにすれば、従業員全員の意識が高まると思いますよ。他にも良い方法があると思うけど、私は定期的に従業員教育を行ったり、衛生・防虫の委員会を作り委員をローテーションさせて、従業員全員の衛生・防虫意識を向上させる方法を考えてみました。
操業再開までに
どれ位の期間、操業停止になっているのか解りませんが、まるか食品では「従業員の解雇は考えていない。」とニュースでみました。
操業停止期間中に賃金の支払いが発生するのは正直厳しいですが、この選択は個人的に高く評価します。
操業停止期間中は従業員教育を徹底させる良い機会だと捉え、この機会に従業員の再教育を行いましょう。
また、各種改善項目を従業員全員で取り組むと、従業員の衛生・防虫意識の向上に繋がると思います。
実際に、自分が汗をかき、手を汚して作り上げた職場っていうのは愛着が沸くんですよね。現場の清掃にも力が入るし、不具合に関する感度も向上します。
自分が稼いだお金で、初めて買った自動車やバイクって愛着があるじゃないですか。初めて手に入れた自動車を「そりゃやりすぎだろ?」ってくらい小まめに洗浄したり掃除した経験が誰にでもあるはずです。
部品加工やカバー製作などは外注になると思いますが、頑張れば自分達で出来るんじゃないか?って思える所は、従業員にやらせてみてはどうでしょうか?
ユニクロメッキのボルトやナットをSUS製のボルト・ナットに変えるとか、安全・異物混入防止カバーの取り付け作業、工場内部で昆虫が繁殖しそうな場所の点検などは従業員でも出来ますよね。
そういう作業を経験させることで、ユニクロメッキとSUSの違いが解らなかった従業員が、ユニクロメッキとSUSの違いが解るようになるし、判るようになれば「あれっ?ここのネジはSUSに変わってないぞ。」という気付きも生まれ、更に意識が向上するでしょう。
カバーの取り付け作業を行う事で「この箇所は危険なんだ。」とか「このカバーは上部からの異物混入を防止する役割りなんだ。」という事が理解出来るようになれば、「この部分にはカバーが必要なんじゃないか?」という気付きが生まれます。そういう事の繰り返しが、製造現場をより安全で衛生に保つだけでなく、より高いレベルに向上させるスキルに繋がっていくと思います。
従業員の再教育や衛生・防虫に関しては、定期的に繰り返す必要がありますが、従業員のスキルアップと企業の戦力アップだと考えて続けて欲しいと思います。こういうのは忍耐が必要ですが継続は力なりです。
いろいろ改善点を挙げてみたけど、スグに対応出来るものだけでも2ヶ月位の期間が必要そうですね。操業再開は早くて2ヵ月後、遅れれば4〜5ヵ月後という事になるんじゃないかな。
改善項目が多すぎるので、優先順位についてはまるか食品の管理者・責任者が考えてください。この優先順位だけは諸々の事情が絡んでくるので、外部の人間が迂闊に口を挟めないです。
以上が、私のぺヤングのゴキブリ混入事故の要因を探る検証と、改善項目の提言です。
ネットで確認出来た製造工程だけしか検証出来なかったので、改善項目は更に増えるものと思いますが、まるか食品の従業員が一丸となって取り組めば、必ず操業再開出来ると考えています。
非常に厳しい状況だとは思いますが、「雨降って地固まる」といいますし、この事故を企業再生のよい機会だと捉え前向きに改善していくことが重要だと思います。このピンチを乗り越えたときはまるか食品が更に強い組織力、製造力を持った新生まるか食品に生まれ変わっている事を心から祈ります。
昨日のエントリについて
昨日のエントリに沢山のブクマが付いていてちょっぴり面食らっています。
それだけぺヤングのゴキブリ混入事故が注目を集めているのでしょう。
多くの人が食品衛生に関心を持ってくれたことは非常に嬉しいです。
良くない事なんですが、多くの人が食品衛生に関心を持ってくれるキッカケになった事件ですよね。
私自身は、食品製造現場の人が食の安全の為に、高価な検査機器を導入したり、毎日丁寧に掃除や洗浄を行ったりしている事が伝われば嬉しいと思っています。
捕虫器や捕虫トラップを設置したり、隙間という隙間にシリコンコーキングをして塞いだり、換気扇の排出口に目の細かいSUS製の網を張ったり、製造現場で防虫対策を続けている担当者の涙ぐましい努力を解って欲しかったんですよね。
しかし、同じ業界の人間としてぺヤングの従業員に対して複雑な気持ちを持っています。
食の安全・安心の為に食品製造業の人が涙ぐましい努力を続けているのに、ぺヤングの件で食の安全・安心が揺らいでしまった事に憤りを感じる反面、今頃ぺヤングの従業員(特に担当者)は憔悴しきっているだろうな。もしかしたらうつ状態になってるんじゃないだろうか?という同情の気持ちも加わって、本当に複雑な心境です。
これを機会に、まるか食品が食品衛生に力を入れた良い職場になればいいなと思います。
起きてしまった事故は取り消す事が出来ませんが、今回の事故を真摯に反省し時間を掛けて信用を取り戻して欲しいと思います。
もちろん私にとっても、いつ明日は我が身になるか判りませんから、この機会に自分の職場を再度点検しようと思っています。予算の都合上、全てをスグに改善する事は出来ませんが、そういう努力を続けたいと思っています。
食品製造現場で行われている防虫対策や異物対策については、近いうちに改めてエントリしたいと考えています。
最後になりますが、多くの人が私のエントリを読んでくれた事に感謝します。どうもありがとうございました。ブクマ・ブコメしていただいた方や、SNS等でシェアしてくれた人にも感謝です。ありがとうございました。
ぺヤングのゴキブリ混入事故について
ぺヤングのゴキブリ混入事故が大騒ぎになっています。
「食品業界の人間としてはスルーする訳にはいかないな。」と思いつつ、メンドクサイんだよな〜というのが本音でした。
しかし本日コチラの増田を見て⇒ペヤングゴキブリ騒動について元食品メーカー営業・現ニートが言いたい
元食品メーカーの営業がこんなに説明してるのに、製造現場の人間がスルーする訳にはいかないと思った次第です。
この増田の主張は良くわかるんだが、かなり間違っているのでとりあえず指摘しておこう。
まるか食品の工場は汚いよ
ネットで出回っているまるか食品の製造工程画像ですが、あれが現役ならばまるか食品の製造工程はかなり汚い部類に入る。
直接製品に触れる部分はさすがにSUS(ステンレス)製の部品を使っているが、設備を支えているフレームは鉄製で表面にペンキが塗ってあります。
食品メーカーとしてはダメですね。ペンキは剥離して落下しますから、こういう環境だと異物として製品に混入しちゃいます。
他にもペンキが塗ってあるフレームや支柱が多過ぎますね。
昭和50年頃の設備なら納得出来ますが、あれが現役だなんてありえないですね。
しかも設備下の排水溝・・・付近が余りにも不衛生だ。グレーチングも一部無くなってるな。
他にも指摘事項が沢山あるんだが、いくらなんでもこの画像の設備は現役ではないだろう。
恐らく10年以上昔の設備だと思います。
「おしゃれなインテリアや壁紙って実は衛生には全く関係ないんですよね。」という間違い
元営業には判らん事なのかも知れませんが、お洒落なインテリアや壁紙が衛生に関係ないなんてありえません。
食品工場内に無駄なインテリアや壁紙なんてあってはならない物です。常に「異物になる」という意識が欠如している証拠です。
増田は必要ないという意味で「おしゃれなインテリアや壁紙って実は衛生には全く関係ないんですよね。」と表現したつもりでしょうが、そういう感覚が食品業界では命取りになります。
工場に隣接している応接室とかロッカーならば、インテリアや壁紙もOKですが、製造現場にインテリアや壁紙なんて言語道断です。
出来れば全面ステンレスにするべきです。それが一番なんです。しかし費用が掛かるから簡単に「全面ステンレスにしましょう。」なんていえません。私が食品衛生指導員として保健所の手下をやっていた時は「徐々にステンレスに張り替えていきましょう。」と指導していました。
現在の職場でも、全面ステンレスの目標は達成出来てません。それでも徐々に改善してる途中なんですよね。
壁や天井でもこれほど神経質になっているのに、インテリアなんて絶対にありえませんね。
私はインテリア自体が異物だと認識しています。
まあ一般家庭の台所よりは衛生的だとは思いますが、まるか食品の製造工程を見なきゃ判りません。出回っている画像の設備が現役ならば、衛生的とは言い難いですけどね。
まるか食品の対応について
まるか食品の対応については、増田の意見に賛同するし、保健所もそういう指導をしてましたね。少なくとも5〜6年前までは!
ただし現在の食品業界でISOはFSSCほど評価されてないです。当然と言えば当然なんですが・・・
ISOはほぼ書類審査だけで通るらしい。(コレは私が経験した事じゃないので、断言は出来ません。聞いた話です。)
いまはまだISO認証を取得してるという事が重要視されていますが、恐らく5年後には「食品メーカーならISO認証じゃダメだよ。FSSC認証が必要だ。」という風潮になるでしょうね。
この辺は、元営業だから最近の流れが理解出来てないんだと思います。これはしょうがないですね。
しかし・・・ツッコミどころが多すぎて嫌になってきた・・・
とりあえず、増田が最後にまとめている部分に突っ込むかな。
異物混入などの不良率が%なんてありえない
%と言うのは100分のいくつかを示す単位です。食品業界で不良率が%で表示される事はありません。益田はどんな会社で働いていたのか疑問に感じるレベルです。
食品業界では、不良率やクレーム率はppmで表示することが多いです。
当ブログの読者ならppmは次亜塩素酸ソーダのエントリで書いたので説明要らないかな。
ppmはパーツパーミリオンの略です。100万分のいくつかを示す単位です。
食品業界では不良率やクレーム率は%ではなく、ppmで表示されます。
数%の不良品とかありえませんよ。増田は営業だったかも知れないけど、その程度の知識が無いところを見ると、1年もたずに辞めちゃったな。
検査について
ゴキブリが丸ごと入っているなんて、それはちょっとありえない。
さすがにX線検査機ではチェック出来なかったでしょうけど、画像処理検査だと間違いなくチェック出来ていたと思いますよ。
今どきの食品メーカーなら、製品検査はX線検査機、画像処理検査機、ウェイトチェッカーと、少なくとも3つの検査工程でチェックしているよ。
あのサイズの異物が検出出来ないのは画像処理検査を行っていないか、または基準を甘く設定し過ぎているかですね。
食品製造において、異物混入事故は毛髪が圧倒的に多いというのは増田と同意見だけど、昆虫類の混入は、極めて小さな虫が多い。ショウジョウバエでも大きな部類に入る。あと硬質異物は部品の欠片や人の爪など、軟質異物は剥離したペンキの欠片などがあります。
今回はザッと思いついた事を思いつくまま書きましたが、近いうちにキチンとまとめてみようと思います。
少なくとも今回のようなゴキブリが丸々一匹混入するなど、今の食品製造ではありえない事故です。あんなの画像処理で検査してれば100%検出されて、出荷される事はないと思いますよ。
追加 12月14日
ぺヤングのゴキブリ混入事故の要因を探る検証と改善項目の提言をまとめたので報告です。
近所で火災発生中!
いま近所で火災発生!
とりあえず現場に行ってみた。
消防団員が揃うまで交通整理などを手伝って、消防団員がそこそこ集まったのを確認してから帰宅したところです。
元消防団員ですから、近所での火災くらいは出来る範囲で協力しないとね。
といっても、出来る事なんて交通整理くらいなものですが・・・
「放水始め!」といって分団長が登場したので、私は分団長に挨拶して帰ってきた。
我が町の消防団は精鋭揃いなので安心なのだ。
そこそこ数が揃えば、私なんかは足手まといにならないように退散するのだ。
雨が降っているので消火活動も大変なんだろうけど・・・
あと数十分後には「鎮火しました。」という放送が流れるだろう。
消防団のみなさん、雨のなかご苦労様です。
選択肢についての雑感
私は佐賀3区の悲哀を嘆き続けてきた。
佐賀3区は保利王国とも言われる事がある選挙区で、保利茂氏から保利耕輔氏が盤石の地盤を築いた地域だ。
佐賀3区では、長い間保利耕輔氏VS共産党候補者の一騎打ち選挙が繰り返された。
郵政選挙では、小泉総理の郵政民営化に異を唱えた保利耕輔氏は自民党の公認を得られなかった。
その時、小泉自民党が刺客として公認したのが広津素子氏だったが、保利耕輔氏は圧勝した。
今でも印象に残っているのだが、この郵政選挙でも保利耕輔氏は「比例は自民党にお願いします。」という主張だった。私は「人が良いにも程がある!」と思ったものだ。
更に、次の選挙では自民党の公認を得て出馬したのだが、選挙期間中に保利耕輔氏を見たのは一度だけ。それも「私が保利耕輔です。」と名前だけを叫んであっという間に去っていった。
それでも圧勝する程の盤石の地盤である。そりゃ〜他の政党は候補者を出したくないですよね。
結局私が知る限り、保利氏の対立候補と言うのは広津素子氏(自民〜みんな)と共産党の候補者だけだったように思う。
当Blogでは、たびたび佐賀3区の選択肢の無さを訴えてきた。私自身は保利耕輔氏に不満があった訳ではないのだが、選択肢が無いという状況には不満があった。
そして今回からは佐賀3区は消滅して、佐賀2区としてスタートする。
自民党からは、前佐賀県知事の古川康氏、民主党からは大串博志氏、共産党からは御厨さとみ氏の3人が出馬する。
今回は選択肢がある選挙と言える。前佐賀県知事と現職の国会議員の対決だ。私の見解では、古川氏が順当に当選し、大串氏が比例で復活当選するだろうと見ているが・・・
佐賀県の選挙区が減った事は残念だが、選択肢が出来たという事は嬉しい事だ。
しかし、日本中ではこんな状況らしい。「自共のみ」選挙区が急増 有権者「選択肢少なすぎる」
私は旧佐賀3区の人間なので自分の選挙区だけを注視していたが、佐賀3区の悲哀は日本全国で潜在していた問題だったんだと感じた。
共産党が負ける事を前提で候補者を擁立する事によって、現在の日本の選挙制度は維持されている。共産党が捨て身の立候補をする事で、我が国は辛うじて民主的な選挙が行われているのだ。
よく「共産党が全選挙区に候補者を擁立する事で、反自民の票が割れ自民党に利している。」という事を、恥ずかしげも無く言い切っちゃう政治家や政治評論家を見かけるが、「それではあなた方は今まで何をしていたんだ!」と言いたい。
有権者に選択肢を提供し続け、日本の選挙制度を維持してきた功労者に対して、そんな言い方があるだろうか?共産党の捨て身の立候補が無ければ、自民党候補が無投票で当選していたのだ。選挙なんて行われていなかったんだ。
「共産党が全選挙区に候補者を擁立する事で、反自民の票が割れ自民党に利している。」などとほざいているような恥知らずな連中を、私は激しく軽蔑する。
候補者が自民党と共産党だけ!という選挙区においては、今後合併の検討をする事をお奨めする。地域選出の議員が一人減る事になるが、選択肢の無い選挙を繰り返すよりは、選択肢の多い選挙の方が価値がある事もある。
石原慎太郎氏が選挙期間中に異例の引退表明!
ついに石原慎太郎氏が引退するようです。
しかしなんでまた選挙期間中に引退表明しちゃうのかね?謎の多いご老体である。
選挙期間中に引退表明なんて前代未聞の大珍事だよね。
選挙戦の途中で力尽きた候補者には若干いたように記憶してるが・・・選挙期間中の引退表明は初めてだと思う。
元都知事だから、東京都内では人気があるんだろう。次世代の党は石原人気と田母神人気に支えられて、比例で5議席くらい確保するんじゃないかという印象は持っていたけど、このタイミングで引退表明をする場合、次世代の党の得票数に影響が出るかも知れませんね。
私自身は大嫌いな政治家の一人だったけど、いくら老害とはいえ去るものを叩くような真似はしたくない。
ここはキチンとお疲れ様と伝えるべきだろう。
「もう二度と来るんじゃないぞ。」と網走刑務所の刑務官になりきって伝えるもよし。
「森へお帰り!ここは貴方の来るところじゃない。」と風の谷のナウシカっぽく伝えるもよし。
伝え方は人それぞれで良いと思う。
私の場合は「さらば!老害キング!!長い間の大迷走、本当にお疲れさんでした。」と伝えたいね。