永遠の0って朝日新聞が意図的に作り変えた映画だよ。原作と比べてみてよ!

永遠の0が映画化されたとき、実は私の周りでも少々話題になった。

公開されるのを楽しみにしている知人も少なくなかったが、私は「ツマンナイ映画になるんだろうな!」と思っていた。

私は原作しか読んでないから映画の事は判らんのだが、このエントリを読んで「やっぱりね」と思った。

映画『永遠の0』感想-the Tramp


なぜツマラナイ映画になると感じたのかは簡単である。映画化に際して朝日新聞がスポンサーになったからだ。

勘違いしてもらっちゃ困るが、朝日新聞がスポンサーになると全ての映画が駄作になると言ってる訳じゃ無い。

ただし永遠の0に関しては朝日が絡んじゃ駄目!


朝日が絡んじゃ駄目な理由

「永遠の0」の原作では重要な場面で、ある新聞記者が登場する。主人公の姉の恋人的立場の新聞記者である。

その新聞記者が特攻隊員の事を「〜そんな彼らは心情的には殉教的自爆テロのテロリストと同じです。」といって、「テロリストだと―ふざけるのもいい加減にしろ。」と元海軍中尉に怒鳴られるシーンがある。

リンクしたエントリの

「特攻隊は自爆テロリストと同じ、ヒロイズムに殉じていっただけの狂信者だ」と同級生から言われ、「違う!」と慎太郎が声を荒げるシーン

になるのだろう。


新聞記者が元特攻隊員の海軍中尉に怒鳴られるシーンが、同級生からの言葉に反応する主人公というシーンに書き換えられているのは明白だ。

なぜそんな書き換えを行ったかといえば、朝日新聞がスポンサーだったからだ。


原作に登場する新聞記者は、判る奴には判るというより誰が読んでも「朝日新聞の記者」を想定して書かれていた事が判るくらい露骨に描かれていた。

最初は「こんなに露骨に朝日新聞をDisって大丈夫か?訴えられても知らんぞ!」と思ったくらい露骨な表現だった。


それなのに朝日は訴えるどころか、逆に映画のスポンサーになったのだ。そんなモン何がしたいか誰にだって判るってモンだ。

朝日新聞は「永遠の0」を骨抜きにする為にスポンサーになったのである。

個人的には、元特攻隊員の海軍中尉が戦前から戦後にかけての報道のあり方を批判する部分が一番印象深かった。私が元々マスコミ嫌いだという事も影響しているかも知れないが、永遠の0で最も重要な部分だったと思う。

朝日新聞は裁判沙汰にするより、スポンサーになって物語の軸を歪めた方が得策だと考えたのだろう。

まだ朝日の慰安婦捏造問題が明るみになる前だったから、裁判沙汰は避けたかったいう事だろう。その後、朝日による捏造問題が明るみになり朝日が全方向からバッシングされた。もし「永遠の0」の件で裁判してたらもっと大きな痛手になっていただろう。

だから私は、知人には「『映画 永遠の0』は観る価値が無いよ」と言ったのである。


朝日が物語を歪めたのは事実だが、ストーリー自体にも問題があった

今更私が言うまでもなく、永遠の0はパクリだ。

私が学生の頃に読んだ坂井三郎著「大空のサムライ」や城山三郎著「指揮官たちの特攻」(城山氏が亡くなった時にまとめて読んだ中の一冊)などをの一部分をリライトした・・・いやリライトというより、コピーしたような印象が強い作品だ。


ちなみに当Blogでは百田尚樹氏の著作を読んだ感想を書いた事がある。

百田氏は時系列の組み換えは上手いんだよね。さすがはテレビの構成作家である。永遠の0ではそれほど感じないが、モンスターでは時系列を組み替える手法が冴えていた。というか、モンスターは時系列を組み替える手法じゃなきゃ駄目。あのストーリーを時系列で読まされたら鬱になる。絶世の美女の過去だから耐えられるが、時系列通りだと耐えられない。

話が脱線した。

これまでも多くの人が指摘してるように、永遠の0はパクリ要素が多い作品で文学とは言い難い一面を持っている。あんなに分厚い本なのにライトノベル扱いされるのはそのせいかも知れない。


空中戦について

この映画の見所と考えられていた零戦の空戦シーンだが・・・日本を代表するエースパイロットの空戦シーンを再現するのは不可能だと考えていた。

「永遠の0」の空戦シーンは原作だと割とリアルなのだ。なんせエースパイロットの文章をパクってるんだからw

しかし文章から空戦シーンを想像する事は出来ても再現する事は不可能。だって実際に岩本徹三氏、西沢広義氏、坂井三郎氏ら日本のエースパイロットの空戦を見た人は、もう生き残っていないだろう。


まとめ

「永遠の0」は朝日新聞がスポンサーになった時点で駄作が決まっていた。

一番大事なシーンが書き換えられていた。そのシーンがあれば特攻賛美という人は少なかっただろう。

ストーリーはパクリのツギハギなので・・・評価は低くて当たり前。

再現不可能な空戦シーンを見所にしようとしたのも失敗のもと。

繰り返しになるが重要なのでもう一度。朝日新聞がスポンサーになった時点で駄作になる事は決定していた。

まあこんなところだろう。リンクしたBlogの人は原作を読んだほうがいいと思う。朝日新聞が意図的に作り変えた駄作を見せられただけじゃ気の毒だ。