ホリエモンが嫌われる理由
先日の朝まで生テレビでホリエモンが発言した事が、様々なところで話題になっていますね。
私もホリエモンの「北朝鮮や中国が攻めてくる事は無い」という発言は受け入れなれない。
ホリエモンが嫌われる理由
私はホリエモンのような純粋な拝金主義者は嫌いじゃない。
むしろ善人のお面をつけた拝金主義者の方が嫌いだし、堂々と拝金主義を貫くホリエモンの姿勢に、ある種の潔さを感じている。
しかし・・・戦争や紛争なんてものは、損得勘定よりも当事者の感情によって起こるものである。
子どもの喧嘩も国同士の喧嘩も、争いの引き金を引くのは勘定ではなく感情である。
だから「日本に攻めてきて何のメリットがあるの?」というホリエモンの設問は愚問以外の何物でもない。
私は、拝金主義者のホリエモンが、なぜこれほどまでに社会から嫌われ、叩かれているか理解出来なかったが、この放送を見ていて理由が判った気がした。
彼は、人の感情というものを始めから全く考えていない。人の話を途中で遮ったり、他者に対する尊敬の念がない。
「人の感情はコントロール出来ないから、最初から判断基準に加えない」という考え方は、間違いではない。むしろビジネスにおいては正しい。
しかし人と人の関係において、感情という要素を無視する事は出来ない。むしろ人対人の場合は損得よりも感情が優先されるものである。
そして、他者との関係の悪化はビジネスにも悪影響を及ぼす事がある。
純粋に損得勘定だけを判断基準にしている人間など皆無だ。実際、問題の場面で感情をむき出しにしているのはホリエモンの方である。
彼の場合、感情を判断基準にしていないのだから、無邪気に感情むき出しにしても問題視しないんだろうけどね。
要するに人の感情という要素を考えないから、敵ばっかり増やして嫌われる訳だ。
しかし、心配する必要は無い。金儲けには不要な要素だし、また嫌われれば嫌われるほどに、ホリエモンが好きだという連中も出てくる。
世の人が全て敵になる事はないし、すべてが味方になる事もない。敵の数だけ強い味方がいるし、味方の数だけ強い敵がいるものだ。
ならば、拝金主義者のホリエモンは、今のままで問題ない。
多くの敵を作りながら、しっかり金儲けに頑張ればいいのである。
ただし、日本は世論迎合型の政治なので、その点は注意が必要。今度は全てを剥ぎ取られる可能性もあるしね。
北朝鮮や中国が攻めてくる可能性はゼロじゃない
そして、北朝鮮や中国が日本に攻めてくる可能性はゼロじゃない。争いごとは感情の問題なので可能性を100%取り除く事など不可能である。
だから国防は必要だという事だ。
「メリットが無いから攻めてこない」というホリエモンの考え方は間違いだと断言出来る。
というか・・・ホリエモンの場合は、有事の際にはシンガポールあたりに逃げちゃうだろうし、むしろ彼のビジネスを考えればシンガポールを拠点にした方がいい。
ホリエモンには国防という意識は全く無いし、可能性が低いものには金をかけないという考え方は、彼のスタイルとしては正しい。
始めから有事の際にはシンガポール辺りに逃げる事を前提にしているのだから、可能性が低いものにお金をかけるのは馬鹿げていると考えるのは当然である。
日本の国防は、今後もこの日本で生活するという人が考えるべき事で、逃げるのが前提のホリエモンが語るべきじゃないんだよな。
(多額の税金を払っているだろうから、言いたくなる気持ちは判らんでもないが・・・)
そして、可能性がゼロじゃない以上、北朝鮮や中国が攻めてくる事に備える必要がある。
日本人にとって、日本という国と文化はかけがえの無いオンリーワンなのだ。
誤解が無いように書いておくが、私が定義する日本人とは日本という国に帰属意識を持つ人たちである。日本民族であっても、他国に帰属意識を持つ人を日本人だとは思わない。逆に日本民族じゃなくても日本に帰属意識を持ち、日本に帰化した人なら日本人である。
肌の色や血縁などは全く関係が無い。あくまでも精神的なものである。
ちょっとホリエモン!それは違うよ!!
ただし、今回の議論でホリエモンが明らかに間違っている部分がある。
「国際社会が許しますか?」と「国連軍が助けてくれる」という考え方である。
もし、中国が日本に攻めてきた場合、国際社会は「極東で猿どもが領土争いしてるよ。野蛮人どもが!」って感じであろう。
欧米先進国には見て見ぬフリをされるのがオチである。
むしろ「日本のような大国が専守防衛なんて寝言を言ってるからだ!自業自得だ」と納得されると思う。
国連軍の話など論外である。中国は国連の常任理事国である。そして国連は常任理事国の100%賛成がなければ動けない。
北朝鮮が攻めてきた場合には、ちょっとくらい動くかも知れないが・・・中国が日本に侵攻した場合は100%動けない。むしろ逆に国連軍が日本の敵になりかねないのである。
国連に金を出しているのは日本が一番多いんだぞ。(本当はUSAが一番負担額が大きいのだが、長い間滞納しているし・・・恐らく最後は踏み倒すだろう。)
そうなると・・・日本は日本の金に攻撃されるのか・・・悲しい話だ。
まあ、日本の負担金が無ければ国連軍は維持出来ない可能性もあるんだけどね。
対中国に関しては100%助けてくれないのは事実である。
ついでに・・・
中国が日本に攻めて来た場合、恐らく同盟国のアメリカも動けないよ。
いまのアメリカは中国に多額の借金をしているので、傍観するしかないと思う。
日本は米国債を二番目に購入しているから、日本も敵に回したくないだろうし・・・傍観するしかないと思う。