お通夜とお葬式

近所の人が亡くなる

私が訃報を聞いたのは15日の朝だった。

葬儀社にお勤めの方だったので、私の母のお葬式など大変お世話になった。

組内

都会で生活している人には馴染みがないと思いますが、地方に行けば「組内」という物が存在します。

1940年に戦時中下での隣近所の相互扶助を目的として制度化された隣保班(隣組)制度の名残りです。

隣保班制度は1947年に廃止になったのですが、未だに地区の相互扶助組織として機能しています。

住民は未だに「隣保班」と表現する事が多いのですが、組織のリーダーは「組長さん」と呼ばれます。

現代風に言えば自治会とか町内会と表現するべきでしょう。

亡くなったのは同じ組内の方だったので、私はお通夜やお葬式のお手伝い(受付)をした。組内の人がお通夜やお葬式の受付をするのは慣習になっているのだ。

私は故人に対する感謝の意味でも重要な役目だと思っている。

お通夜とお葬式の受付

お通夜のときは一時間前に集合して斎場に移動。斎場で受付をしました。

温厚で心優しかった故人の人柄を象徴するかのように、沢山の方が弔問にみえました。

お葬式も受付をしたのですが、平日なのに本当に沢山の方が故人とのお別れにみえました。

ご近所との接点

普段は密接な付き合いが出来なくても、お通夜やお葬式のお手伝いをする事で、近所の人と共に協力するので仲間意識も強くなるんですよね。

お葬式が終わり、火葬場に移動して最後のお別れをすると、組内の人たちは皆で移動して「精進落し」という儀式が行われます。

地域によって様々な様式があるようですが、私の組内では喪主が組長さんにお金を渡し、組長さんが仕切って飲み会が始まります。

その飲み会では様々な話題が持ち上がります。
今回は政権交代の話題がメインでしたが、健康器具の話も盛り上がりました。

その後、皆で故人宅を訪ね「三日参り」を済ませて解散になります。

私も母の葬儀を経験したので、この組内の協力の有り難さは実感しています。

ご近所の協力体制って、本当に重要なんだなと思います。


最後になりましたが、心からご冥福をお祈りします。