相知くんちが終わったのでくんちの写真を貼ります その2

相知くんちが終わったのでくんちの写真を貼ります その1の続きです。

ココからは上組の山笠の曳子目線の写真になります。


山笠から見たら、多くの曳子たちの背中しか見えませんが、みなさん楽しそうで良いですね。上組は「神組」と表記されたり「神具美」と表記されたりします。昔の人は当て字に変えておくんちを楽しんでいたようです。白い肉襦袢(法被)に神の文字が良いですね。


反対側の曳子たちです。紺色の長法被の赤い文字は「神」の文字を崩したものです。


相知駅の近くで折り返しになります。上組の山笠から、近づいてくる下組の山笠を撮影しています。


折り返し地点では山笠を反転させるので、曳き綱を巻いて片付けます。


下組の裏山、鍋島の化け猫騒動です。


この化け猫の人形は良い出来栄えだと思います。


鍋島の化け猫騒動について

佐賀城下に龍造寺又一郎という若者が母と暮らしていた。

又一郎は盲目だったが囲碁が滅法強かったので、同じく囲碁好きの二代藩主・鍋島光茂に度々招かれて佐賀城内で囲碁を打っていた。

ある夜、いつものように碁盤を挟んで囲碁に興じていたのだが、又一郎の打った一石に光茂が「待った」を求めた事で争いになり、光茂は又一郎を斬り捨ててしまいます。


又一郎の帰りが遅い事を心配して待っていた母のもとに、愛猫の「こま」が変わり果てた又一郎の首をくわえて戻ってきます。

怒りに震える母は「こまよ、私の血をすすって、この恨みを晴らしておくれ」と言い残し、短刀で喉を突き死んでしまいます。

それ以降、佐賀城内では光茂が夜な夜な高熱にうなされ、城内の者も龍造寺の祟りだと恐れるようになります。

家臣たちは光茂お気に入りのお豊の方の素振りに奇妙なところを感じ、光茂の寝所を注意深くうかがうようになります。

ある夜、槍の名人・千布本右衛門が光茂の寝所伺うと、中から猫の鳴き声が聞こえます。注意深く観察すると、障子に映ったお豊の方の影が巨大な猫の姿に変わります。

本右衛門が自慢の槍を繰り出すと、目をらんらんと光らせたお豊の方が飛びかかってきました。

次の瞬間、本右衛門の槍はお豊の方を貫きます。お豊の方は凄まじい悲鳴を残して倒れ、周囲は静まり返ってしまいます。

やがて夜が明けると、そこには真っ赤な口が耳まで裂けた巨大な猫が倒れていたそうです。


鍋島の化け猫騒動は、龍造寺から鍋島への政権交代劇が背景にあると考えられています。