Wikileaks(ウィキリークス)について
インターネットは簡単に情報収集が出来る優れたツールですが、簡単に情報収集できるという事は、簡単に情報が流出する危険性を孕んでいる。
海保の尖閣諸島映像が流出した事で、インターネットによる情報流出が話題になることが多くなりました。
いま話題になっているのはWikileaks(ウィキリークス)という組織です。
Wikileaks(ウィキリークス)とは
Wikileaks(ウィキリークス)については、はてなブックマークサービスで紹介されていました。
http://b.hatena.ne.jp/articles/201011/2003
判りやすく解説してあると感じたので紹介します。
情報管理と知る権利
内部告発や機密情報がリークされるので、一部の既得権受益者からは反発が強いようですが、インターネットが普及した現在、情報を隠蔽したり管理するのは非常に困難です。
そもそも情報の共有がインターネットの重要な役目の一つですから、機密だろうが内部告発だろうが完全に隠し通す事など不可能だと思います。
情報を管理するより、我々の知る権利を優先しているのがインターネットであり、そういう役目を担っているのがインターネットというツールだと思います。
政府だろうが企業だろうが、都合のいい情報だけを垂れ流し、不都合な情報は隠蔽するというやり方は通用しない世の中になったんだと思う。
特に、不正や隠し事を嫌う日本人の体質にはピッタリマッチしていると思うんですよね。
賛否
Wikileaks(ウィキリークス)には賛否両論あるようですが、清廉潔白を好む日本人気質ならば「隠さなきゃいけないようなことをするなよ」とか「悪いことじゃないんだから隠す必要ないだろ」って事で、すべて解決すると思うんですよね。
そして闇に隠された不正を暴くという役割りを担っている以上、我々にとっては有意義なWEBサービスの一つといえるのではないでしょうか。
腹に一物隠している人たち(政治家や企業の経営陣)にとっては厄介な存在であるので、排除しようという動きが高まる可能性は高いと思いますが、私は不都合な事を隠蔽する事で存在価値を保っているような奴は信用しないし、そもそも潔くない。
何事も隠さずにオープンにする事が正しいとも思わないが、流出して困るような情報なら、誰にも漏らさずにひたすら自分の胸の中に止めておけばいいのだ。
信用できようが出来まいが、自分以外の人間に情報を漏らしたら、オープンにされても文句は言えないんじゃないか?
隠すことも重要なんだけどね
「何でもかんでもオープンにすればいい」とか「隠し事は悪」という人もいるが、私はそうは思わない。
日本には嘘も方便という言葉もあるし、判りやすく例を挙げてみる。
ある夫婦が仲良く暮らしておりました。
ところがこの奥様は、夫に内緒で浮気をしていました。
酷い妻である。
見かねた近所の人が、ご主人に「お宅の奥さん浮気してますよ。」と告発しました。
ご主人は激怒して、結局離婚する事になりました。
良くある話のようですが、この近所の人の告発で一体誰が幸せになったでしょうか。
近所の人は正義感や義憤から告発したのでしょうけど、告発したことで不幸な結果になります。
誰も得しない上に、夫婦が不幸な結果に追い込まれただけです。
もちろん悪いのは浮気をしていた奥様なんですし、告発がなくても近い将来発覚したかも知れません。
しかし、この告発が不幸な結果を招くキッカケの一つである事は間違いないし、離婚を早めた事も事実です。
世の中には隠しておいた方がお互いに良い事もあります。
悪いのは浮気をした奥様ですが、近所の人も「要らんことすんなよな!」って事です。
正義感や義憤から情報を公開やリークという行動になると思うのですが、誰も得しない上に全員が不幸になる事もあるので、情報公開やリークは慎重に行うべきだと思います。
特にインターネットというツールを使用することで、あっという間に拡散する可能性がある事も忘れずに、良く考えて行動することが大切だと思います。
インターネットやWikileaks(ウィキリークス)は道具に過ぎません。
使う人によって、薬にもなれば毒にもなるんですよね。
そういう事をわすれないようにしないとイカンなと思います。