腹ペコの人間は凶暴だぞ

米韓の合同演習が行われているそうです。

唐津という土地は朝鮮半島に近いので、個人的にはかなり危機感を抱いています。


今回の北朝鮮による砲撃で、民間人が死亡した事や、殉職した兵士の葬式の様子を見ていて、「韓国は相当本気になっているな」と感じた。


北朝鮮の無差別攻撃を内外にアピール出来たし、本格的な反撃を開始するに値する大義名分を手に入れた。

アメリカも、不当な攻撃をする北朝鮮から同盟国を守るという大義名分を手に入れた。

米韓に大義名分がある以上、北朝鮮の擁護をするのは、国際世論と無関係な中国だけである。

ただし、中国には欧米に留学したり、欧米相手にビジネスをしている人たちも大勢いる。

中国政府や中国共産党が国際世論を無視しても、中国の人たちを国際世論から完全に隔離する事は不可能だ。

恐らく表面上は北朝鮮の擁護をするだろうが、国際世論の北朝鮮非難が高まるにつれ、北朝鮮と距離を置き始めるだろう。

無差別攻撃で民間人を殺傷した北朝鮮を擁護することで、国際的に孤立するような馬鹿な真似は出来ない。

北朝鮮は中国の後ろ盾が無ければ存続は困難だが、中国は北朝鮮が無くてもあまり困らない、それどころか北朝鮮が崩壊すれば北朝鮮北部の鉱山資源などを火事場泥棒したいと考えているはずだ。

中国はそういう強かな一面を持っている。


今のところ、米韓を牽制する動きを見せているが、実際に交戦状態になれば、手のひらを返して北朝鮮北部に軍隊を展開させるんじゃないだろうか。


今回は、戦争が再開する可能性が非常に高いと思う。

李明博大統領もやる気満々に見えるし、米国も本気モードだろう。

ところが日本では「戦争に発展する事はないし、最悪戦争になってもあっさり片付くだろう」と考えている人が多いように思います。

米韓の圧倒的火力の前では北朝鮮の軍などあっという間に吹き飛ぶ可能性は高いように感じるが、実際にはそんなに簡単ではないと思う。

窮鼠猫を噛むという諺もあるし、そもそも腹ペコの人間ほど凶暴な生き物はいない。

生き物は空腹時は凶暴になるし、その生き物の中でも人間は最強である。

飢えた軍隊を甘く見ないほうが良い。

しかも人間は腹ペコだと理性を失いかねない生き物なので、北朝鮮軍がどんな行動に出るかは容易には想定できない。

核弾頭を積んだミサイルを無差別に発射する可能性だって否定出来ないのだ。

飢えた人間の衝動とは、それほど危険なものだという事を考えて、米韓も慎重に行動して欲しいと思います。


しかし、中国という国はなかなか強かな国ですね。

北朝鮮を擁護して米韓を牽制し、本格的な戦闘を回避できたら、米韓に話をつけたのは中国だとして、外交勝利をアピール出来る。

最悪戦争が激化したら、手のひらを返して北朝鮮北部に展開し、鉱山資源を火事場泥棒してウハウハだ。

戦争にならなければ名誉が手に入り、本格的な戦争に発展すれば資源(実)が手に入る。

どんな結果だろうが、シッカリ得をする事になる。

善悪や倫理とは別にして、こういう強かさは見習う必要があるのではないだろうか。