食の安全を見極める一番簡単で単純な方法

昨日書いたエントリが多くの人に読んでもらって嬉しいです。

次亜塩素酸ソーダを使用しない食品製造が可能なのか?って事について

食品業界で働いている事、以前食品衛生指導員として、厚生省(平成13年当時)や保健所にほぼ無償でこき使われていた?経験が、少しでも皆さんの役に立ったのであれば、なんか報われた気がします。

当時は講習を受けさせられたり、メーカーの製造現場や個人の飲食店などを訪問したりで、面倒だから本当に嫌だったんですがwww


面倒なことが嫌いな性格の私が、昨日のようなエントリをしたのはid:Lag_TY さんのエントリを拝見して触発されたからです。心より感謝致します。


id:Lag_TY さんは、本日その記事についての補足エントリをされていますので、興味のある方は是非読んでみて欲しいと思います。
じゃあ消毒はまったくしていないの?という話〜カット野菜についての追記・補足〜


1ppmは百万分の一の割合を示しています

昨日私のエントリでは、残留塩素濃度が0.1ppmなどの表記をしておりましたが、一般の方には判り難かったと思います。1ppmというのは百万分の一の割合の事です。この説明が抜けていた事をお詫びいたします。


しかし、一般の人にそういう説明をしてもピンと来ないと思います。細かな知識で自分が判断するという事は大切ですが、多くの人が実生活で必要かというと「あまり必要ないかな」と言うのが率直な感想でして、その説明が抜け落ちちゃう所は私の今後の課題だと思います。


食品の安全性を簡単に確認する方法

細かい知識は無くても、食品の安全性を見極める簡単な方法があります。

食の安全には国も力を入れていますが、食品業界などの民間レベルでもより安全で安心な食品を証明するために力を入れています。


日本品質保証機構JQA)のISO22000FSSC22000などの審査をクリアした業者の製品であれば、その業者の食品は安全だと考えていいでしょう。

ISO22000やFSSC22000取得は費用も掛かるので、中小の事業者が取得するのはコスト面で難しいと思いますが、参考にはなると思います。



詳しい知識が無くても簡単に食品の安全性を確認する方法として、現在一番有力な方法は製造者がFSSC22000かISO22000を取得している業者かどうかを確認する事だと思います。


そもそも保健所が認可してるんですから、個人的には一般に流通してる食品に関しては危険じゃないと思っていたのですが、現実に危険な商品が流通してしまったケースが世間を騒がせた事もあり、保健所が認可してる業者だからという理由だけでは、食の安全が保障される訳じゃ無いという人たちが現れても当然かなと思っています。


保健所の認可と日本品質保証機構JQA)のFSSC22000かISO22000の二重のチェックを行う事でリスクはより軽減されると考えております。


情報公開について

id:Lag_TY さんは、記事のなかで

カット野菜メーカーは消費者に対する説明責任をもっと全うすべきだと僕は思っております。

と書いておられますが、この意見はカット野菜に限らず、食品業界全般に言える事だと私は思います。

保健所の認可とJQAの審査をクリアした業者の製品ならば、その製品は安全だと言えますが、その事を広く周知徹底する努力やエンドユーザーが納得出来る説明が、絶対的に不足していると感じています。


気にする必要が無いような情報提供が、かえって消費者を混乱させる可能性がある事は承知していますし、一部には公開された情報を歪曲して解釈し拡散する人たちがいる事、それで一般の消費者が混乱したり、風評被害が拡大した事も過去には沢山例があります。


ですから「情報公開は必要最小限でよい。」という考えになっちゃうんだと思いますが、今の世の中でその考えは通用しないでしょう。


あくまでも情報公開は詳細に行われるべきで、誤った解釈については食品業界が真摯に説明を繰り返し、正しい知識を周知徹底する必要があると思います。


放射脳な人たちをみてると、それはそれでリスクが大きいかな?とは思いますが、避けて通る事の出来ない課題の一つだと考えています。


今後は当Blogで、少しづつでも情報公開していけたら良いなと感じております。