大学の教授って頭がいいんだか悪いんだか・・・

学校の先生って専門の事以外にはあまり賢くないって事は知っていたけど、専門の事でさえ正しく認識していない人もいるって事が判りました。

まあ、こんな教授は稀な存在で、多くの教授は専門分野にはビックリするほど博識なんだと思うけど・・・



政治を政党間の対立軸でしか見れない大学教授の記事

私は「政治とは国家運営」だと考えているので、特に支持政党などは持っていないし、支持している政治家もいない。

一つの問題に対して、考え方が同じだった場合はその政策を支持するが、他の問題では批判したりする。

だから、民主党に関しては寄せ集めのクダラン政党で、現内閣のように口先だけで実行の伴わない内閣は支持しない。

しかし、原口総務相が「メディアのクロスオーナーシップを禁止したい」と発言した時は「早急に実現するべきだ。」と全面的に支持した。

http://d.hatena.ne.jp/kunitaka/20100201/1264970490


冷静に物事を考えるならば、「①の案には賛成だけど、②③の案には疑問を感じるし、④の案には反対だ。」という意見になるのが一般的では無いだろうか。


正直な話、自民党の政策には全て反対という姿勢だった与党時代の民主党なんて、思考停止の極みだと考えていたし、その支持者たちも思考停止していると思っていた。

立場が逆転した今、民主党の政策に対する質疑をスルーして、金と政治の問題ばかり追及している野党・自民党も思考停止していると考えている。

また、民主・自民両党ともに、国会を欠席したりするのはケシカランと考えている。

民主主義なんてモンは、ぶっちゃけ多数決主義なんだよ。どんなに素晴らしい政策や対案であっても数の力の前には無力なのが民主主義の欠点といえる。

しかし、少数派であろうが多数派であろうが、国民に選ばれて代議士になったんだから、たとえ通らぬ意見でも声を上げて主張しないとイカンと思うのだ。



社民党党首・福島みずほさん

例えに使って恐縮だが、私は福島みずほ社民党党首の主義主張や政策を支持する事は100%無いと断言できます。

支持する事は100%無いですが、少数派の意見をハッキリ主張する福島氏の政治姿勢は、少数政党の党首として正しい姿だと思うし、高く評価しています。

少数派の意見だし、頓珍漢な主張が多く、多くの国民から「頭は大丈夫か?」と思われていると思うのですが、それでも少数政党の党首として極少数派の意見を代弁するという姿勢は評価するべきだと思うのです。

馬鹿にされながら民主主義の欠点と戦うなんて、少し視点を変えれば現代のジャンヌダルクですよね。

政治的主張ドンキホーテだけど、政治姿勢はジャンヌダルク

支持する事は無いんですが、姿勢は評価しているんですよね。



国会を欠席するくらいなら立候補すんな

今回、自民党の議員が国会を欠席したんですが「国会を欠席するような無責任な議員は、立候補なんかするな!たとえ国民から馬鹿にされようとも、少数の支持者の意見を代弁する福島氏の姿勢を見習え」と言いたいです。

自民党に限らず、野党時代の民主党も国会を欠席していたし、こいつら本当は国会議員の資格なんて無いんですよ。

有権者を馬鹿にしているとしか思えません。



大学教授って思考停止でも大丈夫なのか

最大政党・民主党や最大野党・自民党は、どちらも寄せ鍋政党であって、イロイロな主義主張の議員が集まっているんですよね。寄せ鍋政党の中には様々な意見があるため、民主党の政策が全て正しいという事は無く、自民党の政策が全て正しいという事も無い。

だからこそ、特定の支持政党を持たずに、有権者自身が一つ一つの政策をシッカリ吟味する必要があるのだ。

自民党の政策が悪で、民主党の政策が善」という思い込みは危険だし、思考停止も甚だしい。

現在の政局は、政党間の対立軸では語れない複雑なものになっているんですよね。


ところが、本日見つけた記事には、なんとも間抜けな大学教授のコメントが紹介されていました。

 自民党がどんなに民主党を批判しようが、戦後50年間、自民党がどんなヒドい政治をしてきたか、国民は忘れていない。日本社会と国民生活をメチャクチャにしたことを、ハッキリ覚えている。
「ずうずうしいのは、勝ち誇ったように『財源はどうするのか』と民主党を攻めていることです。ここまで日本の財政を悪化させたのは、自民党でしょう。しかも、政・官・財で癒着し、甘い汁を吸うために赤字国債を乱発してきた。民主党は、その尻拭いをしながら、なんとか『国民生活が第一』という理想を実現しようと、もがき苦しんでいる。子ども手当や高校無償化の実現のために必死です。自民党のように無駄なカネを使っているわけではありません。なのに、上から目線で財源問題を追及するなんて、どういう神経をしているのか。本来なら『一緒に財源問題を考えたい』『私たち自民党が悪かった。民主党さんにはご迷惑をかける』と頭を下げてもバチは当たらないでしょう」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学
http://news.livedoor.com/article/detail/4619738/



特に卑怯な主張だと思うのは下記の部分です。



自民党がどんなに民主党を批判しようが、戦後50年間、自民党がどんなヒドい政治をしてきたか、国民は忘れていない。日本社会と国民生活をメチャクチャにしたことを、ハッキリ覚えている。

考え方は人それぞれだと思うけど、政治学の専門家なら非自民内閣だった細川内閣や羽田内閣を知らないはずは無いし、この細川内閣が日本を借金大国にした原因内閣だという事も知らないはずは無いのに、完全にスルーしている。

そして、印象操作の為に故意に無視した事を指摘されると、「細川・羽田内閣のときは、最大政党は自民党だった」と屁理屈を述べることまで推測できる。

たしかに最大政党は自民党だったんだけど、連立することで政権与党になったのは事実だし、数の論理で自民党を上回っていたから「最大政党は自民党だった」という言い訳は、あまりにも見苦しいし、情け無い。

大学教授として、人に物事を教える立場でありながら、卑怯な印象操作は如何なモノかと思うのだ。


底なしの赤字国債の原因が細川内閣である事は、鳩山由紀夫現首相も認めていたと思うけどね。


それに、子ども手当てや高校無料化の実現に努力しているといっても、どこでどう努力をしているというのだろう。

2010年度は半額支給だが、2011年度から満額支給すると公言していたのに、未だに目処が立っていないばかりか、早々に先送り発言をしたのは誰でした?

財源を指摘されて「埋蔵金がある」と嘘八百で誤魔化していたのは、どこのどいつでしたかって事も指摘しておきたい。

必死な姿ってのは、人の心に響くから、ちゃんと伝わるものなんだよ。

また、「必死にやってます。」って台詞は、言うだけなら誰にだって出来るのだ。

国会議員の場合は、必死にやっていると有権者に認められて、始めて必死といえるんじゃないか。

それに必死でやってる割に誰も死んでないし、過労で倒れたって話も聞かないぞ。

必死というのは字の如く必ず死んじゃうようじゃ拙いけど、死をも厭わぬ姿勢の事じゃ無いのか。

軽々しく他人が使うような言葉じゃないよね。



突っ込みどころ満載の主張で、政治学の大学教授ってこの程度の認識でも充分なんだなと、一人で大学教授の社会的地位を落としちゃった感がある内容でしたね。


しかし、未だに「自民VS民主」という対立軸でしか政治を語れない人が大学教授なんだから、馬鹿にされても文句のいいようがないだろうね。

ただ、影響力があるんだから、ちゃんと勉強するべきじゃないかな。正しく伝えることが大事なんだからね。

政党間の対立軸のみで政治を語るなんて、それこそ愚かな事だと思うんだ。


厳しく指摘したわけですが、いい事も言っているので紹介します。

もし、自民党が「財源問題を一緒に考えたい」と、前向きな提案でもしていたら、国民だって「自民党も立派じゃないか」と見直したはずだ。しかし、そうしたそぶりも見せない。

この部分だけは、激しく同意します。

自民党の議員としては、民主党埋蔵金という与太話で議会を混乱させられた恨みもあるから、素直に「一緒にやろう」と思えないんだろうけど、子ども手当てや高校無料化を容認するのであれば、昔の恨みを忘れて、前向きに協力するべきだと思うんですよね。


私個人の考えでは、子ども手当てや高校無料化には懐疑的なので、財源問題の前に必要か不要かの議論をして欲しいんだけどね。


本当は、子ども手当てなんて民主党のバラマキとしか思っていなかったんだ。

両親がいない子どもが支給の対象外だったから、全面的に批判していたんだけど、その点は改善されて両親が特定できない子ども達にも支給されるようになったそうだから、懐疑的って表現にとどめる事にしているけどね。

詳しくは⇒ http://d.hatena.ne.jp/kunitaka/20100204/1265213551

長妻さんは、若いのに頑張っていると思うよ。本当は年金問題専門のポストを用意してあげるべきだと思うんだけど、この両親のいない子ども達にも支給したいという考えは正しい。

支給ギリギリまで、もっともっと努力を続けて欲しい。