解散総選挙は究極の無駄遣いだと思う

私は任期を2年も残して意味の無い解散に踏み切ろうとしている自民党の幹部やマスコミに呆れているのですが、こんな状況になったら「解散なんかしませんよ。私は言ってません。」と安倍首相が言い出すことは難しいと思います。

それでも解散を踏み止まるようなら高く評価すると思いますが、なんかもう解散総選挙に向けて野党も動き出してるみたいで引き返せないのかも知れません。


我が佐賀県においては、古川知事が衆院選出馬の方向で動いているような報道もされています。

古川知事衆院選出馬へ 衆院解散なら途中辞職に


佐賀三区で絶対的な存在だった保利耕輔氏が引退を表明しているから、自民党佐賀県連および自民党本部としては強力な公認候補が必要なんでしょうけどね。

古川知事は2003年から11年間佐賀県知事を務めているし、残りの任期も数ヶ月を残すのみです。県知事を辞めるタイミングとしては一番良いタイミングなのかも知れませんが、知事の後継者は居るのでしょうか。

報道では樋渡武雄市長の名前が挙がっているようですが、樋渡市長は武雄以外の行政に関心があるようには思えないし、大人しく神輿になって担がれているような人じゃない。

アクティブでアグレッシブなのが樋渡市長の特徴だし、とてもじゃないが黙って神輿に乗るとは思えません。


そもそも佐賀県の首長です。なぜ自民党の所属議員にならなきゃいけないのか判りません。

寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれと思うんですけどね。


佐賀県知事の件は古川知事が考えて結論を出すでしょうけど、私は意味の無い解散総選挙には断固反対だ。

安倍内閣への不満の受け皿が存在しない以上、自民・公明の圧勝は揺るがない。

有権者は選択肢がないんだから、投票しない事でしか不満を示せないんです。そんな選挙など無意味であるばかりか、数百億の税金が選挙に使われる事になります。究極の無駄遣いだと思うんですよね。


みんなの党民主党選挙協力をする動きもあるようですが、弱小政党同士で協力し合っても大勢に影響ありませんよ。

本気で自民・公明の連立に対峙しようとするなら、自民党の有力候補を引き抜くくらいのガッツが無きゃダメだ。しかし、そんな勢いも今の野党にはないでしょう。


更に共産党は頑なに独自路線を進むでしょうから、反自民の票が割れて自民・公明にアシストする事になるでしょう。

共産党のそういう姿勢は以前から確かな野党として高く評価しているんですが、今回に関しては評価が難しい。まあ共産党自体は議席を増やす大チャンスだと思うから、独自路線が正しい戦略だと思うけどね。


個人的な考えですが、選挙で数百億円の税金を使うくらいなら消費増税は必要ないんじゃないかという気もします。

増税すれば消費が落ち込む事は間違いないし、そうなりゃ税収だって当初の目論みより少なくなる事は必至。選挙の費用と消費税じゃ桁が違うのは百も承知だけど「無駄遣いするくらいなら消費増税を諦めてくれ!」というのが心情ですよ。


今更「解散はしません。」なんて言えない状況は理解しますが、それでも踏み止まって欲しいと思います。