イスラム国をただのテロリスト集団だと思ったら大間違い!

イスラム国をただのテロリスト集団だと思ったら大間違い!なのかも知れない。

そう思ったのはこの記事
「イスラム国」通貨発行へ オスマン帝国を模倣し正統性
を読んだからだ。


貨幣価値は発行している国家の信用が大きく影響する。しかし金本位制の場合は国家の信用云々は関係ない。

金の価値がゆるぎない以上、金貨の価値は不動のものだ。

金本位である以上、イスラム国が発行する金貨は金の価格変動に連動するが、イスラム国の信用とリンクする事は無い。


嘗ては我が国も金本位制を夢見た事がある。

金本位制を夢見た浜口雄幸首相は東京駅で襲撃され、その傷が元で首相をやめ、命を落とす事になるのだが、国家の信用に連動する貨幣価値より、金相場にのみ影響される金本位制が強い経済体制である事は間違いない。

国に信用が無くても金貨を発行している以上、イスラム国の存在を無視する事は出来ないだろう。

イスラム国をただのテロリスト集団だと思ったら大間違いだ。

今後は認識を改めなければならないだろう。


金貨を発行したと言う事は、イスラム国は自分達に国際的な信用が無い事を自覚している。

信用が無くても通用する貨幣(金貨)を発行することで、国家としての存在を確立しようと考えているのだろう。恐らく、経済に詳しい人間がイスラム国のアドバイザーとして存在していると思う。

金本位である以上、経済基盤が国家の信用に左右されることは無い。デフレやインフレが起こりにくい構造の経済になるのは間違いなかろう。


今後はイスラム国を国家として認めざるを得ない状況になるだろう。

イスラム国が軍事力と経済力を兼ね揃えた国家になる事は間違いないし、その事をいち早く認めて上手く立ち回った国が利益を得る事になるだろう。

日本人は倫理や道徳を優先する傾向が強いが、米国は完全な経済最優先国家である。

日本の舵取りは難しい局面を迎えることになりそうだ。


私の推測では、一番先に方針転換を図るのは米国だと考えている。