中国船さんご密漁報道に潜む様々な問題点

NHKニュースのWEBサイトで、多くのユーザーが空目するという事件が勃発しています。

記事の内容を読めば、すぐに空目だった事に気がつくのだが、こういう私自身空目した為???ってなった。

問題のWEBサイトは↓

中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も
小笠原諸島の周辺で、中国漁船が貴重なさんごを密漁しているとみられる問題で、地元の漁業関係者の間では、ことし7月ごろから目撃情報が相次いでいて、海中に仕掛けた漁具が壊されるなどの被害も出ています。
小笠原島漁業協同組合によりますと、中国から来たとみられるさんご漁船は、ことし7月28日以降、小笠原諸島の周辺で相次いで目撃されるようになったということです。
漁船の操業状況などを記録した業務日誌には、中国の密漁船とみられる船の目撃時間や様子などが記され、なかには10隻ほどが近くに来て、進路を塞がれるなどの妨害行為を受けたという記述もあります。
25日も漁に出た地元の漁船か
ら密漁船とみられる船を4隻目撃したという情報が寄せられていました。
目撃した磯部康朗さんは「嫁島から南に5キロほど沖、こちらの船からおよそ2キロの場所で4隻が操業していた。鉄の船で30トンから50トンあると思うが、こちらは小さい船なので、寄って来ると威圧感があり、非常に怖い」と話していました。
漁協によりますと、これまでに海中に仕掛けた漁具が壊される被害が出ているほか、衝突される不安から漁を取りやめるなどの影響も出ているということです。
小笠原島漁協の稲垣直彦参事は「さんごがいる場所はちょうどわれわれの漁場で、さんごがなくなると、魚が住む場所が失われてしまうと心配している。安心して漁ができるよう、国にはしっかりと対応してほしい」と話していました。

タイトルの中国船さんご密漁は「中国船 さんご密漁」と読むところを、「中国船さん ご密漁」と空目したのだ。

「中国船さん ご密漁」と空目した人にとって、このタイトルは「なんじゃそりゃ!中国船に”さん”づけするまでは容認出来ても、密漁に”ご密漁”とは何事だ!」と感じてしまうのが一般的な感性だろう。

問題点の整理

このニュースで問題にするべき点を整理したい。

まずは、当然なのだが中国船による珊瑚の密猟だ。

珊瑚の商取引についてはワシントン条約で商取引は可能だが、輸出国政府の発行する輸出許可書等が必要と決められている。

しかし、珊瑚の採取に関してはよく判らない。沖縄県では禁止しているようだが、小笠原近海ではどうなのか知らない。よって採取自体に違法性は無いのではないかと私は考えています。

中国船による珊瑚の密猟について、中国船による領海侵犯は紛れも無い事実であり、これを問題点1とする。

また、採取自体は違法じゃないとしても、国外に持ち出すことが目的なのだから、当然ワシントン条約違反に当たる。これを問題点2とする。


つづいて、タイトルを空目しちゃった人たちについては、空目を誘発するようなタイトルだった事、またニュースの内容を読んで空目だった事に気がついているのだから、問題は無さそうだが、タイトルを空目しただけで内容を確認しない人も少なくは無いよってこれを問題点3とする。


空目を誘発するようなタイトルについては、コレだけ多くの人が空目した以上、問題としてあげない訳には行かない。よってこれを問題点4とする。

私自身が思いついた問題点はこの4つである。人によってはまだまだ多くの問題点が指摘されると思うが、私が思いついた問題点は4つである。


問題点をまとめると以下になる。

  • 中国船による領海侵犯
  • 中国船による珊瑚の国外への持ち出し。
  • 空目したままで確認しない人たち
  • NHKによる空目誘発タイトル

以上が今回の問題点だと考えています。


問題点1 中国船による領海侵犯について

コレは大問題です。目的がなんであろうと日本の領海内に中国の船が無断で進入してきたら領海侵犯である。日本政府は中国政府に対して、領海侵犯を止めさせるよう強く抗議するべきである。もちろん抗議している最中だと思うし、中国政府が動いたとしても全ての密漁船に領海侵犯を止めさせるのは難しいし、時間も掛かるであろう。そういう事情も考慮した上で、期間を決めて領海侵犯を撲滅するように申し入れるべき。

これは政府の仕事であり、我々は政府がちゃんと抗議と申し入れを行うかチェックをし、足りないところは指摘して改善を促すという事しか出来ない。直接アクションを興すような事ではないと判断する。


問題点2 中国船による珊瑚の国外への持ち出しについて

コレも政府の仕事だが、中国政府に対して問題点1とともに抗議する事が必要。更にワシントン条約の管理当局にも報告して改善を促す事が大事です。これも政府や関係者の仕事であって、我々に出来る事は政府や関係者がちゃんと仕事をするように促す事しか出来ない。直接アクションを興すような事ではないだろう。


空目して確認しない人たちについて

空目を誘発するような記事のタイトルに問題があり、空目自体は責められないと思う。しかし内容を読めばスグに空目である事が確認出来るし、確認せずに勘違いしたままであっても社会的な問題行動に結びつくとも考えられないので、このまま放っておいても大丈夫。まあ我々に出来る事は「人間だから空目する事は誰にでもある。今後はちゃんと確認しようね。」と慰めてあげる事くらいです。


NHKによる空目誘発タイトルについて

これは問題が大きいし、一連の問題について唯一我々がアクションを興すべき重要な問題なのではないでしょうか。

NHKといえば、正式名称は日本放送協会という、総務省が所管する特殊法人である。国営放送とまでは言わないが、限りなく国営に近い立場の放送局である。

また日本国内で唯一受信料をとる放送局だ。

スポンサーからの広告費で運営されている民間企業とは違う。


国が管理している電波を法外な安価で使用している民放が、民間の営利団体と同じだとは考えてないが、今回は関係性が希薄なので無視する。


その限りなく国営に近いNHKが、空目を誘発するようなタイトルをつけて良いのか。

最近では、何でもかんでも省略しちゃう傾向が強く、それが主流になりつつあるのも事実なのだが、ニュースを扱っている以上、空目しやすいタイトルで煽る行為は、歪曲、捏造とともに許されざる行為だと思うんですよね。

また正しい日本語に対する破壊行為とも考えられます。


NHKによる空目誘導タイトルは、国民として「日本語の破壊を招くようなタイトルは止めろ!」と指摘するべきであり、改善を求めるべきだと思います。

また受信料を支払っているユーザーの一人としても、指摘と改善要求をするべき案件でしょう。


まとめ

これほどの長文で熱く主張する必要が在るのか?この点に関しては私自身にも疑問が残るのですが、まあ、まとめると・・・

中国船による領海侵犯と珊瑚の密漁および持ち出しは、政府や関係者が中国政府やワシントン条約当局に抗議と報告および改善の要求をする事で、我々一般の国民がアクションを興すような問題じゃ無い。

空目した人には「人間だから空目する事はある。今後気をつけよう」と慰める事

「空目を誘発するようなタイトルは止めろ!」「総務省所管の準国営放送局なんだから、正しい日本語表記を心掛けろ!日本語を破壊すんなボケェ!」とNHKを罵倒・・・いや、NHKに改善要求する事です。


現実的には、NHKを罵倒・・・いやNHKに改善を要求する事しか我々には出来ない問題であり、出来る事だけは確実に行動に移すべきでしょう。

よってこの日記から私は私に出来る事をしよう。


NHKへの改善要求

  • 「空目を誘発するようなタイトルは止めろ!」
  • 総務省所管の準国営放送局なんだから、正しい日本語表記を心掛けろ!日本語を破壊すんなボケェ!」

最後に、これはあくまでも改善要求であって、決して罵倒ではない事を強調させて下さい。

コチラからは以上です。