江田氏に提案!本気でやる気があるんなら野党再編より自民党を切り崩せ!

江田憲司氏が10数人の仲間と共にみんなの党を離党して以来、維新の会民主党の一部を巻き込んで新党結成に向けて動き出しそうな報道が続いております。


自公連立与党が衆参共に多数派で、野党には与党の監視役としての役割りを果たす力はありません。民主主義は良くも悪くもぶっちゃけ多数決主義です。民主主義の最大の弱点は、数の暴力に弱い、さらには多数派の暴走に歯止めが利かないシステムです。


その弱点を補う為には、力のある野党の存在は必要不可欠な訳ですが、現時点では全ての野党が結託して与党に異を唱えても、数の力で封殺されてしまいます。

そんな中で、野党を再編したところで何らかの改善が期待出来るでしょうか?

私は100%改善出来ないと断言します。


現在の政党支持率は自民・公明で過半数を超えています。全野党が一つになっても40%前後の状況で、40%の中身を変えた所で40%が50%になる事は無いでしょう。所詮は40%の構成比が変わるだけです。

有権者の代表である国会議員が、そんな事も判らんようでは話にならんと思うのは私だけでしょうか?


野党再編など骨折り損のくたびれ儲け

与党の支持率が50%を超えちゃってる現状で、40%前後の支持率しかない野党を再編したところで、40%の構成比が変わるだけで何の改善にもならないんですから、江田憲司氏や維新・民主の一部議員がどれだけ身を粉にして働いても、な〜んの効果も期待出来ない。徒労に終わる事は間違いありません。まさに絵に描いたような骨折り損のくたびれ儲けですよね。


与党の力を弱め、強い野党を作れ!

江田氏やその仲間達が本当に考えなきゃイカンのは、与党の力を削ぎ、強い野党を作る為にはどうすれば良いのか?の一点に尽きるんです。全野党が一致団結しても支持率で自公連立与党を超えられないんですから、まずは自公の支持率を49%以下まで下げなきゃ話にならん。


自公連立与党の支持率を下げるためにネガティブキャンペーンを展開するのも方法の一つではありますが、そのネガキャンで自公を下野させたにも関わらず、自らの失政で求心力を失ったばかりの民主党ほか少数政党が、全く同じ方法で再度支持を得るなんて事はありえないでしょう。もしネガキャンで再度自公の支持率を下げられると考えてるのであれば、野党は有権者を舐めてます。同じトラップに続けて引っ掛かるほど、日本の有権者は馬鹿じゃない。


むしろ「誰が同じトラップに二度も引っ掛かるか!」と野党に対する反発が強くなるでしょうね。


自公を切り崩せ!

ネガキャンは使えないし、そもそもフェアな戦略じゃない。そんなモンは卑怯者の手段である。


野党が本気で民主主義の暴走に歯止めをかけようとするなら、有効な手段は二つある。


ひとつは、自民党公明党を分離させる事です。

ただし、現在の安倍内閣の高支持率はアベノミクスに対する評価ですから、自民と公明を分離させたとしても自民党の高支持率(50%超え)を崩すことはまず不可能です。


ならば残された選択肢はただ一つ。自民党の有力候補の引き抜きしかありません。


高支持率を背景に、自民党は纏まっているように思われがちですが、自民党最大の弱点はその数の多さ故の派閥の寄り合いという構成です。

江田氏が本気ならば、自民党の弱点を突かなきゃ駄目ですよ。とりあえず安倍総理の所属する町村派と麻生副総理の麻生派は切り崩せないとしても、二階派・石原派・大島派あたりに接近する事は不可能じゃない。ただしこの3派は少数派閥なので一つくらい切り崩しても効果が薄い。

むしろ、額賀派か岸田派を切り崩せば一気に自民党の弱体化を図ることが出来る。

多数派を切り崩すのは困難だが、成功したときの効果は絶大。少数派に接近する事は比較的容易だが、効果は薄い。どういう戦略がより現実的なのかを考えて、最善の策を選択するべきだと思います。

それが将来的に良い事なのか悪い事なのかは判りかねますが、江田氏が本気で政界再編を望むのであれば、弱小野党の再編なんかで無駄な労力を使うより、確実に効果のある自民党の切り崩しの方が遥かに優れた戦略だと思いますよ。


江田氏は一野党議員としては充分な求心力を持っているんですから、無駄な努力で骨を折るより、自民党の切り崩しに力をいれるべきだと思います。


無駄な努力を繰返すより、より効果的な方法を考える方がよっぽど為になると思う今日この頃です。