実は・・・安倍総理にはガッカリしてる

今やアベノミクスで円安誘導&株価上昇という偉業を達成しつつある安倍首相ですが、アベノミクスといっても実際には何も実行出来てないんですよね。

何もしてないのに、「やるぞ!!」って宣言しただけで、円安誘導&株価上昇に導いた安倍総理の手腕は大いに評価するし、「良くやってくれた!」と思っています。

ハッタリだけで市場を動かすなんて芸当は、そんじょそこらの政治家には真似が出来ない。その点を非常に高く評価してるんですよね。



しかし・・・その反面、安倍総理にはガッカリさせられた事があります。

TPP参加表明までは許せたんですが、日米首脳会談で「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」と公表した事だ!!



日本の国益を優先したいのは判るし、国民が一番気にしている事なんですが、私は「TPPに参加するなら関税に聖域を設けちゃイカンやろ!」と考えています。

私も日本人ですし、自分がより有利に交渉したいという気持ちはあります。しかし、中国に追い抜かれ世界第三位のGDPになった我が国ですが、経済大国としての矜持は失っちゃイカンと思うんです。経済大国としての矜持を失ってしまったら、そりゃ〜どこぞの共産主義国と変わらん自己中心主義国家ですよ。

「TPPに参加して関税に聖域を設けるならば、そりゃ戦前の欧米列強のやり方と大差ない植民地主義じゃ!」と思うんです。



そんなTPPなら「戦前・戦中の大東亜共栄圏の方が遥かに人道的かつ国家としての矜持を感じるわい!!」と思うんですよね。

アジアの国々を欧米列強の植民地支配から開放する事を目的とした大東亜共栄圏という思想を、私は日本人として誇りに思っています。

そして「戦後レジュームからの脱却」を唱えた安倍晋三という人を高く評価していたんです。

そりゃ〜大東亜共栄圏という思想は、中国には伝わらなかったんですが、他のアジア諸国には充分すぎるほど伝わっています。現在反日国家として批判を集めている朝鮮半島でさえ日本に併合される事を望んでいたし、朝鮮半島の人たちは「日本人になりたい。」「日韓併合で日本人になれる。」と喜んでいたんです。

日本は日本の資産で朝鮮半島のインフラを近代的に整えたし、朝鮮半島を欧米列強から守り抜きました。

戦後、韓国が反日国家に変わってしまったのは残念ですが、自腹を切って朝鮮半島のインフラを整備した当時の日本人は本当に偉いと思うんですよね。

我が国は、明治に開国してから世界の一等国になるために多くの犠牲を払いました。欧米列強に対抗する為に、生糸の生産に力を入れ強い経済を作り出そうとしました。「あゝ野麦峠」のように、まさに血反吐を吐きながら日本の経済発展を支えた人たちがいるんです。そして、日本人が血反吐を吐きながら作った金で、朝鮮半島をはじめアジア各国のインフラおよび教育を整えたんです。

大東亜共栄圏という思想は、日本人の自己犠牲の上に成り立っていた思想ですが、国家としての矜持に満ちた思想なんです。

そこには「国益」とか「自国民の支持」なんて、安っぽい価値観はありません。ただただ「世界の一等国となった日本が、アジアの国々を欧米の植民地支配から開放する!」という理念があるだけです。

大東亜共栄圏というと、「大日本帝国時代の侵略行為だ!」という人もいます。

そういう考えでアジア諸国に出て行った人もいるでしょうし、政治家や軍人だって「アジアを日本の植民地にしてやろう。」と考えていた人たちも居ると思います。

しかし多くの日本人は、アジア諸国を欧米の植民地政策から守る為に、大東亜共栄圏という思想を信じて血と汗にまみれて働いたし、戦ったんです。



明治時代に欧米の列強国から不平等な通商条約を押し付けられた明治時代の先人は、不平等条約を改める為に血反吐を吐いて働きました。

アジアの片隅にある弱小国に過ぎなかった日本を欧米の植民地政策から守る為には、経済的に豊かになり、その資金で軍艦や武器・弾薬を買って軍事的に強くなる必要がありました。

明治時代の先人は、血反吐を吐いて稼いだ資金を、己の為に使ったり出来なかったんです。すべては日本を守る為に国家の軍事予算に使われたと言っていいでしょう。

その努力の末に、不平等条約を改めさせる事に成功しました。



そんな血の滲む苦労をして国家を守りぬいた経験がある日本人が、「アジア諸国の人々に、同じ苦難を味あわせたくない。」「欧米の植民地政策から解放してあげたい。」という思いから大東亜共栄圏という思想はスタートしたと思います。

だからこそ、先人が血反吐をはいて稼いだ虎の子の資金でアジア諸国のインフラを近代的なものに整えたし、教育の必要性を説き教育を施したんです。

更にはインドネシアでは、日本が戦争に負けた後でも「インドネシアの独立の為に戦い続ける。」といって、日本に帰国する事無く、インドネシア独立戦争に身を投じた兵士もいる。

侵略目的行った人間が、自分の命や祖国を捨ててまで他国の独立戦争に参加する訳が無いでしょう。

「アジアを欧米の植民地政策から守る!」という気概と矜持、博愛精神が為せる事だと私は考えています。私は大東亜共栄圏の精神こそ我が国の宝だと思うんです。



我が国の自虐史観は、日本人の気概や矜持、博愛精神をも捻じ曲げてしまった。これは非常に残念でなりません。



よくTPPの話題になると「日本と米国の比較」を持ち出して議論する人が居ますが、それは余りにも狭義な議論だと思います。

TPP参加国の多くは経済的に豊かとは言えない国です。貧しい国が経済を強くする為には、産業を興し、その製品を諸外国に輸出して外貨を稼ぐ必要があります。

その為には、大消費地である米国や日本の関税は邪魔なものなんです。

TPPが日米だけが参加するシステムなら、日米の比較を基準に損得勘定するのも良いでしょうけど、TPPはシンガポール・チリ・ニュージーランドブルネイの原加盟国に加え、米国をはじめカナダやマレーシア・ベトナムなど7カ国が交渉国として名前が挙がっています。

日米のGDPが大半を占めるといっても、TPP全体を日米基準で決めちゃイカンでしょう。

個人的にはTPPには参加するべき!と考えていますが、日米基準で考えた決まりを他国に押し付けるようなら参加しない方が良いと思います。

日米基準の決まりを他の参加国に押し付けるやり方は、まさに経済的侵略行為であり、過去の欧米列強国による植民地支配と同じです。

仮に米国が自国の関税に聖域を残してTPPに参加するなら、「そりゃ〜フェアじゃないし、米国による参加各国への経済支配だよ。」って忠告するのが友人としての日本の責任だと思うんです。

しかし期待していた安倍総理は、日米首脳会談で「関税には聖域を設ける必要があるよね。じゃなきゃ自国の国益を損ねる可能性がある。」なんて話をしちゃったんです。

そりゃ誰だって損したくないですよ。だから参加各国がWIN&WINの関係を築く必要があるんじゃないですか。

「日米両国の国益を守る為に、日米両国の関税には聖域を設けましょう。」なんて、大東亜共栄圏を信じて死んでいった人たちに言えますか?

私だったら死ぬよりも恥ずかしい行為だと思うけどね。

安倍総理には正直ガッカリしちゃいました。考え直してくれれば良いんだけど、世論を考えると修正は出来ないでしょう。残念です。