日本の家電メーカー救済案?

私が時々拝見するChikirinさんの日記で、本日たいへん興味深いエントリを読みました。

2012-11-03 家電業界が誇る経営軽視の歴史という記事です。

私自身、このエントリに何度も何度も名前が挙がってる企業で、十数年間お世話になった(通信制だが高校も卒業させていただいた)経験があり、将来的には僅かながら企業年金も頂く予定(貰えるかどうかは今後の経営状況によるだろうけど・・・)なので、現在の経営不振には少なからず頭を痛めている。

退社した経緯は私事なので、現在の経営がどうのこうのと批判するつもりは全くない訳ですが・・・

日本の家電メーカーは、現在の業績不振をどう乗り切るのか?という疑問というか興味は持っているんですよね。

そこで今回は、日本の家電メーカーが生き残るための方法を考えてみたいと思います。

原因(要因)の追及

私は業績不振の原因とか要因を追及しても無駄だと考えています。

なぜなら、企業の経営陣は「円高」とか「欧州通貨危機」とか、少し古い話題になってしまいましたが「リーマンショック」など、外的要因を業績不振の言い訳にしちゃうからです。

外的要因が原因なら、自分達でナントカしようにもどうにも出来ないんです。

経営者が業績不振の理由を聞かれて外的な要因を挙げるようならその企業に未来は無いでしょう。

内部に要因があるからこそ、その要因を取り除く事が出来るし、新たな改善案も浮かぶのです。

最初から「円高が〜」「ユーロ危機が〜」と言っているようではお話になりませんよね。自分達で何とか出来るようなシロモノじゃないんですから。

そんな議論なら始めからやらない方がマシじゃないですか!だから業績不振の原因追及なんか無意味なんです。

もし、家電メーカーの経営陣が「業績不振は我々の○○な体質にある。」というように、企業内にある問題をクローズアップする姿勢なら原因追及も意味を持ってくるんでしょうけど・・・これも、現在の日本社会では難しいです。

だって、もし経営陣が己の非を認めたならば「経営責任だ辞任しろ!」って風潮じゃないですか。そりゃ〜如何に謙虚な人物でも己の非を認められませんよ。

日本全体が誰かを悪者にして責任逃れをしたり、「悪者を見つけて皆で袋叩きにしてスッキリしよう!」って風潮では、誰も新しい事にチャレンジしたりしませんよ。

更に踏み込むなら日本経済が悪化した最大の原因は新しいチャレンジが出来ない風潮にあるといっても過言ではないでしょう。

失敗を恐れるな!むしろ失敗を成功までの一つの過程だと信じる

新しいチャレンジにはリスクがツキモノです。何度失敗しても良いから常に新しい事にチャレンジしていかなきゃ今の時代生き残れないと思うんですけどね。

あの発明王エジソンは、電球を発明したときに、インタビュアーに「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね」と質問された。その時エジソンは「私は実験において失敗など一度たりともしていない。これでは電球は光らないという発見を、いままでに2万回してきたのだ。」と答えたそうです。

まあエジソンほど前向きな人じゃなくても、日本には「失敗は成功の基」という諺だってあるんです。失敗を恐れずに、何度も何度も失敗を繰り返す根気が大事なんじゃないかと思うんですよね。

失敗をすれば悪者にされ、皆から袋叩きにされた挙句に「ハイ!さようなら!!」という風潮では、社会の成長は望めないし、当然経済だって低迷すでしょう。

日本の企業が業績を回復するには失敗を恐れるな!むしろ失敗を成功までの一つの過程だと信じる事が大切なんじゃないでしょうか。

☆△*

しかしなあ〜社会の風潮を変えるって・・・
大企業のトップが1〜2年で交代したり、国務大臣が問責決議を受けて辞任要求されたり、首相が1年ごとに変わったりする我が国で、「失敗を恐れるな」って無理な気がする。

結局、家電メーカーの凋落ばかりが騒がれてるけど、国全体が失敗を恐れて萎縮してんだよな〜。経営陣ばっかり責める訳にはイカンな〜。

国全体が失敗した人に「それは失敗じゃないよ。上手くいかない方法を新たに一つ発見したんだ。成功までの過程の一つをクリアしたんだよ。」って励ますような風潮になんなきゃ、今後益々日本経済は・・・いや日本社会そのものが冷え込んでいくんだろうな。

まあ〜答えになってないような気がするが・・・
私の家電メーカー生き残りの為の案は失敗を恐れるな!むしろ失敗を成功までの一つの過程だと信じろ!!って事にしたいと思います。

エジソン (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記)

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