時期尚早!事故調の最終報告はまだ早い!!

国会の事故調査委員会が最終報告で「明らかに人災だった」と東電や政府を鋭く指摘した訳ですが、なぜ最終報告書のまとめを今行ったのか?私には理解出来ないんですよね。どう考えても「時期尚早」感は否めない。

そもそも責任の追及より被災地の復興や避難してる人たちの生活の安定を図る事の方が重要だと思うんですよ。

「誰が悪い」とか「誰の責任か?」なんて話は後回しでも構わない。

被災地の復旧は遅々として進まず、福島第一原発事故による避難者は慣れない環境での生活を余儀なくされているという現状で悪い者探しなんかしてる場合じゃない。

もちろん再発防止の観点から、被災地の復旧・復興と避難所暮らしの改善、原発の事故調査は並行して行われるべきだと思います。しかし、復旧・復興は遅々として進まず瓦礫の処理さえ出来ずにいて、避難地域の人たちは相変わらず避難所暮らしです。そんな中で事故調だけがサッサと最終報告書を作成していたという事に違和感を覚えるんですよね。

とにかく再発防止は重要な事なので、事ある毎にタイムリーな中間報告は必要なんですが、最終報告なんてまとめる段階じゃ無いと思うんですよ。

事故調の最終報告は、被災地の復旧・復興に目処を立て、避難している方々が窮屈な避難所暮らしから解放される目処が立った時点でまとめるべきだ。

だって、福島原発事故の影響で避難している人たちが、今後窮屈な避難所生活で体調を崩したり、最悪は亡くなってしまうケースも想定しなきゃいけない。事故による影響は今後も出続ける訳です。

事故がおきた原因や背景だけをまとめただけで、事故後の影響を含まない最終報告なんて「無意味」とまでは言わないですが、完成度としては合格レベルに達してないですよね。

やはり、事故後の影響や、復旧復興に至るまでの経緯、問題点、更には今回は確認できなかったが、今後起こると考えられる問題などをキチンとまとめたクオリティーの高い報告書に仕上げることが大切だと思います。そういう報告書が資料として後世の人々の役に立つんですから!

今回の原発事故調査委員会の最終報告書は未完成でクオリティーの低いやっつけ仕事と言わざるを得ないと思います。

国民が納得し、後世の人々に残すべき重要な生きた資料になるまで事故調の委員さん方は頑張るべきじゃないかと思います。