武雄市の新図書館構想について

お隣の武雄市では樋渡市長が面白い事を始めそうです。

武雄市の新図書館構想なんですが・・・
http://hiwa1118.exblog.jp/15818949/

ツイッター上では結構話題になってるようですが、民間企業との提携が問題視されているというより、TSUTAYAと提携する事で「貸し出し履歴がポイントカード経由で流出するんじゃないか?」という批判のようです。

「貸し出し履歴が個人情報になるのか?」って事は判断が難しいところですよね。

私個人の印象としては「貸し出し情報も個人情報の一部だろうな」と感じますが、恐らく人によって様々な見解になる部分なんじゃないかと思います。

いずれにしても、貸し出し履歴等の個人情報っぽいものに関しては、武雄市とTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブで話し合って決める事になるだろうし、必要ならば個人情報の取り扱いに詳しい人たちからの情報を得ながら煮詰めていく事になるんだと思います。

最初から完璧なセキュリティーを求めるのは難しいと思いますが、今回の場合は自治体の図書館と民間企業の提携ですから、カルチュア・コンビニエンス・クラブ側は、我々が思ってる以上に完成度の高いセキュリティーシステムを導入する事になるでしょう。

武雄市で成功すれば今後は他の自治体も検討し始めるし、他の自治体が同じようなシステムを採用する場合、たった一度の経験が、全く経験のない他企業より有利に働く事は間違いない訳です。

新たなビジネススタイルを確立できるかどうか?って事業だから民間企業の本気度は200%になるはず。

また、武雄市にとっても民間企業のマネジメントなど学ぶべき点は多い。さらに民間企業の考えが入る事で司書さんなどもレベルアップする事は間違いないし、司書さんがレベルアップすれば利用者の利便性も向上するでしょう。

つい最近、近所の人から市の図書館にいる司書への不満を聞いたばかりだし、私自身は非常にタイムリーな話です。


今回の武雄新図書館構想は、全国の公立図書館のあり方に一石を投じる事になるだろうし、武雄市の取り組みが全国の自治体のモデルケースになるんだろうなという期待感が増してきます。

まだまだ煮詰めないといけない事も多そうなので新図書館構想自体の賛否は決めかねますが、自治体の方向性としては全面的に賛成ですね。

私自身の自論なんですが、民間の経営に行政が関わるとろくな事がない(第三セクターの失敗例を挙げればキリが無い)が、行政に民間が関わる事は大いに結構だと考えています。民間企業に比べて役所の職員に危機感が不足している事は事実なんですよね。公務員に民間企業並みの危機感が必要かどうかは判断しかねますが、公務員が民間企業の持つ危機感に触れるという事は重要な意味があると思うんですよね。