橋下大阪市長 改革の第一歩は大成功かもね
大阪市役所の職員が、橋下市長を嫌って大量に辞職するらしい。
⇒橋下市長はイヤ!大阪市職員が大量退職…その数650人
大阪市の支出削減の第一歩
大阪市の歳出予算の総額は平成22年度で1兆6905億円。23年度は1兆7205億円。大不況のなかでも300億円ほど増額されているんですね。
そして市の人件費は22年度で2362億円。23年度で2327億円です。人件費は35億円ほど減少しています。
しかし・・・それでも市の歳出予算の約14%を人件費が占めている訳です。
ソースは大阪市のホームページです。
ちなみに・・・
22年度⇒http://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000068414.html
23年度⇒http://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000110736.html
やはり大阪市の財政健全化の為には、人件費の削減は必要不可欠という印象です。
人件費を削減したい大阪市にとって、自分から「辞める」と言ってくれる職員は理由がどうであれ有難い存在でしょう。
大阪市の財政健全化を目指す橋下市長にとって、「橋下が嫌いだから辞める!!」という退職希望者は、市長としての勲章のようなものです。
自分から辞めるという職員が650人もいるなんて、橋下市長のとっては有難い話ですよね。
辞める職員は、「橋下市長が給与の削減や退職金の削減等の改革を行う前に、早期退職制度を利用して退職金を満額貰って辞めよう。」と考えているのでしょうし、実際にそうした方が総支給額が多いという事もあるでしょう。
しかし、大阪市全体の事を考えれば、間違いなく人件費削減に繋がると思います。
橋下市長の改革の第一歩は大成功だと思います。
すでに成功事例も!
なぜ橋下市長の改革が成功だと思えるのか?それは、実際に同じような事例で成功したケースを知っているからです。
その成功事例とは・・・
佐賀県武雄市です。樋渡武雄市長のツイート
⇒https://twitter.com/#!/hiwa1118/status/152002904549625856
政令指定都市である大阪市と佐賀の武雄市を単純に同じ条件で考えるというのは少々無理があるように思うけど、若い首長が率先して改革に動いているという点では大阪市と武雄市は同じです。
樋渡市長のツイートでは・・・
- 500人いた職員が400人以下に減った
- 樋渡市長が嫌いで辞めた職員も多数いた
- その結果33億円の節約に成功
- 不足した職員は、若い意欲ある職員をIUターンで採用した
という事が判りますよね。
武雄市の23年度当初予算は歳出が約213億円です。1.7兆円の大阪市とは比べ物にならない数字なんですが・・・
武雄市の人件費(決算額)の推移
- 平成19年度⇒42.5億円
- 平成20年度⇒38.4億円
- 平成21年度⇒38.6億円
- 平成22年度⇒35.8億円
さらに人件費のうち職員給がどのように推移したのか?調べてみました。
- 平成19年度⇒25.9億円
- 平成20年度⇒24.4億円
- 平成21年度⇒22.8億円
- 平成22年度⇒21.8億円
人件費だけでも4年間で6.7億円の減額、職員給だけに限定しても4.1億円の減額です。
歳出予算が200億強の武雄市にとって、6.7億円の歳出削減はとんでもない額だと思います。
というか・・・この数字だけ見ると、「そりゃ〜職員が辞めたくなるのも判る!」って気がしてきますね^^;
職員に嫌われた樋渡市長は、結果的とはいえ改革に成功してるんですよね。
大阪市の場合
単純に比較できるような問題じゃないけど、橋下市長の場合は、成功例があるので参考にして改革すれば、大阪市の改革はソコソコ上手く行く事でしょう。
ちなみに、辞めたい!と考えている大阪市職員は、武雄市の元職員から辞めてよかったのか、それとも辞めて失敗だったと思っているのか調査すれば良いと思います。
私個人としては、大阪市の改革は全国の政令指定都市のモデルケースになると思うので、橋下市長を支持したいところですが、「それじゃ〜フェアじゃない」と思うので、大阪市職員の採るべき行動も示しておきたい。
橋下市長が他の成功事例を参考にして改革するのであれば、職員側はその成功事例の当事者から話を聞いて参考にすれば良いと思うのです。
いまどき地方公務員の転職を受け入れる事業主がいるかどうか怪しいご時勢ですし、元武雄市職員の声は絶対に参考にするべきでしょう。
大阪市にとっても、市職員にとっても、より良い選択になる事が望ましいと思います。
大阪市の人件費が武雄市と同じような推移をするのであれば、橋下改革は大成功といえるでしょうし、その他の政令指定都市および自治体のモデルとなる事でしょう。
「橋下市長が嫌いだから辞める」と言ってくれる職員が650人もいるんだから、橋下改革の第一歩は大成功といえるのかも知れませんね。
また、「自治体のトップには嫌われる事が出来るまたは嫌われ役に徹する事が出来るというスキルも要求される時代なのかもしれないな。」と思います。