風評被害の拡大を防ぐ!デマの拡散を食い止めるには

東日本大震災以降、Twitterチェーンメールなどで根拠の無いデマが拡散するという事態が続いています。

デマの発信源は誰なのか?本気で調べれば簡単に割り出せるはずなのに、政府も警察も黙認してる感が強い。

大相撲の八百長メール事件で、携帯メールは過去ログがプロバイダーに一定期間保存されているって事は衆知の事実になったにも関わらず、どこぞの馬鹿が他人の迷惑を顧みず、面白がってデマを発信しているのだ。

風評被害が出ているのだから、被害に遭った生産者や自治体は被害届を出すべきだ。

無責任な風評被害に対して、泣き寝入りする時代は終わったという事を自覚するべきだと思う。

どんな奴がデマの発信源なのかって犯人像を想像みた。過去ログが保存されているという事実を知らない。あるいは情報としては知っていても実感出来ていない奴の仕業だという事は容易に想像出来る。

かなり情報に疎い事から、子どもかとんでもない馬鹿って事がいえる。

被害届が出されれば、警察は否応無く捜査しなきゃならないし、プロバイダーも情報を提供しなきゃならない。犯人の特定は簡単なはずだ。

風評被害にあった生産者や自治体は一刻も早く、被害届を提出して欲しい。

被害届が出される事で、今後はデマの発信が激減し、風評被害に見舞われる被害者が減る事を考えれば、社会の為にもとても有意義な事だと思う。

大相撲の八百長メール発覚より、よっぽど有意義で社会の為にもなるぞ。



無責任に拡散させる人たち

問無責任に拡散させる人たちがいる事も問題だ。

しかも拡散させた人たちに悪気はなく、良心から拡散させるので非常に性質が悪い。

問題の根底に悪意がある事に気付かず、「コレは大変だ。○○さんにも知らせなきゃ!」という良心が、デマを拡散させているのだ。悪意がないだけに非常に厄介。悪意の無い行動が取り返しのつかない大問題に発展する事は多いし、悪意の無い悪行ほど性質の悪いもんはない。

しかし、悪意が無いだけにナカナカ拡散した人を責め難いのも事実。あくまでも善意・良心によって拡散する訳だから、ホントに難しいんですよね。

ある程度真贋を見極める知性や豊富な情報があれば、風評被害に結びつくようなデマの拡散はしないんだろうけど、専門性が高い問題に関しては知らない事が多いものだ。

無責任に拡散した人に「ちょっと考えれば判る事だ」とか「知らない事は無責任に拡散するな」と言い切ってしまえば簡単だが、その倫理だと「無知は罪」って事になってしまう。

何事にも専門性があるのだから、知らないって事が罪になるなら、世の中の大半の人が罪人になってしまう。

ただし、自分が無責任に拡散しないって事は重要だし、その為には他人のツイートやメールの内容をシッカリ見極める必要が在る。

とりあえず拡散する前に、真贋を見極める為に調べてみる必要があるだろう。



インターネットリテラシー

Twitterも携帯メールもインターネットの一部に過ぎない。

ネット上には様々な情報で溢れかえっている。

その中で真贋を見極めるのは難しいのだが、ある程度ネットを使いこなしている人は、一つの問題に対して「情報ソースは?」とか「他の人の評価は?」など、一つの事柄に対して、様々な情報を横並びにして比較し、多角的な判断をする。

最低でも情報ソースの確認を怠ってはいけないだろう。

個人的には他の人の評価は判断基準にはしていない。

理由は様々なのだが、一番の理由は「多くのユーザーは自分に都合の良い情報を求めている為、その情報源にアクセスする人たちは始めから偏っている」と仮定出来るからだ。

例えば、原発に反対する人のサイトには、原発に反対する人が原発に反対する情報を求めてアクセスする。

結果、原発に反対するサイトの評価は、原発に反対する人が評価する事になり、極めて密度の濃い原発反対サイトになるし、評価も高くなってしまう。

時々、間違いを指摘する人も現れるが、管理する人が自分に不都合な情報は削除してしまうので、更に偏ってしまう。

他の人の評価って、あまり信用出来るものではないんですよね。

むしろ、原発問題を考えるならば原発反対のサイト原発推進派のサイトを並行して閲覧し、どちらが信用に値するのかを取捨選択する必要が在る。

情報を発信する場合、両論併記は大切な事なのだが、ネットの場合はなかなか徹底されていないし、むしろ発信者の求める結論に誘導する為の情報のみが共有される場合が多い。

新聞等は両論併記が求められているにも関わらず、まったく実行されていない。営利目的のマスメディアでさえ両論併記が徹底されていない現状を考えれば、主に個人が発信するネット上の情報に両論併記を求めるのは困難と言わざるを得ない。

よって、ユーザーには高度なインターネットリテラシーが求められる事になる。



無責任に拡散する前に、対立する二つの視点で検証しよう

ユーザのインターネットリテラシーが向上すれば、おのずとデマの拡散は防げるのだが、ナカナカ向上していないのが問題だ。

無責任に拡散する前に、最低でも対立する二つの視点で検証する事くらいは心掛けて欲しいと思う。


PCで情報を得た場合、検証するのは比較的簡単なのだが、携帯電話の場合は多少難しい場合が多い。

ただし今後は、スマートホンなどの普及に伴い、多角的な検証も比較的に容易になるだろうと推測している。

無責任に拡散するのではなく、自分で検証するという事を心掛けて欲しい。

無責任に拡散する奴は、動機が善意や良心であっても、己の思考停止を多いに反省するべきだと自戒を込めて提案したい。