”ぽぽぽぽーん”は民放各局のレクイエム

3・11東北地震は、日本のテレビにも大打撃を与えたかもしれない。

大多数のスポンサーがCMを自粛している。

テレビを見ていると気がつくと思うのだが、いま流れているCMはACjapanのCMばかりです。

このCMが深夜でも流れているんですよね。

ご存知のとおり、民放の収入源はCMです。

ところが、今回の震災でスポンサーがCMを自粛している。

CM自粛は当然だと思うが、困った事に自粛した結果スポンサーの多くが「テレビCMは必要ないんじゃないか?」という事に気がついた。

ここ数年の間に、企業の宣伝は費用対効果に優れたインターネット広告がシェアを伸ばしている。

今回、テレビコマーシャルには効果が無いという事に気づいた企業が、更にネット広告に力を入れる事になれば、民放各社の収入源は激減する。

しかも、今夏から地上デジタル放送に完全移行することが決まっているので、テレビの視聴者は減少する可能性も高い。

テレビ局にとっては、創業以来最大の危機だといえる。

もしかすると、日本の民間放送が壊滅する可能性もあるように感じます。


私には「ぽぽぽぽーん」のCMが、消え行く民放のレクイエムに聞こえる。

民放各局が、この危機をどう乗り切るのか?

テレビ局の底力が試される事になると思う。