福島第一原発3号機付近で毎時400ミリシーベルトの放射線を測定

福島第一原発3号機付近で毎時400ミリシーベルト放射線を測定したらしい。
http://www.asahi.com/national/update/0315/TKY201103150154.html?ref=goo

テレビでは40万マイクロシーベルトって行ってるけど、マイクロ(micro, 記号:µ)はミリ(milli, 記号:m)の千分の一、ミリは基礎単位の千分の一だから、400万シーベルトは400ミリシーベルトで、基礎単位のシーベルトに換算すると0.4シーベルトって事になる。

0.5シーベルトくらいで、リンパ球の一時的減少が起こるらしい。

人体に影響が出るのは1シーベルト(Sv)からで、嘔吐や全身倦怠、リンパ球の著明な減少が始まる。



400ミリシーベルト放射線って危険なのか

個人的な意見だけど、0.4Sv/hって事はかなり深刻だと思います。

1時間に6枚の胸部レントゲン撮影するのと同じ位の被曝量。

2Sv被曝すると死亡率は5%くらい。3.5Sv被曝すると死亡率は50%に跳ね上がる。7Sv被曝すると死亡率は100%って言われています。

ゲームじゃないんで「2Sv被曝したら5%HPが減少するだけだろ?」なんて考えないでね。2Sv被曝すると20人に一人は死亡するって確率です。

また「胸部レントゲン6枚分か」なんて軽く考えないで欲しい。

0.4Sv/hといっても、長時間被曝し続ければ危険です。



雨に注意

関東・東北地方では雨が降り出したようですが、原発の火災で舞い上がった放射性物質が雨とともに降ってくる可能性があるので、雨が降っている地域では注意が必要だと思います。

大気中で拡散し濃度が低くなる放射線よりも、放射性物質を含んだ雨の方が危険なんじゃないかな?

あまり報道されていないように思うが、被曝の危険性を考えるならば、雨の方が危険だと思います。

出来るだけ直接雨に触れない。雨に濡れない。濡れた衣服は早急に脱いで隔離しておく。などの配慮が必要だと思います。



報道する時は基礎単位シーベルトに統一するべきではないか

40万μSvとか400mSvで報道されていますが、人体に影響が出始めるのが1Svなので、0.4シーベルトで報道するべきじゃないかと思います。

0.5シーベルトでリンパ球の一時的減少が始まるが、特に大きな影響はないと考えられています。1シーベルトを被曝すると嘔吐や倦怠感などの症状が起きる。

人体に影響があるのは1シーベルトが基準になっているんだから、普段の報道はμSvとかmSvで報道していても、今回のような緊急時にはSv(シーベルト)で報道するべきだと思います。

今回の場合、0.4Sv/hだから2.5時間以上その放射線を浴びたら人体に影響があるんだと把握し易い。

40万μSvとかって報道されても、実際に人体に影響があるのかどうか判り難い。計算が早い人ならスグに換算出来るだろうけど、盆暗政府のおかげで小数点以下の計算を否定されていた世代もいるんだから、そういう世代の人たちにはmが千分の一でμが100万分の一って事がピンと来ない人だっている。

そういう人にも判り易く説明する事も重要だけど、緊急時にはわかり易い単位に換算して報道するという配慮も必要だと思うんですよね。

緊急時に普段の○○倍という表現などは馬鹿馬鹿しくて話にならない。そんな表現をしているメディアは「私は馬鹿だからどれくらいで人体に影響があるのか全く判りませ〜ん」って宣言しながら報道しているようなものだ。

原発事故等の緊急時に放射線量を報道する時は、基礎単位のシーベルト(人体に影響が出る量を1に設定されている)で報道するように各メディアが統一するべきだと思います。



被曝予防の安定ヨウ素(ヨウ化カリウム)について

被曝してしまった時は、安定ヨウ素製剤を使用するんですが、どこかで被曝予防にヨウ素が必要とか報道したらしく、ヨードチンキ、うがい薬、ルゴール液など買い込んだり、飲んだりする人が増えているようです。

全く効果が無いとは言わないけど・・・効果は期待できないと思います。

この辺は専門家に詳しく説明して欲しいところですが、ヨードチンキに放射性ヨウ素を抑止するほどヨウ素が含まれているとは思えない。気休めくらいにはなるかもしれないけど・・・。
ヨードチンキやルゴール液なんか飲んだら、他の健康被害が出そうだ。

ヨードチンキやルゴール液などを飲む行為は止めたほうが良いと思います。