在日外国人からの献金を追及する前に、民主党の党員・サポーターの条件を追及するべき

前原氏に続いて、菅直人首相も在日韓国人から政治献金を受け取っていたという事実が発覚した。
http://www.asahi.com/national/update/0311/TKY201103100625.html

違法献金を受け取っても、「知らなかった!証明されたら全額返金します。」という事で逃げちゃう可能性が高いんだけど・・・菅総理の立場は益々厳しくなったと思います。



前原氏と菅直人氏の違い

外相と首相という立場の違いはあるのですが、己に対しても潔癖症の前原氏と、他者には厳しく己には甘いという菅直人氏の対比が浮き彫りになったという印象ですね。

他者に対して厳しかったのは、民主党が野党だった為に、与党・自民党を厳しく追及する立場だった事を考慮すれば当然だと思うのだが、己に対してトコトン甘いという事実が明るみになったのは致命的だと思います。

イザとなったら頭を丸めてお遍路の旅にでてお茶を濁すんだろうけど、本当にそれで良いのか?



前原氏への苦言

前原氏は違法献金を受け取っていた事を重く受け止め外相を辞任した。
菅総理らが引きとめたにも関わらず、自分自身の判断で外相を辞任したのだが、本当にそれでよかったのか疑問に感じます。

前原氏を外相に任命したのは菅総理で、菅総理には任命責任が付きまとう。にも関わらず、菅総理の意向を無視して己の潔癖症を押し通す事が正しい判断だとは思えないのだ。

しかも、国際情勢がめまぐるしく変化しているのに、1日でも外交に空白期間が生じるのは、日本にとって好ましい状況とはいえない。
前原氏の場合、任命者である菅総理の意向に従うべきだったんじゃないかと考えています。

政治家として己に清廉潔白を求める姿勢は高く評価するが、国家全体の利益・不利益を考慮して、時には汚いものを飲み込んでも責任を全うする姿勢も大切なんじゃないでしょうか?将来の首相を目指しているのならば、清濁併せ呑む器の大きさが必要だと思います。



菅直人氏の場合

菅直人氏は首相である。任命者の首相が辞任するという事は、内閣総辞職という事と同じ意味なので、そう簡単に辞任を決意する事は出来ない。

しかし日本人の性格上「前原は辞任したのに、なぜ菅は辞任しないんだ!!」という世論が高まる事は容易に推測出来ます。

菅総理は、簡単に辞任するわけにはいかないが、世論がそれを許してくれないという危機的状況に追い込まれたといっても過言ではないでしょう。

この件が発覚した以上、菅総理に逃げ場はない。
辞任すれば無責任だと評価され、辞任しなければ卑怯者と評価されます。

進退窮まった状況で、菅総理の判断は?


個人的には、進退窮まって座して死を待つより、困った時は前へ進め!!だと思うのだが、その場合は民主党の崩壊に繋がる可能性が高まる。

しかし、民主党が崩壊しようがするまいが、首相の責任を途中で放り出すというのは拙いだろう。

この状況を乗り越えるだけの力があれば、菅総理のリーダーシップを見直すキッカケになるんだけど・・・。

厳しい状況なんですよね。



外国人の政治献金について

今回の違法献金について、個人的にはイロイロと考えるトコロがあります。

韓国籍の人が通り名で献金した場合、献金を受け取る側は韓国籍だという事を証明出来るんだろうか。
勿論、詳しく調査すればキチンと判る事なんですが、自分に献金してくれる人を全て調べるという事は、献金してくれる人に何らかの疑いを持つという事であり、失礼極まりない事なんじゃないかな。

特に、前原氏の場合は、幼き頃から何かとお世話になっている方からの献金であり、そんな人に疑いを持つなんて政治家としては正しい事なんだろうけど、人間としてどうなの?と考えるのは私だけだろうか。政治家である前に人としてのどうあるべきかって事の方が重要なんじゃないかと思うのです。

菅直人氏の場合は、人から紹介されたという話だが・・・これは論外。誰かに紹介された場合は、その人の素性どころか人となりすら判らないんだから、政治家として調査する必要があったと思われ、「知らんかった」では済まされないだろう。


また、同じような事例は過去にも何度かあった訳ですから、外国人からの政治献金を規制するならば、通り名による政治献金が出来ないようにするなどの法整備も必要だろう。

まず、法整備の方が先だと思う。


ちなみに民主党は、在日外国人や在外邦人でも民主党員やサポーターになれるんですが、それは違法じゃないのだろうか?民主党のWEBサイトにはハッキリ明記されている事なんだけど・・・
http://www.dpj.or.jp/sub_link/volunteer/index.html


在外邦人や在日外国人が党員やサポーターになれると言う事は、現行のシステム上在外邦人や在日外国人が日本の政治に参加できるという事ではないのか?民主党の代表選には党員やサポーターの意思が反映されるのだから、在日外国人の人たちは、選挙権がなくても迂回して政治参加出来るという事なんだが、その事の方が重要だと思うんだけどな。

事実上、政治参加出来るんだから、外国人からの献金だけを違法と定めるのは納得出来ないし、辻褄があわないと思います。

まず、民主党の党員やサポーターの条件に違法性がないかの判断も必要だと思う。

在日外国人の政治参加を認めておいて、献金は認めないというのはダブルスタンダードも甚だしい。この事をハッキリさせないと、民主党からは続々と在日外国人からの違法献金疑惑が噴出する事になるんじゃないか。

野党の連中も、個人攻撃している暇があるんなら、民主党の党員・サポーター資格について言及するべきなんじゃないかと思うのだが・・・

そもそも個人攻撃なら、誰だって出来るのだ。他人の悪いところは目立つから、誰だって気がつく。

他人の良いところは目立たないから、人を見る目が優れた人物じゃないと気がつかない。

他人の悪いところを指摘して喜んでいる連中は、所詮その程度(私も含めて)の人達だという事を認識するべきだろう。

そんなレベルの低い議論を繰り返すならば、この問題の構造的な部分を議論するほうが遥かに有意義だと思う。

まず、民主党の党員・サポーター資格に違法性がないかどうかハッキリさせて欲しい。

黙認している以上、いくら在日外国人からの献金を追及しても問題解決には繋がらない。