民主党もクズだが、野党がだらしないのも大問題だ

個人的な意見になりますが、与謝野氏が経済財政担当大臣になった事で、民主党4年間は消費税増税は行わない。というマニフェストは反故にされたと痛感している。

民主党にとって、マニフェストとは国民と民主党の約束ではなく、政権交代の為の詭弁だったことは、1年半の民主党政権マニフェスト破りが証明しているが、この消費税問題に関しては絶対に破ってはいけなかったのではないか?と思う。

多くの有権者は、難しい政策などには興味を示さず、非常にわかりやすかった4年間は消費税増税は行わない。という決め台詞を信じて投票した人が多かった。

この4年間は消費税増税は行わない。というマニフェストは、民主党政権最大の約束事であり、決して破ることは許されないマニフェスト最大の目玉だったはずだ。

しかし与謝野氏の論点は、増税する事を前提として、増税分を何に使うか?という事になっているようだ。

「各党共通の考えは税(率を)を上げても財政再建に使うのはだめで、社会保障だという共通認識が広がっている」
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19035020110116

「4年間消費税はあげません。財源は埋蔵金を洗い出せばいくらでもある。」と宣言して政権獲得に成功した政党です。今更「埋蔵金はありませんでした。だから消費税を増税します。」なんて言われて納得する有権者がいるだろうか。

しかも、増税ありきの議論を繰り返している与謝野氏を経済財政担当大臣に任命するという事は、民主党政権が消費税増税に大きく舵を切った事を証明している。

しかし与謝野氏の見解は大間違いだ。

財政再建に使おうが、社会保障に使おうが、増税増税であり、用途が変われば有権者が納得するとでも思っているのだろうか。


しかも、子ども手当て等のバラマキを続けながら、社会保障の充実を図ろうとすれば、更なる増税も視野に入れている事は間違いないだろう。


個人的には、菅総理は驚くほど頭の悪い馬鹿だと確信しているので、いまさら驚いたりしないのだが、今回の人事で象徴的だったのは明確な小沢排除傾向だ。

悪名高き小沢一郎氏であるが、彼は一貫して「マニフェストは国民との約束だから、絶対に守るべきだ」と主張しているし、小沢氏に近い議員たちも消費税増税には批判的だ。

理由は簡単である。酸いも甘いも知り尽くした豪腕・小沢は、マニフェスト破りが有権者からの支持を失う事に直結しているどころか、民主党という政党の存在意義をも失うという事を嫌というほど知っているのだ。


天下の大悪党・小沢一郎が、マニフェストの重要性を強調しているのに、市民活動あがりで、如何にも「私は庶民の味方です」という顔をした菅直人氏が、「マニフェストなんて、選挙の時の詭弁なんだから、選挙が終われば反故にしてもいい」と考えているところが、皮肉な印象を受ける。


消費税増税は避けられないのであれば、まず行うべきは、バラマキの撤廃と公務員制度改革なんじゃないか。

少なくとも、国会議員の手当て削減は必要だろう。

何事も率先垂範、自らを正してから国民にお願いするのが筋というモノである。

自分達はのうのうと議員手当てを貰いながら、国民には更なる重税を課すなんて、民主主義国家の姿とは思えない。

当然、消費税増税の検討を始める前に、解散総選挙で民意を問うべきだろう。

しかし、菅直人は異常なほどのお馬鹿さんなので、そんな当然の事すら理解出来ないだろう。これはしょうがないと思う。だって本物の馬鹿だから。


しかし、私は解散総選挙を行ってもダメだと思うんですよね。

今の野党の顔ぶれをみれば納得出来ると思うけど、二大政党の一翼・自民党の谷垣総裁は「みんなでやろうぜ」なんて、眠たい事を主張して総裁になった鈍ら総裁。

公明党はなんかようわからん政党だ。

私は、赤アレルギーではないので、共産党の「確かな野党」という立場の必要性は認めているし、かなり頑張っているという印象を持っているのだが、如何せん確かな野党に拘るあまり、政局に大きな影響力を持つ事は絶対に無い残念な政党という印象が強い。そもそも共産主義思想を持っていないのだから、共産党と名乗るべきではないという気がする。

他の少数政党も、大した力を持っている訳じゃなく、二大政党に失望した有権者の票を拾って拡大・縮小を繰り返しているに過ぎない。自力で拡大する力なんて持ち合わせていない。


民主党政権があまりにも無様で惨めな政党だから、徐々に支持率を上げている野党もあるが、あくまでも民主党の失点による浮上であって、自力で支持率を上げる事など出来っこないだらしない野党ばっかりである。

民主党には大きな過失がある事は事実だが、だらしない野党にも責任の一端はあると思う。

いま我々がやらなきゃならない事は、民主党政権の批判を続けつつ、だらしない野党の尻を叩く事ではないだろうか。