新内閣発足!消費税増税にむけて大きく前進したようだぞ

新内閣のメンバーが発表されましたね。

個人的には「なんじゃこりゃ〜〜」って布陣だった。

消費税増税に前向きな人たちが多く、消費税増税に批判的な人たちは少ない。

しかも、ワザワザ与謝野氏を一本釣りして経済財政担当大臣に起用。

消費税増税に向けて大きな一歩を踏み出したといえよう。

消費税増税が避けられないほど、日本の高齢化は進行している訳で、消費税増税が悪いとは思わない。

しかし、現政権与党である民主党マニフェストには「4年間は消費税増税を行わない。」と書いてあったはずである。

私は、前回の衆院選のときに「4年間は消費税増税を行わない。」という事は、裏を返せば「4年後には消費税を増税しますよ」と言っているのと同じじゃないかと考えていた。

だから、民主党なんかが政権与党になってしまったら、大変な事になるぞと考えていた。



消費税増税マニフェスト破り

今回の組閣で、菅総理は消費税増税に大きく舵を切ったわけだが、「施行されるのが2013以降であれば、マニフェスト破りじゃない。」と考えているのかも知れないが、それは詭弁である。

4年間は消費税増税をしないと宣言した以上、4年間は消費税増税を議論することも許されないはずだ。特に増税ありきの議論を行うのなら、なおさら議論することを避けるべきなんだよな。少なくとも我々有権者の目の届くところで議論してはいけない。「なら水面下で議論すればいいのか?」と思うかも知れないが、目の届かぬ範囲で行われた密談であれば、関係者が口を割らぬ以上証明する事が出来ないのだから、批判できないというのが実情だ。

倫理的には許されないが、証明できない以上批判すら出来ない。

ところが、今回の新内閣のメンバーは、明らかに消費税増税に前向きな人たちが多く起用されていて、その象徴が与謝野氏なんだよな。

これは水面下の密談どころか、「新政府は消費税の増税を推進するための内閣です。」と公表しているに等しい。

当然の事ながら、民主党内でも不満が噴出している。



菅総理にとって、マニフェストは反故にするもの

昔、「規則は破る為にある」という言葉を聞いたことがあるが、菅総理にとって「マニフェストは破る為にある」ものなんだろうな。

しかし、マニフェストは政党と有権者の約束なんだから、破ってはイカンよな。

規則を破る人間より、約束を破る人間の方が遥かに嫌われるもんなあ。

市民活動出身の菅直人氏にとって、有権者に嫌われるのは、政治家・菅直人の存在価値の否定に繋がりかねん。

結局、自分自身で己の存在理由を否定しちゃってるんだよな。自業自得か。



民主党大分裂の予感

民主党は小沢疑惑の問題でもギクシャクしている上に、消費税増税に批判的な議員も不満を募らせている。「こりゃ〜いよいよ民主党分裂か?」と個人的に予測している。

内部がギクシャクしているときは、外部に強力な敵を作ることで内部の結束を図るという方法がベストだ。孫子の「呉越同舟」である。

ところが困った事に、民主党が一致団結しなきゃ戦えないような強力な敵が不在なんだよな。本来なら、二大政党の一翼・自民党がその役割りを果たさなきゃならんのだが、自民党がだらしない現状では民主党を結束させるだけの力があるかどうか疑問だし、菅総理自身が国民から支持されていない事を実感しているから解散総選挙に踏み切れば負ける公算が高い。

菅直人氏には解散という選択肢は残されていない。

よって、内閣改造でお茶を濁し、ダラダラと政権にしがみ付くしか選択肢は無いのである。

とてつもなく惨めでみっともない方法だが、自分自身を客観的に見ることが出来ない暗愚な総理には気にならない事なのかも知れない。

しかし、他の民主党議員は「総理は惨めで情け無い人物だ」と感じるだろうから、菅総理は国民のみならず民主党議員からも愛想をつかされ、三行半を突きつけられる事になるだろう。



唯一の救い

全く評価出来ない新内閣の人事だけど、リアルジャイアン・仙石由人を官房長官の座から下ろした事だけは評価出来る。

自己中心主義者が権力を掌握しているような社会では、国民は悲惨な生活を強いられる。

ホントに、この仙石外しだけは高く評価出来ると思う。