2011年はデフレと戦わず、デフレを受け入れる年になる?
朝生の池田vs森永の極論バトルが2chで議論され、まとめブログで紹介されていた。
皆さん経済通が多くてビックリしました。
私なんか足元にも及ばないハイレベルな議論だったんだけど、なぜか極論に走ってしまうのは残念だと思う。
対立軸で議論するから、主張が極論になりやすいんだろうな。
個人的には、マネタリーベース(日本銀行が供給する通貨)を上げればデフレからの脱却は可能だと思う。そして、一番効率のよい方法だと思っている。
しかし「マネタリーベースを上げても物価は上昇しない」というのも事実なんですよね。
矛盾しているようだが、マネタリーベースの上げ幅で結果が変わってしまうので、別に矛盾しているわけじゃ無い。
1%や2%上げたって、物価が上昇するわけ無いんですよ。
ところが、100%とか200%上げれば、否応無く物価は上昇する。上昇するどころか、ハイパーインフレになる。
じゃ〜どのくらいマネタリーベースを上げたらデフレから脱却し、軽いインフレになるのか?
そのサジ加減が難しいのであって、マネタリーベースを上げれば物価は上昇するし、上げ幅が小さければ物価上昇は見込めない。
国民の大多数が「このままデフレが続いたら、ワシらは干物になってしまうわい。干物になるくらいなら、ハイパーインフレの方がナンボかマシじゃ」って事になったら、選択肢はマネタリーベースの大幅アップしかないんだけど・・・
実際にはハイパーインフレも困るんだよね。いくらお金を稼いでも物価上昇に追いつかなければ食料品すら買えなくなる。
お金は腐るほど持っていても餓死しちゃうっていう状況になりかねない。
だからアップ率をどれくらいにすれば、理想的なインフレ率になるんだ?って話になるんだけど、そんなモン私にも判らんし、誰一人わからんから誰も手をつけられずに、放置されたままになっているんだよね。
テレビ的には議論が白熱し盛り上がる方が視聴率を稼げて良いんだろうけど、国民の為には全く役に立たん議論だ。
そんなことより「マネタリーベースを○%上げれば、理想的なインフレ率が実現出来ます。」って事を議論した方が有意義なんだけど・・・
せめて「マネタリーベースを○%上げれば、3〜5%のインフレ率が期待出来ます。」ってシュミレーションをして議論するべきなんだろうけど、誰も試算出来ない状況なんだろうな。
おそらく、この問題については暫く(もしかしたら永遠に)結論が出ないだろう。その間はマネタリーベースの見直しは放置され、デフレは続くと思うんですよね。
2011年は、いかにデフレに立ち向かうかを考えるより、いかにデフレを受け入れて生活するかって年になると思います。
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