ご祝儀相場と減点方式だけの評価は止めたほうがいい

菅内閣の支持率が64%らしい。

もちろんご祝儀相場なので、早々に支持率下落に陥る事は間違いない。


私自身は菅総理を支持する気にはなれないが、菅総理を含めて歴代総理の支持率について、少し同情的な印象を持った。



ご祝儀相場

そもそも新しい内閣が発足したら、最初はご祝儀相場で高い支持率になるものだ。

もちろん新しい内閣に対する期待感もあるんだけど、我々は「発足直後は暖かく見守ろうじゃないか。」と考えるものである。

だから新政府が発足した直後は高い支持率になる。

新政府発足時の支持率はご祝儀相場なのである。

しかし、日を追う毎に国民の目は厳しくなるので、徐々に支持率は低下していく。

当然の結果なのにメディアは「支持率下落」と報道する。

マッチポンプも甚だしいと思う。

ご祝儀相場の支持率と適正な評価の支持率を比較すれば、ご祝儀相場より適正評価の方が支持率が低くなるのは当然の事ではないだろうか。

当然の事なのに「支持率下落」と大げさに報道するのは「国民をミスリードに導くのではないか?」と思います。

実際に近年の内閣は短命内閣が多い。


ご祝儀相場を比較の対象にするなら、どんなに優秀な内閣だって支持率は下落する事になる。



減点方式

マスコミの姿勢も問題だと思うが、我々国民の評価も考えないといけないと思う。

我が国の国民は、何かを評価する時に減点方式で評価する事が多い。

減点方式で評価することが悪いとは思わないが、人の評価をするときは加点方式で評価したいものである。

加点方式のよい所は、人の良いところを見つけだし、良いところを正当に評価すれば、その人の良いところを更に伸ばしてやれる。というところだ。

逆に減点方式では、スタート時をを100点として、なにか問題が発覚する度に減点するのであれば、どんなに優れた事を実行しても点数は下がる一方だ。



加点の減点バランス方式

例えば政府の評価ならば、発足時を100点満点中50点からスタートし、悪いところがあれば減点、良い所があれば加点するようにする。

そうすれば正当な評価が出来るのでは無いだろうか。

とは言っても「じゃ〜どうすればいいんだ?」という事になるので、一つ考えてみました。

  • 新政府発足時の支持率は50%と仮定する。
  • 発足直後のご祝儀相場の支持率は無視する
  • 良いと思った政策は出来るだけ高く評価し、失政には寛大な評価をする

3つ目の「良いと思った政策は出来るだけ高く評価し、失政には寛大な評価をする」について少し補足する。

なぜ良政策は高く評価し、失政には寛大に評価するのか理解出来ない人もいると思います。

そこで、過去の自分が他人をどう評価してきたか思い出して欲しい。

他人の悪いところはよく目立つので厳しく評価するが、他人の良いところはなかなか気がつかずに見逃してしまっている。たとえ気がついても「素直に高評価したくない」という感情も手伝いなかなか高評価してこなかったのではないでしょうか。

全員がそうだとはいえないと思いますが、他人の悪いところには厳しく、良いところには気がつかない人が多いのが現状です。

殆どの人が悪いところに厳しく、良いところに気がつきにくいのだから、出来るだけ正当に評価する為には、あらかじめ補正をしておいたほうが良いという判断です。


まあ〜私自身は最初から新内閣には期待していないし、菅新内閣の支持率がどうなろうと気にならないが、今後も政府や総理に対する支持率を話題にするのであれば、出来るだけ正当に評価する為に、減点方式オンリーの評価基準を捨て、加点と減点のバランスが良い評価をしたいものである。