徐福伝説最終章
わが国には所在が判らない100歳以上の高齢者が大勢いるという事が判明した。
そしてその内の数人は既に亡くなっていたという事も判明。
日本は世界一の長寿国と呼ばれているらしいが、どこまで信用出来る話なのだろう。
確かに世界トップレベルの医療と保険制度を有している国だと言う事は間違いないだろう。
欧州型の高福祉国家とは言い難いが、米国型の「金を持たない奴には医療なんか必要ない」的な社会とも違うし、我が国の福祉制度は欧州型と米国型の良いとこ取りをしたような福祉制度だと思う。
貧乏でも最低限度の医療を受けられるし、医学の力で長期間延命することも可能な国である。
120歳を超える老人が生きていても不思議では無いのだが・・・
医療なしで120歳は可能か
しかし、医療の恩恵無しで120歳を超える長寿は可能だろうか。私はかなり困難だと思う。
我が国の医療ならば、120歳を超える長生きさんを生み出すことは可能だが、人間が医療の恩恵を受けずに100年以上生きるなんて不可能なんじゃないかと思う。
数十年間医療保険を使用していない100歳以上の老人については、既に亡くなっていると考えるべきなんじゃないでしょうか。
日本の戸籍制度の限界なのだろうか。
出生届けが提出されなければ、この世に生を受けたとは認められず、医療保険を使わず死亡届が提出されなければ書類上では不老不死である。
全く許せない状況なのであるが、私の捻くれた感性が、この状況を思いっきり皮肉ってみたくなった。
徐福伝説
秦の始皇帝の時代、徐福は「東方の三神山に長生不老(不老不死)の霊薬がある」と始皇帝に具申し、始皇帝の命を受け日本に不老不死の薬を探しにやって来たと伝えられています。
徐福伝説は日本中に残っているのですが、中国の文献には様々な説が記されていてどれが正しいのか全く判らない。
「3000人の若い男女と多くの技術者を従え、五穀の種を持って東方に旅立ち、その地で王となり戻らなかった。」とか「始皇帝からの援助を得たが、実際には東方に旅立っておらず、始皇帝から援助を搾取した詐欺師だ」という説などが史記に書かれている。
日本に残る伝承と、史記に書かれている内容が今ひとつ一致しないのですが、佐賀県は徐福伝説が残る土地ですから、この際史記の記述は無視します。
尊敬する司馬遷の史記を無視なんて私らしくないのですが、まあ皮肉ですから・・・
始皇帝の命を受けた徐福は必死になって不老不死の霊薬を探したんです。この東方の島国日本に必ず不老不死の霊薬があると信じて・・・
探しても探しても不老不死の霊薬は見つからず、とうとう徐福は力尽きて死んでしまいましたとさ。
それから2000年以上の月日が流れ・・・
21世紀の日本で不老不死の霊薬が発見される。
「役所に死亡届を出さなければ、戸籍上では死んだ事にならない。」という事実が発見されたのである。
徐福には2千数百年後の日本で書類上の「不老不死」の方法が存在する事を予見していたのかも知れない。
めでたし、めでたし
また、司馬遷の史記で詐欺師扱いされた徐福の子孫が、先祖の汚名を晴らすために人為的に不老不死を実現させたという説も存在する。