恥ずかしながら最近までホメオパシーって言葉すら知らなかった

最近はてブやニュースなどで「ホメオパシー」という言葉を良く見かけるようになった。

恥ずかしながら私はホメオパシーという言葉の意味を知らなかった。好奇心だけは異常に旺盛なので早速ググってみたのですが、要するにマラリアに罹患していない人がマラリアの治療薬・キニーネを飲んだらマラリアに似た症状が現れたので、それじゃ〜似たような症状を引き起こす物質には、似たような症状を緩和したり治癒したりする効果があるんじゃないか?という論法の医療らしい。

まあ〜私自身は「そんな無茶苦茶な理論で病気が治るかい!」と思うのですが、実際に病気が治ったという人もいるらしい。

「オイオイ!ホンマかいな?」って話ですが、現実にはプラセボ効果で病気が治ることもあるらしいので、病気が治ったという報告は信じがたいが否定出来ない一面もあると思う。


そもそも科学が仮説を立てて検証を繰り返し進歩してきた事を考えても、一見荒唐無稽に思える仮説も、実験・検証を繰り返していけば立派に科学的に証明できる可能性はあると思う。

ビルゲイツも「少なくとも一度は人に笑われるようなアイデアでなければ独創的な発想とはいえない。」と言っているし、世紀の大発見と呼ばれるような発見は、何の根拠も無いように感じられる仮説または思い込みがスタートになっているのかも知れない。

科学的な証明や検証が無くても、病に苦しんでいる人たちにとっては必要不可欠な治療法かも知れないので、私のようなズブの素人が軽々しく否定的な印象を持つ訳にはイカンだろう。

心霊治療なども「そんなモンで病気が治るんなら医者なんかイランやん。」と思うので、これっぽっちも信用して無いんだけど、本当に治った人にはとっては最高の治療法だと思うんですよね。

病に苦しんでいる患者にとっては、実際に科学的に効果が証明されているかどうかなんて問題より、「全く根拠が無いんだけど病気が治った。」という事実が重要な訳で、患者が本当に求めている物は科学的な根拠などでは無い。患者が本当に求めているのは単純に苦痛の緩和や治癒するかもしれないという希望だと思います。

実際にプラセボ効果で治っちゃう人もいるんだし、日本には病は気からという言葉もあるんですよね。


こういう問題はドンドン議論して頂きたいと思います。そしてホメオパシーに否定的な人は、「なぜこんな根拠も無いような治療法が蔓延してしまうのか?」という疑問も真剣に考えて欲しいと思います。

特に我が国では新薬の認可に時間が掛かりすぎるという現実も考えて欲しいです。

危険な新薬を片っ端から認可する訳にはイカンでしょうが、余命1ヶ月の患者にとって1年後に認可される新薬なんて無いに等しい薬なんですよね。医師に「現行の治療法では1ヶ月しか生きられません。ただし深刻な副作用があるかも知れないし、もしかしたらそのまま死んじゃうかも知れない未知の薬があります。もしかしたら治るかも知れませんよ。」って言われたら、「その新薬を使ってみたい」と思う患者は少なくないでしょう。

どうせ余命1ヶ月なら一か八かの大勝負にでるという選択肢もあるべきなんじゃないでしょうか。

長く生きるイコール幸福とは思わないし、長く生きる事が苦痛の連続ならば長く生きるイコール不幸というケースだってある。あくまでもケースバイケースの対応が必要なんじゃないかと思うんですよね。

擬似医療かも知れないけど、その偽物を必要としている人がいるのなら、必要としている人には条件付で認可する制度があってもいいと思う。

西洋医学だろうが東洋医学だろうが、科学的な根拠に基づいていようが、全くのハッタリだろうが、必要としている人にとっては大切な選択肢の一つなのではないだろうか。

最近までホメオパシーの意味さえ知らなかったんですが、随分考えさせられた言葉でした。