金賢姫（キム・ヒョンヒ）の来日と大韓航空機爆破事件

大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫（キム・ヒョンヒ）元工作員が来日したそうですが、本来ならこの人は日本国内に入れないはず。

ところが、日本政府の粋な計らいによって特例措置で入国できたらしい。

立法府である国会の仕事は、現行の法律に囚われ過ぎてはいけない。

ケースバイケースで臨機応変な対応、必要ならば特別措置を講じるというのが正しい政府のあり方だと思うので、違法だなんだと苦言を呈すつもりはない。

しかし、20年以上昔の情報しか持っていない人間を入国させて、拉致問題解決の糸口が見つかるとでも思っているんだろうか。

もちろん拉致被害者の家族は逢って直接話を聞きたいと思っているだろうが、それなら拉致被害者の家族が韓国に行って会見すれば良い話で、ワザワザ特別措置を持ち出すまでも無いと思う。

こんなに特別措置のハードルが低いのなら、口蹄疫被害に遭った宮崎県が「貴重な種牛なんだから、なんとか特別措置を考えて欲しい」と懇願した時に、せめて「一応協議してみます。」という対応があっても良かったのではないか？

「特別措置をとれ」とまでは言わないが、協議のテーブルに上げる必要はあったんじゃないかと思うんですよね。

担当大臣が無能で無知だから、「違法です」の一言で片付けられてしまったが、本来なら協議する必要はあったと思います。

協議した上で「今後のリスクを徹底的に排除する為に、残念ですが殺処分して頂けますか。」という対応であったなら、宮崎県知事および宮崎の畜産関連の人たちだって納得したと思うんですよね。

しかし、今回は金賢姫（キム・ヒョンヒ）来日の是非ではなく、このニュースを報道する際、「ホンマか？」という情報が流れた事が気になった。

韓国の事情に詳しい人なんだろうけど、「韓国では大韓航空機爆破事件は風化しているんです。」って言っていたんですよね。

詳しく覚えている訳じゃないので、多少ニュアンスが違うところもあると思うのですが、「20年以上昔の事件なので、韓国の若い人は知らない」とか「韓国内では風化している」って語っていたんですよね。

オイオイ！大韓航空機爆破事件で亡くなった方も大勢いるんだし、あれほど衝撃的な事件が風化する訳ないだろ？

60年以上昔の事で、当事者のほとんどは亡くなっているにも関わらず、現在でも根に持っている人たちが、たった20年前の事件を風化させる訳なかろう。

もし本当に風化しかけているのなら、韓国の人たちにとって大韓航空機爆破事件は何だったんだ？

再発防止の意味でも、大韓航空機爆破事件は絶対に風化させちゃいけない事件なんじゃないんだろうか？

「罪を憎んで人を憎まず」って考え方は大事だと思うので、実行犯が死刑囚から元死刑囚になったことについては韓国の法律にお任せするが、再発防止の為のセキュリティー強化や進化は必要だと思う。

絶対に風化させちゃいけない事件なんじゃないかなあ〜。