バイオレンス婆さん登場

関東地区のゲリラ豪雨被害が連日のように報道されていますが、これからの季節は水害に十分な対応・対策をして欲しいと思います。


私が住む地域では、昔から洪水等の水害が多く、お年寄りなんか水害の時の対応が抜群に上手だったりするんですよね。「経験って凄いな」と素直に感心することが多いです。


ところが、昨日のニュースで長崎県のお婆さんが、バスの車内で高校生をボテくらすという事件が起こりました。

ちなみにボテくらすとは佐賀県の方言で長崎で使われているかどうかは知りません。意味は・・・今の若い人たち風に言うとフルボッコというような意味です。


http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100709k0000m040077000c.html


なんでも、シルバーシートに座っていた通学途中の高校3年男子生徒に「学生のくせに何で座っているのか」と言って拳で顔を数回殴ったそうだ。確かに近くにお年寄りがいるのに平然とシルバーシートに座っている若者を見ると気分が悪くなるんだけど・・・今回の被害者が何故シルバーシートに座っていたのか理由が判らないし、この記事だけでは何とも言えない。体調が悪かったり、気分が悪くなったりして座っているって可能性も考えられるしね。


自慢するわけじゃないけど、私は幼少の頃から公共の交通機関内でお年寄りを見ると絶対に席を譲っていたし、今でも真っ先に譲らないと気がすまない。

マナーとかルールとかって問題じゃなくて、単にお年寄りに席を譲るという行為が男としてカッコいい行為だと思っているからである。

周りの人がどう思っているかなんて考えた事が無いが、一回り以上歳の離れた後輩から褒められた事があるので、間違った行為では無いだろう。

中学生の頃、あるお婆さんに必要以上に(逆にコッチが気の毒になるくらい)感謝されて困惑した事があるが、それ以降はさり気なく席を譲れるようになった。


ただ、お年寄りに席を譲るのは恥ずかしいと感じる若者も多いようだ。

前出の後輩も「席を譲らなきゃって思うけど、イザとなったら恥ずかしくて・・・」と言っていた。

さり気なく&当然の事のように席を譲れば良いだけなんだけど、それが難しいと感じるようだ。結局は慣れなんだと思う。


恩着せがましく感じられるのも嫌だし、慣れないと難しいと感じることもあると思うし、何より周囲の人から偽善者っぽく思われるのも嫌なんだと思うんですよね。

私は空気なんか読まないから、他人から「この偽善者が!」って思われても、「そ〜です。私が偽善者です。悔しかったら真似してみろよ。」って思うだけだし、気にならないんだけどね。


しかし・・・いくら席を譲らなかったからといっても、いきなり殴るというのはイカンやろう。

こんなの、被害者の高校生にとってはテロリストだよね。

しかも傘で突いて怪我までさせて・・・

実は、喧嘩なれした奴が使うと傘って殺傷可能な危険な武器になるんだよなあ〜。

叩く・突く・取っ手で引っかける・振り回す・後ろに回って首を絞める等々、傘って万能な武器になるんですよね。

秋葉原の通り魔事件以降、ダガーナイフが販売禁止になったらしいし、喉に詰まらせるからという理由で蒟蒻畑が販売禁止になったり、何でもかんでも販売禁止にしちゃう風潮なので、傘が販売禁止になったりしなきゃいいんだけど・・・地裁あたりの判決だと生産者や販売者に対して「危険な傘を製造販売した」って理由で賠償責任が生じたりしそうな気がする。

それほどに我が日本はヘンテコリンな国になっているんだよなあ〜。

ちなみに、殴られた高校生は「ババアにやられて情け無い奴っちゃ」と思われているかも知れんけど、もし反撃していたら逆に高校生が悪者にされちゃうよね。

もしかしたらお婆さんが死んじゃうかも知れないし・・・

黙って殴られていたほうが賢明だと思う。

傘で突かれているから正当防衛と言えなくもないけど、どうせメディアは「長崎の男子校生、席を譲らない事に注意され逆ギレ、老女に怪我をさせる」って感じで報道するんだろうしね。

ここは黙って殴られるしかないと思うよ。

しかし、このお婆さんも元気だよね。こんだけ元気なら席を譲ってもらわなくても大丈夫だろ?

佐賀のがばいばあちゃんに続いて、長崎のバイオレンスばあちゃんが社会現象にならない事を祈る。