二大政党のトップがそろいも揃って無責任

「二大政党の代表と総裁が、こんな馬鹿げた話をしているようではダメだ。日本が少しでも良くなる為には、現在の国会議員を全員チェンジする必要がある。」

と、真剣に思った。

自民党谷垣禎一総裁は18日の民放のラジオ番組で、菅直人首相が求める消費増税に向けた超党派の協議について「ばらまきの昨年(衆院選)の民主党マニフェストをまず撤回すべきだ。消費税をどれだけ増やしたらいいかわからない議論に巻き込まれるのはご免だ」と述べた。子ども手当などの主要政策をやめない限り、協議には応じない考えを示したものだ。
http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201006180230.html

まずは、菅総理の消費税10%の根拠を知りたい。

民主党の主要政策「子ども手当て」「高速道路無料化」「農家への戸別所得補償」などを実行すれば、消費税10%では賄えないだろう。

そもそもこの手の民主党の主張はアテに出来ない。

民主党には算数が出来る人材がいないんだろう。もし算数が出来る人材がいるならば、昨年の衆院選前にあれほど熱く語っていた埋蔵金の所在を明らかにするべきだ。民主党の主要政策はバラマキと批判されているが、その財源は埋蔵金だったはずだ。政権交代から9ヶ月が過ぎたのだから、埋蔵金の所在を明らかにするべきだろう。増税の話は埋蔵金の所在を明らかにしてから議論するべき。埋蔵金なんか無かったという事なら、国民の前で「申し訳ありません。埋蔵金はありませんでした。」と謝罪してから増税を議論するべきだと思う。

すでに子ども手当ては支給が始まっている。今更「埋蔵金はありませんでした。」と言うのであれば、「財源の目処も立っていないのにバラマキを始めたのか?」という批判を受け止めなければならない。

この件に関しては、鳩山元総理が一番悪いのだが、鳩山氏が逃げちゃったんだから、後任者が責任を負うべきだ。(菅氏は副総理だったのだから、菅氏に全く責任が無い訳じゃ無いしね)


消費税増税の前に、国民に対して埋蔵金についての説明責任を果たしてから消費税の議論を始めるのが筋ってモンじゃないのか?

まったく無責任極まりない政党である。


次に、自民党総裁・谷垣氏だが、「ばらまきの昨年(衆院選)の民主党マニフェストをまず撤回すべきだ。消費税をどれだけ増やしたらいいかわからない議論に巻き込まれるのはご免だ」とは何事か。

与党が間違った方向に舵を切ろうとするときに、「ちょっと待て」とストップをかけるのが野党の使命だ。

「巻き込まれるのは御免だ」と言って議論に加わらないのであれば「じゃあ野党自民党の存在意義は何なんだ?」という事になるのではないか。

最大野党の総裁ならば、自ら議論に飛び込んで「消費税10%の根拠はなんだ?」「埋蔵金で賄うと宣言していたのではないか?」と民主党を問い詰めるのが野党の使命じゃないのか。

最大野党の総裁が、自らの社会的使命を放棄するような発言をしたのだから、もう谷垣氏に総裁の資格は無いばかりか、政治家としての資格さえ無いのではないか。

もともと総裁の器では無いと思っていたが、これほど無責任な男を総裁として担いでいるようでは自民党自体、存在価値が無いと思う。


個人的には二大ポピュリズム政党なんだから、政治にはこれっぽっちも期待していないんだけど、余りにも政治家が劣化しているので情けなく感じる。

谷垣氏は消費増税に向けた超党派の協議に入って、「ちょっとまて!民主党増税を議論する前にキチンと国民に埋蔵金についての説明、及び謝罪をするべきだ」と主張するべきだ。それが出来ないなら政治家をやめるべきだ。


二大政党のトップがそろいも揃って無責任じゃ〜お話にならないと思う。