菅・仙石両氏は強かな連中だ

仙谷官房長官が、鳩山由紀夫元総理を菅新総理の特使として上海万博に派遣することを発表しました。

政府は、12日に上海万博で行われる「ジャパン・デー」の関連行事にあわせて、鳩山前総理大臣を菅総理大臣の特使として上海に派遣することを決めました。
これは、仙谷官房長官が記者会見で発表したものです。それによりますと、鳩山前総理大臣は、11日から13日までの日程で菅総理大臣の特使として上海を訪問し、12日に上海万博で行われる「ジャパン・デー」の関連行事に出席します。これについて仙谷官房長官は「鳩山前総理大臣の派遣を通じて日中友好親善関係がさらに進展することを期待している」と述べました。また、仙谷官房長官は、鳩山前総理大臣を特使に起用した理由について「中国の胡錦涛国家主席温家宝首相との友好関係の深さでは鳩山前総理大臣に勝る人はいない。鳩山前総理大臣は、東アジアの安定や経済的な相互利益の関係をつくり上げることに積極的に努力してきており、その政治的な蓄えを生かしていただければという思いでお願いした」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100610/t10015022121000.html

ニュースを読んでいてオイオイ大丈夫か?というのが第一印象でした。

あんな頭の中身はお花畑で蝶々が飛んでいる。その上空で大輪の花火がドドーンと爆発しているような脳みその人物を特使として派遣したら、中国でどんな馬鹿げた約束をしてくるかわかったモンじゃない。

中国の胡錦涛は百戦錬磨の手練だぞ!ボンボンから金を巻き上げるなんて朝飯前だろうが!きっと口八丁手八丁で日本の財産を中国に取り込むに違いない。少なくともキッチリ言質だけはとるだろう。

大物詐欺師のところに幼児をお使いにやるようなモンじゃないか。菅や仙石はもう少し知恵の働く連中だと思っていたが、コイツラもやっぱり馬鹿なのか?


と思ったのだが、他の記事を読んでみるとちょっと違う。

なんと12日に上海万博で行われる「ジャパン・デー」の関連行事に出席する事は事実だが、今回の訪中では中国政府要人との会談は予定されていないのである。

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E3E2E2E2968DE3E2E2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL



なるほど・・・

現在政府が抱えている問題は早急に対応しないと拙い案件ばかり、特に口蹄疫問題、普天間、国会の会期延長(郵政問題)などは余談を許さぬ状態で、上海万博に顔を出している暇など無い。

だから、今回は総理辞任で暇になった鳩山元総理を上手い具合に持ち上げて、特使として使うというのは良い方法だと思う。
中国政府の要人との会談は無しって事なら国益に反する言質をとられる心配もない。

なかなか強かな政府のようだ。


「金が無い奴は知恵を使え。知恵も無い奴は身体を使え。」ってのは貧乏人が小さい時から身につけている哲学だ。(我々のような貧乏人は否応なく身についてしまうものだが、金持ちの家に生まれた奴は、言葉の意味は理解出来ても身につかない哲学)

金持ちボンボン政権が続いていたが、庶民出身の総理を輩出した事で、政府が強かになったように感じます。

面白くなってきましたね。


少なくとも、菅・仙石両氏が鳩山内閣の路線を踏襲する事はなさそうだ。菅・仙石両氏が表面上は鳩山内閣を認めていた振りをしていても、「金持ちボンボンに何が出来る」と内心では馬鹿にしていたという事が良くわかる。

胡錦涛も百戦錬磨の手練だから、今回の訪中の特使とはいえ、鳩山には何の権限も与えられていない事など気づくだろうし、会談の席を用意することも無いだろう。(敬意を表する振りをしてお食事会くらいはセッティングするかも知れないけど)


あくまでも私の推測に過ぎないのだが、私の推測どおりだとすれば、菅直人という人物は強かな男である。