福島みずほ大臣が罷免されて思うこと

蜚鳥尽きて良弓蔵せられ、狡兎死して走狗煮らるという言葉がある。

「飛んでいる鳥を全て撃落としてしまったら、どんなに素晴らしい弓でも蔵に納められ、すばしっこいウサギが死んでしまったら、どんなに優れた猟犬でも不要になって、最後は煮て食べられてしまう。」という意味です。

古代中国の范蠡(陶朱公)という人が、友人の文種に送った手紙の中の言葉だと伝えられている。


范蠡(陶朱公)と文種は、ともに越王・勾践に仕えた人物です。

越王・勾践は、臥薪嘗胆の故事で有名な王様ですね。

范蠡(陶朱公)は、越王・勾践を春秋五覇に数えられるまでに押し上げた最大の立役者なのです。


鳩山首相は、28日の臨時閣議で福島消費者・少子化相を罷免したそうです。

鳩山首相と福島社民党党首は、共通の敵(自民党政権)を打倒する為に連立を組んでいましたが、考え方は全く違う二人です。

そして自民党を倒し、政権交代を成し遂げた鳩山首相は、不必要になった福島氏をバッサリ切り捨てちゃった訳ですね。


鳩山由紀夫という人物が、越王・勾践ほどの人物とは思えないし、福島氏が良弓・走狗といえるほどの人物とも思えないが、今回の罷免で蜚鳥尽きて良弓蔵せられ、狡兎死して走狗煮らるという言葉を思い出した。


「人間と言う者は何千年たっても本質は変わらないものなんだなあ〜」と感じる出来事でした。


個人的には、いままで一緒にやってこれた事自体が不思議なんだけど・・・


福島氏に范蠡(陶朱公)の人を見抜く能力が備わっていたら、罷免される前に自分から辞任したんだろうけど・・・