抑止力について考えてみた
鳩山内閣の普天間移設迷走劇で、海兵隊の抑止力が注目を集めていますね。
抑止力ってなんなのか、ワイドショーなどでも説明しているから、われわれは充分に学んだんじゃないでしょうか。
抑止力
しかし、抑止力ってどんなもの?って説明はされていますが、私は全然説明が足りないと思うんですよ。
現在メディアが説明している抑止力って、そんなもんは鳩山総理だって知っているよ。
ただ、抑止力として効果を出す為には、どんな事が必要なのかって事まで説明しないといけないと思うんですよね。
例えば、沖縄に米国の海兵隊が駐留しているだけじゃ抑止効果は期待出来ないんですよね。
本当に戦闘が始まるようでは抑止力とは言わないんです。
昨日見たワイドショーでは、地理的条件について説明していましたが、地理的な条件も大切ですが、抑止力として機能する為に一番重要なことは、圧倒的な戦力なんです。
例えば、仮想敵国の軍事力が100だとすれば、こちらは300とか500の軍事力を保有していないと抑止力にはならない。
五分五分の戦力だったら、簡単に戦争になってしまいます。
4:6とか3:7くらいでも、状況によっては戦争になりますよね。
仮想敵国が「どんなに頑張っても、全く勝ち目が無い」って思うほど戦力に差がないと抑止力にはならないんです。
核兵器の場合
これが核兵器だったら、多少事情が変わってきます。
一度核戦争が始まれば、地球上の生物は壊滅状態になるんですから、核兵器のボタンを持っていれば、それだけで充分な抑止力になります。
しかし非核戦争の場合は、抑止力として敵国の数倍の戦力が要求される訳です。