鳩山首相は何故沖縄に行ったのか？
なんで沖縄に行ったんだろう。
普天間問題については、自分自身が「最低でも県外移設」と公言していた。
という事は、総理が沖縄を訪れるという事は「沖縄の皆さん、公約どおり県外移設の目処がたちました。」って報告以外に沖縄に行く理由なんか無いはずなんですよね。
目処もたっていないのに、なんの目的で巨額の税金を使って沖縄に行くのか？
そもそも、総理一人が沖縄に行くといっても数十人のSPが同行するんだから、ちょっとは考えて行動して欲しいものである。
しかも・・・
「県外移設は公約じゃない」とか「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。」とか、もう何言っちゃってんの？って感じである。
確かに「最低でも県外移設」と公言はしていた事は事実だが、公言＝公約では無い。
しかし一国の総理が公言したならば、マスコミじゃなくても「公約」と受け取るだろう。
要するに、鳩山総理は自分自身の立場とか、責任というモノに対して無頓着なのである。
言い方は悪いが・・・ただの無責任男なんだと思う。
しかし、こんな無責任な総理を生み出してしまった背景には、何も考えずに「ただなんとなく民主党に投票した」って有権者が、我が国には多すぎたという事実がある。
また、衆院選以前の与党・自民党が不甲斐無い与党だったという事も重要な背景だと思う。
個人的には、リーマンショック移行の麻生内閣の経済政策は、タイムリーかつ効果的な政策だったと高評価している。
しかし、少数派閥のトップが自民党の総裁になる事を是としなかった連中が麻生降しを展開した。
「少数派閥のトップごときが自民党の総裁なんて納得出来ない。」と考える、自民党内の既得権益を主張する連中による麻生降しの結果が、自民党の崩壊に繋がったのである。
「自民党の自爆」と言い切ってもいいと思うのだ。
そうなると、我々有権者には「まとまりの無い自民党」か「未知数の民主党」かという選択肢しか残されていなかった事も事実である。
投票は有権者の権利なんだから、ちゃんと行使するべきだが、権利を行使する場合は、責任が生じるって事も念頭において行使するべきだ。
しかし、選択肢が少ない衆院選であった事も事実なんだから、有権者も厳しい選択を迫られていたんだよね。
ところで、何のために鳩山総理は沖縄に行ったのか？
事実上の「敗北宣言」をする為だけに行ったのか？
全く疑問だらけの訪沖である。
しかし、やっぱり鳩山総理は面白い人物である。
「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。」なんて公言しちゃってるし・・・
「オイオイそれを言っちゃ〜お終いよ」って言いたくなるが、やっぱり鳩山総理は成長しているんだよ。
昨年の衆院選のときは知らなかった事が、約半年で判るようになったんだからね。
日本の首相のクオリティーは確実に低下したんだけど、鳩山総理個人は確実に成長しているのである。
以前のエントリで
鳩山由紀夫氏がドコまでグレードアップしちゃうのか、密かに楽しんでいる自分がいるんですよね。
http://d.hatena.ne.jp/kunitaka/20100424/1272046769
と書いているんですが、益々期待が高まってきました。
国益や国民の事を思えば、真っ先に否定するべき人物ですが、個人的にはドコまでグレードアップするのか楽しみなんですよ。
総理だから拙いのであって、一個人なら鳩山由紀夫氏の常軌を逸した発言や行動ほど面白い物はないよ。
