エイプリルフールが終わった

4月1日エイプリルフールって嫌いなんだよね。

なんか、ネットで流れるニュースが全部ジョークに感じる。

全世界でエイプリルフールを認知しているとは思わんけど、外国発のニュースは全部嘘っぽく感じる日、それが私のエイプリルフールに対するイメージです。

そういうお遊びも人生には必要なんだけど、この日のジョークの為に何日もアイディアを考えて下準備をするなんて、馬鹿馬鹿しくって呆れる。

外国のイベントなんだから、日本人まで真似する必要は無いと思うよ。


まあエイプリルフールも終わった事だし、いまさら「嫌いだ」なんて主張してもしょうがないんだけど・・・



4月1日に見かけたニュースで印象深かったのは

イチョウから無数の芽=「大切にしたい」−鶴岡八幡宮

強風などで先月10日に倒れた鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の大イチョウの根があった部分から、新芽が出ていることが1日までに、確認された。芽は1センチ以下の長さだが、無数に芽吹いているという。同八幡宮が数日前から確認し、1日発表した。同八幡宮は「大切に育てていきたい」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100401-00000192-jij-soci

素直に「よかった」と思えるニュースだし、「植物の強さ」みたいな力強さを感じた。

いいニュースだと思う。


私は佐賀の田舎モンだから、いつも山や木を見ながら育ったし生活している。

この年になると、知り合いや仲の良い人たちが「亡くなった」という話題が多くなります。

人の命の儚さを実感することが多いんですが、享年80歳なんて聞くと「長生きしはってんなあ」と思いつつ、「自分は80歳まで生きられへんやろなあ」と考えます。

人の命なんて、本当に儚いものだと感じるんですよね。

そういう時に山々の木々をみると、「人の一生は長くなったとはいえ、せいぜい70から80年。ところが木は100年や200年生きるものばっかりだし、長いものになると千年くらい生き続ける木もあるんだよな。木の一生ってすげえ〜」って思います。

人間が何世代もかけて通り過ぎていく時間を、たった一人・・・一人じゃないな・・・
たった一本で生き抜くんですよね。

鶴岡八幡宮の大イチョウも1000年くらい生きて、そして新たな命を芽吹かせているんですね。

植物だって輪廻転生しているんだなあと感じます。

大銀杏は倒れてしまったけど、長い時間を生きてきたんですよ。

「お疲れ様」といって見送って欲しい。

そして、なんとか大イチョウを残したいと思うエネルギーを、新しく芽吹いた命に注いでみてはどうだろうか。

そんな事を考えました。