密約とか機密費とか・・・
密約の有無より、今後の安全保障が大事だろ
外務省有識者委員会が、日米間の核持ち込みの「密約」をめぐる検証結果を公表した。
個人的には、有識者って連中が信用出来ないんだけど、密約があったにせよ、無かったにせよ、わが国は1945年以降戦争を回避してきた事は事実だし、有難い事だと思うんですよ。
「日米の密約があったからこそ戦争を回避出来た。」とか、「核持込の密約が公表されなかった事が許せない。」って話はナンセンスだと思う。
所詮たらればの話であって、事実はたった一つ日本は1945年の終戦以降、戦争に巻き込まれなかった。って事だけだろ。
そして、その事には心から感謝しないといけないんじゃないかと思う。
事実だけを重要視
実際に隣国で戦争している時にも、戦闘に巻き込まれなかったばかりか、朝鮮戦争特需で儲けているんですよね。
おかげで、日本は戦後の混乱から抜け出すことが出来たという側面もある。
「密約があった」「密約なんか無かった」という議論は不毛だ。
冷静に、今まで戦争に巻き込まれなかったという事実だけを重要視すればいいんじゃないかと思う。
有識者って・・・
ちなみに、私がなぜ有識者といわれる連中を信用していないかというと、以前町の活性化の会議に出席していた有権者って、世間知らずの元校長先生とか元教頭先生ばっかりで、結果論で批判はするけど肝心の「これからどうするべきか?」って意見を持ち合わせていないんですよね。
田舎の有識者って、所詮その程度の連中なんですよね。
「外務省有識者委員会のメンバーがどんな人たちなのかは知らないけど、どうせその程度の結果論親父の集まりだろ?」って思っちゃうんですよね。
名前や肩書きで人を判断するべきじゃないんだけど、有識者でございますって顔をしている奴に限って低脳なんだよなって先入観が植え付けられてしまったんですね。
ファーストインプレッションという物は、本当に厄介なものです。
有識者って人たちが、本当は世間知らずのお馬鹿さんだというのは、単に私の偏見に過ぎないので詳細に説明する必要は無いんですけどね。
密約
話を密約に戻しましょう。
密約があったとか無かったとか、そんな事は今更いくら声高に批判してもしょうがないんじゃないかと思うんです。
今更無かった事には出来ないんですよ。
時間は逆方向には進まないんだもんね。
密約が是か非かって議論も不毛です。
織田信長だったら「是非に及ばず」の一言で片付いちゃう話ですわ。
「密約があったから、戦争に巻き込まれなかった」という主張も、ちょっと疑問だ。
密約が無くても戦争に巻き込まれる事は無かったのかも知れないし、密約があったとしても現実には中国・ソ連(ロシア)のミサイルは日本に向けられていた訳だし、最近では北朝鮮のミサイルも日本の上空を飛んで行った訳で、密約の有無に関係なく、わが国は他国のターゲットになっていた訳です。
アメリカの軍事力に守られている事は事実だし、米国の軍事力のおかげで戦争に巻き込まれずに済んだという事は間違いないと思うけど、核持込の密約の有無が戦争の抑止力になっていたかどうかは、そりゃ〜日本にミサイルを向けている国の連中に聞いてみないと判らん話で、彼らが密約を把握していたかどうかも疑問。
というか・・・仮想敵国に情報が漏れていたんなら、そりゃもう密約じゃないだろ?
不毛な議論より大切な事
そんな事よりも、今後どうやって日本の国益や国民の生命財産を守っていくのかという議論の方が大切だと思うわけです。
そりゃ〜核兵器なんか、世の中から無くなってしまえば、それ以上素晴らしい事はないんですが、現実に核保有国があるんだから、日本だけが丸腰って訳にも行かないと思いますよ。
ただし、本当に核兵器を開発する必要なんてないんです。
「開発するぞ!」「実はすでに持っているかも知れないぞ」って相手国に思わせるだけで抑止力にはなるんですよね。
そういう駆け引きが出来るなら、実際に開発する必要はないし、日本の技術を証明するだけで相手国には脅威なんですよね。
ただし・・・ハッタリが見破られた時には、本当に開発しなきゃならなくなっちゃうんですけどね。
胸の内ポケットに手を伸ばして脅かしました。
でもハッタリだと見破られました。
「見破られたらしょうがない。鳩でも出して誤魔化しちゃうか」って訳にも行かないもんね。
そういう痺れるような駆け引きを日本の政治家が出来るかどうか・・・
ただ、そんなハッタリや駆け引きのスキルがあれば、実際に核開発なんかしなくても抑止力には充分だという事です。
「私は丸腰ですから撃たないで!」っていえば撃たれない・・・なんて考えているような脳みそお花畑な連中は論外なんですけどね。
機密費について
昨日の話なんですが、酒の席で「平野官房長官が官房機密費を公開しないのは間違っている」「税金なんだから公表できない事に使っちゃダメだ」って話になったんですよね。
私は「そんな事を言っても、機密費は必要だし、公表出来ないから機密費なんだろ」って話したんです。
そもそもスパイ活動をしているスパイに「はい、今回のスパイ費用1000万円です。ちゃんと領収書頂戴ね」って言えるか?
領収書
内閣官房長官 殿
¥10,000,000−
スパイ活動費
なんて領収書をもらえるか?
貰ったとして公表出来るか?
機密費は必要だし、公表出来ないから機密費なんですよね。
ブーメランなんだけど
民主党の場合、野党時代に「機密費を公表しろ」って主張していたから、「自民党には公表しろって迫っておいて、自分たちは公表しないのか?卑怯だな」と思われちゃうんだけど・・・
現実に与党になったら機密費の必要性が理解出来たって事なんだから、「平野さんもちょっとは賢くなったね」って平野さんの成長を褒めてやるべきなんじゃないか。
野党時代は無責任だったのに、与党になって少しは責任感が芽生えてきたって事なんだからね。
今後も官房機密費は必要だし、公表する訳にはイカンのよ。
民主主義の限界とポピュリズム
未だに自民党VS民主党という対立軸で政治や政策を語る人がいるけど、私に言わせりゃ〜どちらもポピュリズム政党なんだから、自民党VS民主党という対立軸で評価する事自体がナンセンスなんですよね。
民主主義はぶっちゃけ多数決主義なので、どうしてもポピュリズムに傾倒しちゃうんだよね。
そろそろ民主主義自体が時代に適応出来なくなりつつあると考えている私には、自民党も民主党も衆愚の極みにしか見えないんだ。
ただ・・・民主主義に代わる新たな政治体制のモデルも見つからないし、新たな政治体制を編み出すような知恵も私には無いんですよね。
イロイロ模索してはいるんですが、私の脳みそじゃ思いつかないんですよ。
でも、模索し続けるって事が大事だと思うので、諦めずにイロイロ考えているんですよね。
といっても、私の脳みそじゃ限界があるから、だれか「われこそは!」って頭のいい人がいたら、一緒に考えて欲しいと思うんですよね。