朝青龍の引退は納得だけど・・・

朝青龍横綱である。横綱とは相撲界の最高位であり、横綱の決断は尊重しないといけない。

それが角界の掟だと思う。

しかも、暴力事件を起こしたのだから、引退もやむなしだったと思う。

残念だけど、横綱の引退は納得しないといけない。



横綱審議委員会

しかし、今回の引退劇に横綱審議委員会が絡んでいるとなると、少し違和感を覚えるのだ。

横綱審議委員会というのは、横綱候補力士の力量や品格など、横綱に相応しいかどうかを審議する委員会なのだが、実際には肩書きばかりの老害を寄せ集めたような委員会である。

もちろん、委員会に相応しい委員もいるんですが、全く相応しくない人間の方が多いんですよね。

例えば、委員長の鶴田卓彦氏(元日本経済新聞社相談役)をはじめとするマスコミ上がりの連中が、12人の委員のうち5人もいるのだ。

オイオイ!偏向報道などマスコミの不祥事が続いているのに、横綱の品格などを審議している場合かよ。

日本で一番品格のない業界だろうが!!恥ずかしげも無くよく横綱審議委員なんてやれるもんだと思うんですよね。

恥知らずな老害ほど迷惑な存在は無いんだよね。


続いて、元JR西日本取締役相談役・井手正敬氏は、2006年6月JR福知山線脱線事故の責任を取って相談役を退任。この人の収益重視の「儲け体質」が安全軽視に繋がったと言われている。

自分の管理能力の無さから、多くの人命が失われたというのに、他人の品格を問うなど信じられない。


12名の委員のうち半数が、他人の品格を問う前に、己や己の出身業界の品格を問うべきじゃないのかな。

他の委員さんについては、大学の学長や映画監督、作曲家、弁護士などが名を連ねて居られるが、どういう人物か知らないので言及しない。


日本の伝統という点で、人間国宝の歌舞伎役者・六代目澤村田之助氏だけは、横綱審議委員に相応しいのかなと思っている。



品格

横審の名簿を見ると、横綱の品格を問う前に、横綱審議委員の品格を追及するべきだと思うんだけどね。

朝青龍横綱の品格が備わっていたかどうかと問われると、残念ながら到らぬ所が多かったと思う。

しかし、偏向報道を繰り返すマスコミのOBや国鉄を人命より収益を重視するような企業にした人物に品格を問われる筋合いは無いというモノだろう。


また、横審の委員じゃないけど、テレビ等で朝青龍批判を繰り返していたやくみつる氏にいたっては、帽子をかぶったままテレビに出演するような礼儀やマナーとはかけ離れた人物だ。


そして横審の委員の総てが勝負の世界とは無縁の人たちなんですよね。



横審の進退

横綱の進退は、横綱自身が決めることなので、朝青龍の決断を尊重する。

しかし、横審という制度と横審の人選には納得出来ない。

個人的には、横綱審議委員会こそ進退を問われるべきだと思うのだ。

ついでに言わせて貰うと、この私自身、他人の品格をとやかくいう資格など無い人間なんですけどね。