大相撲は国技じゃない 何の為の無記名投票なのか 恥を知れ!立浪一門
久しぶりに腹立たしいニュースを目にした。
最近は民主党政権や民主党幹部の金の問題などに憤りを感じていたが、今回は大相撲である。
日本相撲協会の理事選挙
貴乃花親方が造反っぽい形で理事選に出馬した為に話題になりやすくなったが、この理事選挙は元々選挙と呼べるシロモノじゃなかった。
10人の理事を選ぶのだが、事前に候補者を10人に絞込み、無投票で決められていたのだ。
結局、既得権益にしがみ付きたい老害どもが結託して、老害天国と化していたのだ。
その現状に異を唱え、自分が立候補することで選挙を行うようにしたのが貴乃花親方であり、相撲界の閉塞感を打破する為に6人の親方が貴乃花についた。すると老害どもは怒り、そして慌て、6人の親方を一門から破門にした。
そして、今回の日本相撲協会の理事選挙は無記名で行われた。
選挙の公平性を保つ為に、無記名投票という選択は正しいと思う。
立浪一門
ところが、立浪一門は選挙後に犯人探しを行いました。
一門を裏切り、貴乃花親方に投票したのは安治川親方だったのだが、安治川親方は今回の責任をとる形で退職に追い込まれた。
せっかく無記名投票にしたのに、選挙後犯人探しをするなど、本来あってはならないことだろう。
立浪一門は恥を知れ!
国技
大相撲は国技として扱われる。国技であるならば、国技として恥じない競技でなくてはならないし、運営も国技として恥ずかしくない運営を行うべきだろう。
ところが、一連の話の流れを考えると、明らかに公平性に欠ける運営が行われ、出来レースや卑劣な犯人探しが行われており、国技というにはお粗末、いや日本国民として憎むべき体質が明らかになった。
いつから大相撲は日本の恥部に成り下がってしまったのか。
このように厳しい指摘をすると、老害どもは「伝統」という言葉を持ち出し、自分達を正当化しようとするが、はっきり言って詭弁に過ぎない。
このような事が、半ば公然と行われているようでは、大相撲は国技なんかじゃない。ただの老害天国ではないか。
伝統
日本の伝統とは、老害どもが既得権益にしがみ付き、若手の意見を封殺することか?
私が愛する日本という国の伝統とは「和を以って貴しと為す」文化だと思うのだが・・・。
若い者は年長者を敬い、老いては若いものの意見に耳を傾け、衆知を集めるという伝統こそが、我が国の伝統ではなかったか。
コレは私個人の考えではあるが、「老いては子に従え」という諺もあるし、間違っているという事は無いだろう。
少なくとも、権力を持って居座り続ける老害を許すような伝統であってはならないのだ。
老害論
老害を指摘すると「老人を敬え!」と短絡的に感情的になる人があるが、私はお年寄りを敬っているし、またお年寄りの経験や知恵は有用だと思っている。
ただし、既得権益にしがみ付き、権力の座に居座り続けるならば老害になると指摘しているのだ。
多くの尊敬すべきお年寄りと、一部の憎むべき老害があると指摘しているに過ぎない。
閉塞感
今回の安治川親方の退職は、安治川親方自身が決めたことなので、退職という決断は尊重するが・・・退職に追い込まれた背景に関しては、許しがたいと感じるのだ。
もともと、老害どもが権力の座にしがみ付き、若いものの意見を封殺してきたからこそ、現在の閉塞感が生まれた訳で、若い親方衆が閉塞感を打破するべく行動に移るのは必然だったと思う。
結局は、一部の幹部による特権意識が閉塞感を生み出したわけだし、その閉塞感から貴乃花親方をはじめとする改革派が生まれた。
老害どもは気がついていないのかも知れませんが、彼らが招いた造反劇であり、自業自得と呼べるものだと思う。
そして、この風潮は大相撲の世界にとどまらない。日本全体が暗くて重い閉塞間に包まれている。