小沢氏のマスコミ対策?

はてな人気エントリーで、小沢氏とメディアの関係を指摘しているエントリーを発見しました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1136103956

あのYahoo!知恵袋に投稿されたものなのですが、Q&Aサイトなのに、内容が質問じゃなかった。

面白い活用法だと思いましたが、今回は活用法ではなく、真面目に小沢氏とメディアの関係について考えてみたいです。



小沢一郎と有名なコメンテーターの関係

メディアに露出して小沢擁護を繰り返すコメンテーター達は、小沢一郎氏の政治団体のイベントで講演を行い、講演の謝礼金を貰っている。だからコメンテーター達は小沢擁護を繰り返すのだ。という内容でした。

情報ソースは総務省が一般公開している収支報告書のpdfファイル。


しかし、総務省が一般公開しているという時点で、違法性は無いという事でしょう。違法なら(捜査情報を保護するために)一般公開されないと思う。

確かに一部のコメンテーターたちが、血相を変えて小沢擁護を繰り返す様は、見ている人間には不信感を与えるし、恐らく相当なお金が流れていると思います。

しかし、総務省が公開しているpdfファイルには、講演料として30万円から50万円程度の講演料が記載されているだけなので、一般的な講演費だと思います。

というか、むしろ安すぎる感じがします。

少し古い情報になりますが、私の経験では、売れない演歌歌手でも50〜100万円くらいの出演料だったと記憶しています。

評論家の講演料と演歌歌手の出演料では、単純に比較する事は出来ないだろうし、10年前と今では比較の対象にはならないかも知れませんが、それでも講演料が30〜50万円というのは、特別高額な謝礼とは思えません。

当然、小沢氏の政治団体が申告した資料であって、影ではもっと高額なお金が動いている事は容易に想像出来ますが、あくまでも想像の域を出ない話です。



真実を捻じ曲げ、スポンサーの利益になるような報道を繰り返し、視聴者を裏切り続ける存在

私の感想では、単純に考え方の似ている評論家を呼んで講演させているだけなんじゃないでしょうか。

小沢一郎政治団体が主催するイベントで、小沢氏を批判するような講演をするようなコメンテーターはいないと思うし、主催者としては、変なことを喋られたら困るので、小沢氏に批判的なコメンテーターなんか呼びませんよね。

それに、ジャーナリストなんて、所詮はスポンサーに尻尾を振って金を稼ぐだけの下衆な連中です。

視聴者に対して真実を語るような立派な心構えを持ったジャーナリストなんて、昔から存在しないんですよね。

前回のエントリでも紹介しましたが、100年以上も前からジャーナリストは「真実を捻じ曲げ、スポンサーの利益になるような報道を繰り返し、視聴者を裏切り続ける存在」なんですよね。



メディアとは

しかし、今回話題になっている知恵袋のエントリーは、新聞やテレビの報道を盲信する人たちにとっては、衝撃的な内容だったかも知れません。

新聞やテレビの論調が正しいと思い込んでいる人たちって異常に多いですからね。

そして、国民の多くが気にしている事が、メディアの実態などではなく「小沢氏はいつ逮捕されるのか?」って事だという事を、私はよく理解しているつもりです。



ぶっちゃけ多数決主義

しかし、検察にパイプを持っている訳ではないので、小沢逮捕のXデーなんて、私にはわかりません。

判りませんが、推測は出来ます。

私の推測では、小沢逮捕は無いと思います。

小沢氏は黒だと考えていますし、検察は充分な証拠を集めているからこそ、強気に現職国会議員を逮捕したり、与党・民主党の幹事長を事情聴取したり出来るんです。

しかし、残念ながら在宅起訴も無いと思います。捜査が煮詰まってきた頃に、鳩山総理が「指揮権発動」をすると思います。千葉法務相だって、総理のGoサインを待っていると思いますよ。

指揮権発動が諸刃の剣である事は、民主党所属の国会議員や関係者はよく知っていると思うけど、小沢氏の後ろ盾無しで鳩山総理が政府をまとめていく事など不可能です。

いわゆる烏合の衆を小沢氏の豪腕でまとめているに過ぎないのが、現在の民主党です。


社民党は、このまま小沢独裁が続くようなら連立離脱する可能性もあるでしょうし、国民新党も自分達の主張が通らなくなれば連立離脱に踏み切るでしょう。

しかし彼らにとって、「我々の主張が受け入れられないなら、連立を離脱する」って殺し文句が通用するのは参院選までですから、参院選までに自分達が主張する重要法案を通してしまいたいと考えているはずです。

民主主義って素晴らしいって盲信している人が多いけど、民主主義なんてぶっちゃけ多数決主義なんだし、国会議員たちはその事を実感している。


しかも自分達の主張する法案を通す為には、参院選までというタイムリミットがあるのだから、いざとなったら指揮権発動を容認せざるを得ないんですよね。


私の推測では、小沢逮捕は考えられないんですよね。



まとめ

総務省が一般公開している資料は、違法性がないから公開しているのだから、知恵袋に投稿された内容では小沢氏を追い詰める事は出来ない。

最終的には指揮権発動するから小沢逮捕は実現しない。

新聞やテレビは、真実を捻じ曲げ、スポンサー尻尾を振る飼い犬に過ぎない。が、違法ではない。


クロスオーナーシップをはじめとするメディア改革を進めない限り、日本の社会はよくならない。