鳩山内閣って・・・ - 日々の小さな感動日記

私は、鳩山由紀夫と言う人が信用出来ないし、大嫌いなんだけど、衆院選の前から・・・というよりも鳩山氏が民主党の代表になった時から、民主党なんて信じちゃいなかった。

しかし、１００日ルールを過ぎた辺りから、口悪しく罵る人が増えたように思う。

財源不安説は、衆院前から指摘されていたし、もともと発言に責任を持つような人物じゃなかった。

そんな事は百も承知で民主党に投票したのは、他ならぬ有権者だったはずだ。

幸い私の選挙区には、民主党候補者がいなかったから、強気な事も言えたのかも知れないけど、あんな不透明かつ無責任な政党に国政を任せたいと思う人が多い事に驚いていた。

我が選挙区に民主党候補者が出馬しなかったから、民主党が自民党に勝るような支持を得ているとも思えなかった。

ネット上では、民主党を支持している人たちは情報弱者扱いだったし、自民党を支持している人たちはネトウヨ扱いされていた。

保守イコール右翼ならば、それはそうなんだろうと思うけど、ネット上だけじゃないし、リアルに保守なんだから「ネトウヨ」って指摘されるのは正直ムカついた。

ちなみに、民主党も自民党も保守なのか革新派なのか、良く判らない政党だと思うのは私だけだろうか。

同じ政党内に、改憲派と護憲派が混在している現状はスルーしちゃってるのかな。

私は、改憲派にも護憲派にも属さないし、そもそも現在の日本国憲法は借り物憲法なので、まずは自分達の手で本物の国民憲法を制定するべきだと考えている事は、昨日までのエントリで書いたとおりです。

借りているものを勝手に変えちゃうって事に抵抗があるし、借りているものをいつまでも我が物顔で使い続けるっていう事にも抵抗がある。

一言一句違わぬ憲法でも構わないので、自分達の手で真の国民憲法を制定する事が望ましいと思っています。

ただし、衆愚の極みにある現状では、好ましい憲法なんて出来ないと思っているから、今すぐ取り掛かるべきだとは思っていないんですよね。

私の憲法論は、この際おいといて・・・

恐らく「自民党は保守で、民主党は革新だ」って言い切れる人はいないと思うんですよ。逆だった場合も同様なんですけどね。

もともと、そういう玉虫色の政党を支持したのは有権者であって、いまさら「騙された。」って騒いでも手遅れだと思うんですよ。

それに日本人は白黒つけるより、グレーのままにしておいたほうが良好な人間関係を維持し易いって民族じゃないですか。これは長い歴史の中から学んだ生活の知恵なんですよね。

だから、玉虫色の政党が支持される訳です。

自民党も民主党も寄せ集めのごった煮状態の政党じゃないですか。

民主党のマニフェストに騙されたって騒いでも、もともと玉虫色なんだから、様々な色に見えていた筈だし、有権者が都合のいいように解釈しただけじゃないの？って気がするんです。

もともと選挙の公約なんて「国民の為に」とか「日本の農業を守ります」とか、非常にアバウトな公約だった。

ところが、それじゃ有権者に解かり難いから、マニフェストなんて物をつくって、一つ一つの詳細な政策を約束しだしたんですよね。

要するにマニフェストを作る政治家の心境って「お前ら有権者は馬鹿だから、馬鹿にも解かるように、細分化して箇条書きにしてやるよ。そして説明文もつけてやる。」って気持ちで作っていると思うんですよ。

だって、心の底から有権者を信じていれば「私は皆さんを信じます。皆さんも私を信じてください。」って言うだけで良い訳ですからね。

要するにマニフェストなんて他所の国のマネをして良いカッコしてるけど、腹ん中じゃ「お前ら有権者は馬鹿だから、馬鹿にも解かり易いように・・・」って考えていると思うんです。

大事な事なのでもう一回！

心の底から有権者を信じているのなら「私は皆さんを信じています有権者の皆さんは私を信じてください。」って言えばいいんですよ。

マニフェストなんかいらない。

マニフェストさえなかったら、こんなに「嘘つき」呼ばわりされなかったと思うし、また有権者だって騙される事は無かったと思うんですよね。

ただし、自民党の政治に有権者が愛想をつかしていた事も事実ですし、結果がどうなっていたかは解かりませんけどね。

前回の政権交代は、非自民・非共産の連立政権でしたが、このときの細川・羽田内閣は見事にスルーされて、１９５５年以降はじめて政権が自民党から他の党に移るように報道されていた事も事実を歪曲した報道だった訳だし、国民全体（民主党を含めて）が騙されていたんですよ。メディアに。

メディアに騙された民主党が、騙された事に気づかずに、有権者を騙しちゃったというのが、２００９年の衆院選だったんじゃないかと思うのです。

今の閣僚の多くは、細川内閣の閣僚だった人が多いんだけど、自分達の過ちを認めたくないから、蓋をして無かった事にしているうちに、本当に忘れちゃったんだね。

迷惑な話だけど・・・

そんな事を漠然と考える２００９年の終わりです。