鳩山内閣支持率の謎

なぜ鳩山内閣の支持率は下がらなかったのか

最近でこそ50%程度になったけど、依然鳩山内閣の支持率は高い。

政策というものは、賛成派と反対派があり、この二つはほぼ同じくらいの数字になるのが一般的だ。

なぜならば、国民全員の利害が一致する事は無く、政策によって利する者と不利益を被る人の数が、ほぼ同数だからである。

よって、支持率50%という数字は非常に高いという事になる。

政権発足時には、ご祝儀相場のようなもので、異常に高い支持率を記録する事があるが、大体35%から45%程度が適正な支持率といえるだろう。


賛否だけなら50%前後という事になるが、第三・第四の考え方も当然存在するものなので、発足当時はご祝儀的に60%以上の支持を集める事があっても、時間の経過とともに40%前後に落ち着くものだ。

しかし、鳩山内閣の支持率は3ヶ月経過しても、未だに高視聴率である。

不正献金・脱税など総理本人の疑惑が話題になっているのに、支持率が下がらないのは、明らかに異常だと思っていた。

マスコミとグルだし、何らかの密約がある事は間違いないだろうが、そういう背景を考慮しても高すぎる支持率である。

ちなみにYahoo!ニュースさんのコメント欄では、これまた異常なほど叩かれている。

世論と支持率は必ずしも同調するものじゃないが、それでも余りにもかけ離れている。



まだ民主党と鳩山総理を

私にしてみれば、未だに民主党政権になって、今後の国の状況が良くなると妄信している人がいる事自体が不思議でもあった。



高い支持率の背景

しかし、お昼のバラエティー番組をみていて、目から鱗が剥がれ落ちた。

女性に対するアンケートで、今年の明るい出来事を調べた結果、40・50・60代の女性は一番に挙げた答えは「政権交代」だった。

この結果を見て、まさに目から鱗が落ちた。

そして鳩山政権の高支持率の正体を見た。

鳩山内閣支持者の多くは、40歳から70歳の女性である。



鳩山内閣支持率の正体

嫁さんとお寿司を食べに行ったり、ファッションショーに出演したり、政権交代以降まったく仕事をしていない総理だが、国民の多くは「遊んでないで仕事をしろ!」「一刻も早く経済政策を実施しろ」と思っているし、鳩山総理には危機感が無さ過ぎるという意見も多いのだ。


ところが我が国の主婦層は、「奥さんを大事にする人なので信用出来る」と考えているのだ。



この事実を考慮すれば数々の疑問が解決した

蓮舫議員が大暴れした行政刷新会議事業仕分けだが、無駄を削減する事には大賛成なのだが、蓮舫議員のやり方は「無駄を削減」ではなく、難癖をつけて無理やり無駄だと結論付けるという傲慢なものであった。

論点はすりかえるわ、屁理屈だらけだわ、担当官の話は聞かないわ、民主主義とはかけ離れた内容だった。

ところが、その傲慢かつ筋の通らぬ事業仕分けが支持を得ているという、意味不明な現象が起きていた。

この疑問も、鳩山内閣の支持層は日本の主婦層である事がわかれば、簡単に説明が付くのである。

事業仕分けの中身よりも、元タレントの女性議員が、官僚達をバッサバッサと切り捨てる姿に陶酔しているのだ。

しかも、メディアのアンケートに応じる人というのは、圧倒的に主婦層が多い。

固定電話によるアンケート調査だと、平日に自宅にいるのは主婦層である。



鳩山内閣の高支持率の正体はフェミニズムだ。

フェミニズムについては、私は全く不勉強なのだが、いくつかの考え方が存在し、必ずしも同じ考えとはいえないが、鳩山支持のフェミニズムは各種のフェミニズムを統一するような基本的な考え方だろう。

要するに「亭主は奥さんをもっと大事にしろ」「たまには外食に連れて行け」「旅行にも連れて行け」という欲求が基になっていると思う。

ならば、支持率が50%を超える可能性は極めて高くなるのだ。

電話アンケートが行われる時間帯に、亭主や独身女性は仕事で不在なんだから、世論調査の対象は主婦層という事になる、しかも「亭主は奥さんをもっと大事にしろ」「たまには外食に連れて行け」「旅行にも連れて行け」という不満を持つ主婦層限定なのである。


まったく盲点だったが、考えれば考えるほど、ボロボロと目から鱗が剥がれ落ちていく思いを感じた。


お昼のバラエティー番組のコーナーから、今日は沢山の事を学んだ。