玄海町 町議選でわかる市民団体の実態

東松浦郡 玄海町の町議選

佐賀県東松浦郡玄海町は、玄海原子力発電所がある町です。

プルサーマル問題で注目されている町なんですが、9月27日は玄海町町議選の投票日でした。

玄海原子力発電所プルサーマル問題は「使用済み核燃料を再利用するなんて危険だ」という理由で、多くの市民団体が反対している。

プルサーマル反対の市民団体から、玄海町長や佐賀県知事プルサーマル発電に抗議する書面が手渡されるシーンが、何度も報道されているし、玄海町役場の正面の民家には「プルサーマル反対」の大きな看板が目立っている。

プルサーマル発電に反対する団体がある事は当然だし、必要だと思っている。しかし、地元の人たちの反応はどうなんだろうか。

地元民不在の市民団体

今年の9月14日には、反対派市民組織「NO! プルサーマル佐賀ん会」が、実施延期を求めて全国から集めた約41万7千人の署名を佐賀県と同県議会に提出したそうです。

全国から41万人を超える署名を集めたことは評価するが、地元住民の意見を反映していない署名である事は間違いない。

玄海原発プルサーマル発電に反対している人たちの活動は評価するけど、地元の住民の多くが賛成または容認しているのに、地元の声を無視した活動は如何なモノかと考えます。

町議選の候補者

私の交友関係で地元の声を語れば、いささか偏った内容になりかねないので、客観的な事実で説明しようと思います。

玄海町の住民がプルサーマル発電に反対しているのなら、玄海町町議選ではプルサーマル発電に反対する候補者に支持が集まるだろう。

しかし、現実には共産党の元議員がプルサーマル反対を主張して立候補しただけで、他の候補は全て無所属でプルサーマルに推進派、容認派ばかりだった。

玄海町町議選は12議席を争う選挙だったのに、候補者は13人であった。

選挙の結果を見る前から、地元玄海町有権者プルサーマル発電を推進、または容認という事がわかる。

選挙の結果

しかも、プルサーマル発電に反対している共産党の候補者は、今回なんとか返り咲きを果たしたものの、得票数は369票。

トップ当選の463票から94票差の4位タイであった。

この事実から玄海町有権者は、プルサーマル発電に賛成および容認する人が圧倒的に多い事がわかると思います。

市民団体の活動

市民団体の活動は、大切な活動だし、必要だと思いますが、地元住民の意見を無視した活動だった事は間違いないのです。

原発の規模から、有事の時は周辺地域にも大きな影響が出るだろうし、私自身その周辺地域に住む住民に一人である。

しかし、地元の住民の考えを無視してまで、自分が被害者にならないように活動する気は無い。

市民団体の活動は必要だと思うけど、反対ありきの活動には賛同出来ない。

市民活動は無くす訳にはいかない活動なのだから、活動内容をよく検討して行うべきではないかと思います。