衆院選 一夜明けて

衆院選の結果

民主党の圧勝で終わった衆院選が終わった。

ここまでは予想していた。というか民主党320議席などと言う報道が先行した為「自民党も踏ん張ったのかな。」という印象さえ残った気がする。

メディアの対応

早速、メディアは民主党マニフェストを持ち出して、「財源」や「脱官僚依存」について、「本当に出来るのか?」と追及しだしたようだ。

まだ首班指名も受けていないので、まだ与党じゃないんだけどね。

異常なほどセッカチだと思う。

今はまだ衆議院の第一党になっただけなので、今後首班指名を受けて、衆院可決、総理大臣任命、組閣が行われたら、与党として追及してもいいと思うが、今から財源の追及は酷だろう。

脱官僚依存について

民主党が主張しているのは「脱官僚依存」であって、官僚を全否定している訳じゃ無い。

だから必要最小限の天下りまで禁止する訳じゃ無いし、民間企業への天下りが癒着構造の温床になっているのも事実だが、個人的な就職活動まで規制するわけには行かないだろう。

公的な法人に天下る事は禁止すると思うが、それだって「じゃ〜明日から天下り禁止ね。」って訳には行かないですよ。

私の個人的な考えでは、国会議員より官僚の方が賢いので、脱官僚依存体質は今後も残ると考えている。

霞ヶ関の官僚は、元々優秀な人材を集め、霞ヶ関という日本のシンクタンクで揉まれた人材たちだ。

地方の人気投票で選ばれた国会議員に霞ヶ関の改革は難しいと思う。

人間の身体に例えると、手や足が「脳みそを改革する」と言っているようなモンである。

やってくれるのであれば、非常に有り難い話なのだが、即実行って訳にも行かないだろう。

第一党になったから、早速メディアのネタに使いたい気持ちは判らんでもないが、選挙の翌日から与党扱いでマニフェスト追及は早すぎるんじゃないかと思う。

今後の予想

非常に難しいマニフェストから実施するよりも、連立を組む社民党国民新党マニフェストと照らし合わせて、似たようなマニフェストから妥協点を見出して実施するんじゃないかと思う。

衆院単独過半数を占めているとはいえ、参院で否決された案件を衆院で再可決出来るだけの単独320議席には届いていない。

社民党国民新党の顔色を窺いながらの政策実施になるはずだ。

ここで最大の問題は、民主党議員の全員が「社民党国民新党の顔色を窺う事を良しとするだろうか。」という事だ。

社民党国民新党の顔色を窺う民主党執行部に対して、不満を持つ議員も増えるんじゃ無いかと思います。

民主党が我慢するか、それとも内部分裂になるか・・・私には予測がつかないが、「蜚鳥尽きて良弓蔵せられ、狡兎死して走狗煮らる」という言葉もある。

政権交代と言う大目標を達成した後に、民主・社民・国民新の連立が維持出来るのか疑問である。