電話アンケートにムカついた

電話アンケート

エネルギー問題に関する電話アンケートという迷惑極まりない電話が掛かってきた。

私はこの手のアンケートが大嫌いだ。

選挙関連やエネルギー問題などの世論調査のつもりだろうけど、世論調査として報道するのは、新聞やテレビである。

しかし、実際にアンケートを行っているのは○通とかの広告代理店など、メディアの下請け企業である。

ならば正々堂々と、「○新聞の依頼で電話アンケートを行っている○通の何某ですが、アンケートに協力していただけますか。」って言えよって思う。

しかも、NTTの電話帳で番号を調べて世論調査するといっているが、実際には姑息な情報操作に使われている。

マスコミの世論調査は情報操作

昨日の電話アンケートの内容を出来るだけ詳細にお伝えしたいのだが、なにぶん記憶に曖昧なところがあるので、大体こんな感じだったという感じで読んで欲しいと思います。

まず、「○通のものですが、エネルギー問題についての電話アンケートを行っております。」と、自分の事を名乗って、アンケートに協力するかどうかを聞かれた。

たまたま時間に余裕があったのでアンケートに協力することにした。(というか興味があった。)

次に「ご本人及びご家族に、電力会社などにお勤めの方がいらっしゃいますか。」と聞かれる。

おそらくここで「家族が電力会社に勤めている」と答えたら「アンケートは以上です。有難うございました。」となるのであろう。

恐らく原発及びプルサーマルに関する反対意見を集めるアンケート調査で、世論操作の手段としてマスコミが使う常套手段である。

ココは正直に「いません」と答えないと続きが解らないのである。

この時点で私の脳みそは、完全に電話アンケートとマスコミの世論調査の仕組みを逆調査してやろうという方向に向いていた。

調査内容

電力会社の関係者ではない事を確認した電話アンケートの調査員は、「次の事柄で関心があるものに『ハイ』でお答えて下さい。」といってアンケートを続けた。

全て覚えているわけじゃないのですが、「自然災害」「環境問題」など数点の質問が行われた。

私は地元消防団に所属しており、火災の他にも地域の自然災害には出動しないといけないので関心が無いわけが無いと説明した。

環境問題だって関心はある。

成人した大人ならば、関心が無い訳が無い様な設問であった。

そして、アンケートは続いた。

想像したとおり、環境問題からスタートして自然エネルギー原子力発電、プルサーマルの順でアンケートは進んでいった。

全ての設問に対する回答は、「関心がある」「どちらかといえば関心がある」「どちらかといえば関心が無い」「関心が無い」の四択で進められた。

回答の中の「関心」の部分が「賛成」に変わる設問もいくつかあったと思う。

意見を述べる

この設問に対して、私のなかの天邪鬼が元気を出してきた。

四択には全く答えずに、各設問ごとに長々と自論を展開した。

すると「少々お待ち下さい。ご意見をメモします。」とメモを取りだした様子だった。

これは面白い!今回は急な電話だったから、準備不足であったが、次回の電話アンケートでは、徹底した自論を展開し、上手く行けば私の自論を新聞もしくはテレビで発表出来るかもしれない。と思った。

新聞やテレビの世論調査を見たり聞いたりすると、最後の部分に少数派の意見として「他には、こんなご意見もありました。」って感じで、報道される事があるからだ。

要するに、あそこの部分に乗せる為に、四択以外の意見はメモを取るようにマニュアル化されているのだろうという事を考えたわけです。

電話アンケートを逆情報操作に利用できる可能性を見出した訳だ。

その事が解っただけでも、今回のアンケートからは得るものがあったといえるだろう。

最後に確認

最後に「ご職業は消防署員でしたね」と確認された。

私は「地元の消防団に所属している」といったが、消防署に勤めているとは一言も言っていない。

「私は消防団員であって、消防署員じゃない。職業は自営業だ」と一応説明しておいた。

アンケート調査員は、消防署と消防団の同じ組織のものだと思い込んでいる情報弱者だということは、充分に理解出来た。

消防署と消防団の違いが理解出来ていない人は、ウィキペディァとかで調べて欲しい。

消防署は消防本部の実務実施機関です
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%88%E9%98%B2%E6%9C%AC%E9%83%A8

消防団とは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%88%E9%98%B2%E5%9B%A3

この程度の違いが理解出来ていない程度の人が世論調査とは、片腹痛い気がするが、だからこそ利用し易いといえるだろう。

まだ利用方法が解っただけで、肝心の利用目的が無いんだけど・・・そのうち、利用する事があるだろう。

実際に新聞やテレビでは「消防署員」と「消防団員」の違いが解らずに、混同されて報道される事が良くある。

メディアの知識なんて浅薄なもんだと言う証明だろう。

結論

電話アンケートにムカついたんだけど、逆に利用する事も可能だという結論に達した。

それなりに有意義な時間だったと思う。

ちなみに、電話アンケートは最初の質問でわかるとおり、調査する側が欲しいと考えるアンケート結果を得るために行われている。

今回のアンケートは「原発反対」「プルサーマル反対」のアンケート結果を得るために行われた調査であり、電力会社やその関係機関に家族が勤めている場合は、アンケートはそこで終わり、調査数に反映されない。

次の質問で、自然エネルギーに関心が無いと回答した人も調査結果に反映されないだろう。

原発に反対している人は、自然エネルギーに関心があるという仮定に基づいて、調査対象を絞り込んでいくのだ。

いくつかの事前調査が行われ、依頼主が欲しがっている回答をしてくれると判断した人に絞ってアンケートが行われている。

メディアの姑息な常套手段なんだけど、姑息な手段ゆえに、逆に利用しても罪悪感を感じずに済むんじゃないだろうか。

電話アンケートの利用方法は解った。次は肝心の利用目的である。