報道腐敗
メディアの偏向報道
マスメディアの捏造・歪曲・誤報道が話題になる事が多いですね。
特にテレビの報道番組に関しては、明らかな悪意によって記事が書かれている場合が多いように感じます。
しかも、テレビ局が反省したり謝罪したりするケースは稀ですよね。
日テレ系「真相報道バンキシャ」の岐阜県の裏金誤報問題は、日本テレビの社長が引責辞任するに至り、本日の早朝というか午前0時50分くらいから誤報に至った経過を特別検証番組として放送した。
BTOからの指導があったからとはいえ、BTO自体がメディアの組織であり、身内同士で庇いあう体質のものであることは周知の事実である。
しかし、社長の引責辞任や検証番組の放送を行ったことは、これまでの捏造・歪曲・誤報道とは違うなと思った。
今までのテレビ局の対応だったら、「知らぬ存ぜぬとぼけて知らん振り」というのが常だったように記憶している。
社長の引責辞任や検証番組放送には、日テレの反省の気持ちを感じた。
しかし、日曜日の深夜というか、月曜日の午前0時50分という放送時間は評価出来ない。
誰も見ていないであろう事は容易に想像出来るからだ。
日本テレビとしては「検証番組を制作して放送した」という事実だけが必要だっただけで、岐阜県や岐阜県民および全国の視聴者に対する謝意は無かったと言う事である。
本気で謝意があるのなら「真相報道バンキシャ」の放送一回分を検証番組として放送するべきだったのではないかと思う。
スポンサーやお金が絡む事なので、非常に困難な要求であることは承知しているが、「真相報道バンキシャ」が岐阜県や岐阜県民及び全国の視聴者にかけた迷惑を考えれば、たとえ困難であっても「真相報道バンキシャ」の番組で放送するべきだったと思う。
日本のメディアにモラルや道徳が無い事は充分承知しているが、形だけの検証番組という印象が強く残った。
「真相報道バンキシャ」は「捏造報道バンキシャ」にタイトルを変更してはどうだろうか。
メディアの悪意
メディアの悪意による偏向報道や捏造・歪曲報道は後を絶たない。
本日は47NEWSで、印象操作の歪曲報道を発見した。
〜引用:47NEWS〜
首相「金ないのに結婚するな」 学生イベントで
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082301000685.html
麻生太郎首相は23日夜、都内で行われた学生主催のイベントで、若年層の結婚について「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」と述べた。
「結婚資金が確保できない若者が多く、結婚の遅れが少子化につながっているのではないか」との学生の指摘に対する回答。一定の生活力が必要との趣旨とみられるが、不況の影響で就職先がなかったりワーキングプア状態にある若者たちに対する配慮を欠いた発言との批判も呼びそうだ。
首相は「自分は金がないわけではなかったが、結婚は遅かった。あるからする、ないからしないというものでもない。人それぞれだと思うから、うかつには言えないところだと思う」とも述べた。
〜ここまで〜
この記事を読む限りでも、麻生総理のコメントは「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」である。
「金が無いなら結婚はしない方がいいよ。」というニュアンスのコメントであり、「結婚するな」というニュアンスの発言ではない。
「しない方がいい」と「するな」のニュアンスの違いが理解出来ないような記者なら、もう記事を書くのは止めたほうがいい。才能以前の問題だと思う。
しかも、記事のタイトルに「金ないのに結婚するな」と書けば、ユーザーの印象は「結婚するな」と発言したように感じる。
メディアの卑劣な印象操作手法の一つである。
私はその場に居合わせた訳ではないので、学生さんたちがどんな印象を受けたのかはわからないし、同じ発言でも聞く側の立場やスキル、思想によって受け取る印象が大きく変化する事は事実なので、現場に居合わせた学生さんの印象を聴きたいと思う。
報道機関なら、取材した記者の主張より、イベントに参加した学生さんの印象を聞きだして記事にするべきだと思う。
ちなみに総理のコメントの音声は
http://www.47news.jp/movie/general/post_3189/
多少、麻生総理を擁護する論調になってしまったが、報道と言う者は公正・公平に客観的事実を報道するべきだと主張したいのだ。
昨今、ブログ上で麻生総理を擁護するような論調のエントリをすると、民主党支持者から「ネット右翼」扱いされる風潮があるが、個人的には右翼的な発想は無いと考えている。
民主党新人議員陣営による国旗切り貼り事件は激しく追及したが、自国の国旗を切り貼りされて、怒らない国民などいないだろう?(一部の日教組脳と民主党活動家は除く)
ちなみに、私の知り合いの民主党支持者は、「鹿児島の新人候補を除名しろ」と激怒していた。民主党の支持者でも正式なサポーターではない人間が「除名しろ」と求めるのも如何なものかと思うが、多くの国民が激怒した事件である事は間違いないだろう。
個人的に明確な理由があるなら、個人の考えを主張して欲しいが、明確な理由や事情が無いなら、学校の先生は民主党を支持するべきだし、自治労なら社民党を支持するべきだと考えている。
誰(何処の政党)を支持するかは、個人が考えて投票行動を起こすべきだし、考えが無ければ所属団体の意向を汲んでいいと思う。
選挙は所詮「有権者同士の権益争い」なのだから、組織で主張したほうが反映され易いという側面を持っているからだ。
メディアの良心
私は元々メディアの良心など期待していないし、「記者の仕事とは、真実を壊し、公然と嘘をつき、真実を歪曲し、人を中傷し、富の邪神にへつらい、国と同胞を売って、日々の糧を得るものであります。」というジョン・スウィントン記者の言葉に共感している。
百年も昔からメディアの体質は変わっていないのだ。
しかし、多くのユーザーが、テレビやラジオ、新聞及びニュースサイトを信用している事も事実なのだ。
信用してくれるユーザーも居るんだと言う自覚を持って記事にして欲しいと思う。
まあ〜雑誌・ゴシップ紙の類は、初めから疑って読んでいるユーザーが多そうだから問題無いのかも知れないが、それでもメディアを自覚しているなら、公正・公平・客観的に記事にするべきじゃないのかなと思う。
学生さんの印象について
話を麻生総理の発言に戻すが、「結婚はしない方がいい。」という発言を、学生さんたちが「結婚するな」という意味で捉えていたとしたら、それは総理が悪いと思う。
話す相手に解り易く話のが指導者としてのスキルだし、曲解されるような発言をしてはイカンと思う。
記事の内容から推測して、「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」という発言を、「金が無いなら結婚するな」と捉えるような理解力では情け無いと思うけど、それは我々大人が、彼らに対して充分な指導を行っていない事に起因する問題であり、大人が責任を感じるべき問題だとおもう。
おそらく、学生さんたちは総理の発言をちゃんと理解していると思う。というか思いたい。
記者にも同情する
私は、記事を書いた記者にも同情している。記者の理解力不足とは思えないからだ。
おそらく取材した記者は、総理の発言を正しく理解している。
しかし、校正段階で「数字を稼げる記事タイトル」に変更するように、上司から指示されたであろう事が推測できるからだ。
タイトルでは「結婚するな」としているのに、記事の内容では正しく「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」と書かれている。
まだ若い記者なのだろう。上司には歪曲したタイトルに変更させられたが、ジャーナリストとしての良心が真実を伝えたいという行動をとらせ、記事の内容は変更しなかったのだと思う。
あくまでも私の推測の域を出ないのだが、タイトルと記事の内容の相違から、そんな印象を受けた。
しかし、可哀想に記者の良心は徐々にメディアの卑怯な手法に傾倒していくんだろう。「ジョン・スウィントン記者のように、ジャーナリストの良心とメディアの体質の狭間でもがきながら、舞台の陰にひそむ金持ち連中の道具であり召使いになっていくんだろうな」と同情している。