ベーシックインカムは共産主義?

年金はどうなる

小学校の先生や市役所職員、自動車整備工との酒飲み話の続きになるのですが、「俺達の年金はどうなるの?」と聞かれた。

市役所の職員が、自営業者に聞く内容とは思えないが、彼は私と同い年であり根拠も無いのに私を過大評価している感じがする。

本来ならば、私が彼に聞くべき話ではないかと思ったのだが、まあ仲間内の話なので私なりの見解を説明してみた。

ベーシックインカム

「年金制度は事実上破綻しているし、今後の維持は極めて困難になる。だから数年後にはベーシックインカムが導入されるんじゃないか。」と説明した。

彼らは「ベーシックインカム」という言葉を知らないようだった。

自営業者は知らなくても、小学校の先生や市の職員は知っているべきなんじゃないかと思ったが、私なりの解釈を説明した。

「年金とか生活保護などは廃止されて、国民全員に対し一定額が支給される制度だよ」

「え〜そんなの共産主義と変わらんやん。」

確かに共産主義と変わらないような気がする。

しかし、働いても働かなくても一律に支給される制度で、いい暮らしがしたければ働いて収入を増やす事が出来るから、共産主義とは多少違うんだけど・・・上手く説明出来なかった。

それに彼らが気にしているのは、今まで支払った年金がどうなるかと言う事なので、ベーシックインカムとは違う話。

年金制度や生活保護を廃止してベーシックインカムと導入するのは、明らかに筋違いの話なのだ。

「今まで支払った金額に応じた支給額が頂きたい。」と思っている国民が多いはずなのだ。ベーシックインカムなんて論点を摩り替えられた印象を受けるのは当然だろう。

共産主義と変わらない」という彼らの主張は、間違いではないと思う。

やはり、いろんな人の話を聞くのは勉強になる。私は気がつかなかったが、ベーシックインカムで仕事をしなくても一定額が貰えると言う制度は、今後も検討が進むだろう。

しかし、今まで年金を沢山支払った人と、なんやかんやで支払わなかった人が同じ金額を支給されるなんて納得出来ない人が沢山いるだろうな。

私は、ベーシックインカムの制度上のメリットやデメリットばかりを考えて、人間の感情を考慮していなかったことに気がついた。