宮沢新大臣の不正疑惑発覚までを推測してみました
昨日に続き、政治と金の話です。
小渕優子元経産相を辞任に追い込んだ観劇会費用疑惑に続き、宮沢洋一現経産相の不正支出が明らかになったようです。
宮沢氏が経産相に就任したのが21日、その二日後には不正支出が発覚するという異例のスピード。展開が速すぎて正直驚いています。
宮沢経産相の団体 SMバーに政治活動費、事務所「本人行ってない」
宮沢洋一経済産業相の資金管理団体「宮沢会」が2010年、広島市内のSMバーに政治活動費を支出していたことが23日、分かった。宮沢氏は経産省で記者団に「共同通信の配信記事で初めて知った。支出したのは事実。私自身は行っていない。事務所関係者が誤って政治資金として支出してしまった」として、政治資金収支報告書を訂正する考えを示した。
(以下省略)
恐らく、勘定科目は接待交際費あたりに分類してるんだろうけど、小渕氏と同様に収支報告書(バランスシート)を見ただけじゃ発見出来ない疑惑です。
総勘定元帳を見ても判らん。個別伝票を見れば店の名前くらいは判るが、どういう店なのかまでは判りません。添付された領収書で店の住所を確認し、店名と住所から調べてやっと「SMバー」だと判る。
こんな手間の掛かる地道な作業を、たった2日ほどで調べ上げるのは困難というより不可能。
なんせ2010年度の事ですからね。その間に店が潰れちゃってたら調べようが無くなるんだし、共同通信は凄い仕事をやってのけたと思います。
ただしそれは、収支報告書を調べ上げて発覚した場合ですね。
今回の発覚スピードを考えたら、収支報告書から追及してたら2日間での発見はほぼ不可能です。
おそらく、内部告発(タレこみ)があったものと推測します。
接待交際費あたりの個別伝票に的を絞って調べていたら、調査してる人が偶然その店の客だった。という奇跡的な発見は起こりうるかもしれません。
面白そうなので発見までの流れを推測してみましょう。
ココから先は私の推測で、フィクションですので注意してくださいね。
不正支出発覚までの流れ
共同通信社の偉い人「新大臣に疑惑が無いか調べろ!とりあえず過去5年分くらいの収支報告書を徹底的に調べるんだ。」
共同通信社のリーダー格「わかりました。5人ほどの人間で手分けして調査します。」
共同通信社のリーダー格「お前等、手分けして宮沢新大臣の身辺調査をしろ!まずは収支報告書を手分けして調査だ。あやしい項目があったらスグに報告しろ!」
共同通信社の若い衆「判りました。さっそく取り掛かります。」
一日後
共同通信社の若い衆「収支報告書だけじゃ見つからんな。総勘定元帳か個別伝票まで調べるか。」
他の若い衆1「そこまでやりますか?私等は会計監査の専門家じゃないから難しいですよ。」
他の若い衆2「とりあえず、俺たちに出来る事はやってみよう。ダメで元々だ。」
他の若い衆3「しょうがねえな。とりあえずやってみるか。」
数時間後
若い衆4「おや?この○○って聞いたことがあるが、どこかのクラブだったかな?」
若い衆5「えっ?○○!それってあそこの通りにあるSMバーの名前ですよ。俺は良くいくから間違いありません。」
若い衆4「はあ?SMバー!いくらなんでもそんな店の領収書を添付したりせんやろ。」
若い衆5「そうですけど・・・一応リーダーに報告だけはしときましょう。本当やったら大変な事だし!」
若い衆4「そりゃそうだ!どうせダメ元なんだし、とりあえず報告だけはしとくか。」
若い衆4「リーダー!一応こんな伝票が見つかりました。若い衆5が言うには、○○というのは▲街にあるSMバーのようです。
共同通信社のリーダー格「○○か!それなら私も良く知ってるよ。先週末も楽しんできたからね。」
若い衆「えっ?マジっすか!」
共同通信社のリーダー格「ははっ。こういう時の為に社会見学を欠かさんように心掛けとるんだよ。メディアの人間として当然じゃないか。」
若い衆(心の中)「はあ?何いってんだ。このスケベ親父が!」
若い衆「さすがリーダー。我々とは心構えが違いますね。」
共同通信社のリーダー格「君達も私を見習えよ。それでは早速偉い人に報告しよう。これはスクープだぞ!
数分後
共同通信社のリーダー格「偉い人!さっそく疑惑が浮上しました!」
共同通信社の偉い人「ほう!どういう疑惑だ。」
共同通信社のリーダー格「実は、この報告書に記載されている○○という店なんですが、どうやらSMバーのようです。」
共同通信社の偉い人「本当か?裏はとれてるんだろうな。」
共同通信社のリーダー格「偉い人!何とぼけちゃってるんですか。先週末一緒に行ったじゃないですか。この店!!」
共同通信社の偉い人「えっ!あの店か?!○○って名前の店だったか?」
共同通信社のリーダー格「またまたぁwあんなに大喜びしちゃってたじゃないですか。とぼけてもダメですよ。なんせ一緒に行ったんだから!」
共同通信社の偉い人「そりゃそうだな。とにかく思い出して笑ってる場合じゃない。早速記事にして報道するんだ。こりゃスクープだぞ!」
共同通信社のリーダー格「判りました。スグに手配します。偉い人ぉ〜これでスクープボーナスが出たらまた一緒に○○に行っちゃいますw」
共同通信社の偉い人「こらこら!今はそんな事言ってる場合じゃないぞ。まずは記事にして報道する事が大事だぞ。」
共同通信社のリーダー格「(にやにや)了解しましたw」
更に数分後
共同通信社のリーダー格「若い衆!スグに記事にして報道するんだ!急げよ!!」
若い衆たち「わかりました!早速原稿を用意します。」
という、ちょっとしたドラマが共同通信社で展開していたと想像すると楽しいですね。
真面目な話
まあ、こういうドラマチックな展開も想像してみましたが、現実的にはタレこみの可能性が一番高いと思います。
共同通信社は、この手の不正支出調査用に様々な情報網を構築しているんでしょうね。
マスコミ嫌いの私ですが、今回の共同通信社の仕事は素直に賞賛します。それほどのスピードでした。