初めてお年寄りに席を譲った時の記憶

昨年末から南スーダン情勢が気になって仕方が無いんですが・・・


WEBでは新年早々炎上騒ぎがおこってます。

グリーン車がどうのこうの!」だの「子供が泣いて悪いのか?」などTwitterがらみの炎上のようですが、そこにホリエモンが参入してきて煽る煽るwww


さすがにホリエモン級の有名人が煽るとド派手な炎上に発展しますね。途中からホリエモンが主役になって炎上しています。


私はホリエモンが舌打ちしようが舌なめずりしようが興味が無いのでスルーです。

そもそも公共交通機関を利用する機会に恵まれない田舎者ですから、年末年始の大混雑に火災に伴う運行遅れが重なってパニック状態になっても関係ないです。


とはいうモノの、私だって全く公共交通機関を利用しない訳じゃ無い。

かなり昔の話になりますが、あれはまだ私が中学生の頃の話です。福岡のオバに会うために国鉄筑肥線で福岡に向いました。当時の東唐津駅は現在のロイヤルホテル付近にあったと記憶してます。

唐津で乗り換えて福岡方面に向う列車で一人旅です。やや心細かった事を記憶している。


佐賀のド田舎者が、九州最大の都市・福岡に行くんです。そりゃ〜期待に胸を膨らませつつ、大都会のプレッシャーに押しつぶされそうな不思議な感覚でした。


列車が前原付近を通過すると徐々に乗客が増えてきて、あっという間に満員になりました。

福岡市周辺では日常茶飯事でしょうけど、当時佐賀県内の路線であれほど混雑するのは唐津くんちの時くらいだったでしょう。

「やっぱり都会は凄いな」と感心しながら座席に腰掛けていたんですが、ふと気がつくと斜め前方でお婆さんが立っていました。


スグに「席を替わらなきゃ!」と思ったのですが、シャイな田舎者中学生にはどう声をかけて良いのかわかりません。


それに替わったら替わったで、周囲の人から「田舎中学生がカッコつけやがって」と思われそうです。

少し悩んだのですが、やっぱり替わるべきでしょう。しかし・・・なんと声をかけて良いのやら・・・


結局私は声をかけるのを諦めて・・・

立ち上がってお婆さんの肩を軽く叩き、手で「どうぞ!」ってジェスチャーをしました。


お婆さんは少し驚いた顔をした後で、ニッコリ笑って「ありがとね。」と言いました。

私は非常に嬉しかったのですが、恥ずかしくて黙っていました。ニッコリ笑って「どう致しまして」と言えたなら100点満点だったのですが・・・残念です。


お婆さんは二駅くらい座っていたんですが、私よりも先に目的地に到着したようで、列車を降りて行きました。すれ違うときに再度ニッコリ笑って会釈してくれました。

私はそれでも恥ずかしくてムスッとした顔をしてたと思います。ただ、ペコリと頭を下げただけでした。


なんであの時ニッコリ笑って会釈出来なかったのか。残念です。


ただ、なんとなく良い事をした気分になり、ちょっぴり大人になったような気がしました。

その後私は座席に腰掛ける事無く、お婆さんが座っていた席には違う人が座りました。


あと2〜3駅で目的地に着くんですから座る必要が無かっただけなんですけど、なんとなく立ったままで目的地の筑前高宮駅に到着しました。

筑前高宮駅でオバと会って、用事を済ませてから、少し買い物をしたと思います。


私は始めての一人旅で、お年寄りに席を譲るという経験をしました。

あの時何故笑って「どう致しまして」が言えなかったのか。その事は未だに残念なのですが、笑顔で「ありがとね。」と言ってくれたお婆さんの記憶は30年以上たった今でも覚えています。


それ以降の私は、電車やバスでお年寄りに席を譲る事に抵抗が無くなりました。そして知らないうちに笑顔で「どう致しまして!」と言えるようになっていました。


あの時私は、お婆さんに席を譲ったのですが、同時にお婆さんに笑顔の「どう致しまして!」を頂いていたのかも知れませんね。


他人が炎上してて大変なのに、暢気に30年以上昔の事を思い出していました。