地方の暮らしって本当に限界なのか?

昨日読んだブログのエントリですが・・・

無職の父と、田舎の未来について。(9/24追記) headworkin’ player

興味深いというよりも、地方のド田舎で生活している私にとって、めちゃくちゃ共感する記事でした。

1.向上心があまりなく、身体が丈夫でなく、コミュニケーションが取りにくい人間に、できる仕事はあるか。
2.そういった仕事を、人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような、田舎に作ることはできるか。
3.そういった仕事に限らず、都会から田舎に仕事を流すことはできるか。

どれも難しい問題ですが、私なりに考えてみました。

向上心があまりなく、身体が丈夫でなく、コミュニケーションが取りにくい人間に、できる仕事はあるか。

「向上心が希薄な人に仕事なんかあるか!」と思う人も多いでしょうけど、本当にそうだろうか?

むしろ、向上心が希薄な労働者の方が多いような気もします。単純に「もっと高い報酬が欲しい(これも向上心のひとつと言えなくはない)」という人は多いけど、どういう問題意識を持ち、どこに問題点を見つけ、どんな改善策を考え、誰をどう説得し、どんな手段で実行に結びつけ、どんな形で成果を出すのか。更にその成果をどんな風にアピールすれば賃金アップに繋がるか。って事まで考えてる労働者なんて、全体の何%くらい存在するでしょうか?

殆どの人は、単純に「もっと所得を増やしたいな〜」とか「もっと高い地位につきたいな〜」なんて事を漠然と考えてるだけで、本当の意味での向上心なんて持ち合わせていないんですよね。

だから、向上心の有無は問題にする必要はないように思います。

むしろ、向上心旺盛な人に、向上心希薄な人が寄生して仕事をしてるというのが現実です。


身体的に丈夫じゃない人や健康上の不安を抱えた人がちゃんと仕事をしているのだから、身体が丈夫じゃないってのも大きな障害じゃないでしょう。


コミニティー能力だって、それほど大きな要素とは考えられません。都会では付き合う相手を選んで付き合うことも出来ますが、人の少ない田舎では相手を選んで付き合うなんて出来ません。そんな事をすれば瞬く間に孤立してしまいます。だって選べるほどの人口がないんですから。都市部の人間より、田舎の人の方がコミニティー能力は高いと思います。


だから、この三つの条件は各々単独であれば大した障害じゃないといえます。

しかし、三つが重なるとかなり厳しい。まさに三重苦です。

そうなるとどうしても低賃金・低スキルのマックジョブ(マニュアルに沿うだけの単調で将来性のない仕事の総称)限定になってしまいますが、仕事自体はない訳じゃ無い。ただし、あくまでも「現在は」の話で、将来的には無くなる可能性が高いです。

やっぱり答えになってないな・・・

そういった仕事を、人口100万以上の都市まで車で4時間かかるような、田舎に作ることはできるか。

立地は重要な要素だと思います。地域限定の特殊な産物とか、名産品があるのであれば簡単に解決出来そうだけど・・・・そんなモンがあるのなら、とっくに誰かが事業化してるだろうし、歴史を掘り起こしてみても見つかんないだろうな。

少なくとも私には答えが見つからない。

そういった仕事に限らず、都会から田舎に仕事を流すことはできるか。

これはない訳じゃ無いと思います。

例えば、大企業の創業者が出身地の零細企業に下請けの仕事をお願いしたり、逆にお願いされて断りきれずに!って話は良く聞きます。どんなに成功して偉くなっても、故郷というのは特別なものです。

しかし、グローバル化が進む現在、将来的に考えるとそんなのも無くなるでしょう。

これも全く答えになってないな^^;

他人の知恵ですが・・・

いろいろ考えた結果、私には良い知恵が浮かばなかった。本当に難しい問題です。

ただし、自分に良い知恵が浮かばなかったからといって、希望が無い訳じゃ無いんですよね。

例えば・・・

http://hiwa1118.exblog.jp/16837400

障害は多いと思いますが、地方再生の可能性を秘めていると思います。

誰もが「こりゃ良い案だ!!」と思う案は、誰にでも実行出来るし、リスクも少ないですが、得られるメリットも少ないです。逆に誰もが「???そんなモン上手くいくか?」と思うような案は、リスクが高いしその為に誰もが躊躇するけど、上手くいった時のメリットは大きいです。

そのリスクを選択するには勇気が必要ですが、このまま座して死を待つくらいなら勇気を振り絞るべきでしょう。

「この戦略を見守って、成功すれば真似しよう!」という戦略も悪くは無いんですが、「一番乗りは牡蠣を得るが、二番目の人は貝殻しか得られない。」ものです。他の自治体のマネじゃなくて、その地域にあった戦略が必要ですが、参考にはなるんじゃないかな。